「頼むから生き続けてくれ」フリーソロ KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
頼むから生き続けてくれ
怖えええええぇぇぇぇぇぇよ!!!!!
「いつ死ぬかわからないのは誰でも同じ。」
登ることで生を感じているアレックス、を、観て生を感じている自分。
ホラー映画を観て恐怖やスリルを頭に叩き込み楽しむ感覚と似ているのだろうか。いやそんなことはない、そんなもんじゃないんだろうね。失礼しました。
観ているだけで指先がジンジンと痛む。
クライミングの映像はほんの少し見たことはあったけど、フリーソロでこんな巨大な断崖を登る姿はおそらく初めて見た。
特に映画館の大きなスクリーンだと、まるで自分もそこにいるような感覚になって緊張感が半端じゃない。
仲間や家族や恋人の心情を思うと胸がズキズキと痛む。
何の前触れもなく永遠に会えなくなるかもしれない。
そんな想いを常に抱えながら彼と接するのは容易なことではない。
めちゃくちゃ他人の私ですら「心配だからやめてくれ」と思ってしまうというのに。
でもそんなのアレックスにとっては所詮他人のエゴなんだろうな。
勝手なこと言ってごめんね。どうぞご自由に。でも気を付けてね。そんなの言うまでもないけれど。
あなたが死んでも代わりを見つけるなんて、人間そんなに単純じゃないんだから。
やらずにはいられないってどんな気持ちなんだ。
不意に命を落とす可能性は誰にでもある。
だからこそ普通は危険から身を引いて近付かないようにするものでしょう。
一瞬のミスで死んでしまう可能性が非常に濃いところに積極的に突っ込んでいくって、そうしないといられないって、一体どんな気持ちなんだ。
フリーソロの挑戦までにロープ有りで練習する姿が印象的だった。
そうしてルートを確認、確保しないと無理なことだと、冷静に考えれば分かる。そりゃそうだ。
ちょっと恥ずかしいくらい無知すぎて、その辺の崖をいきなりホイホイ登ってるのかと思ってしまっていた。
ロープ有りでも危険にしか見えないし、どう登っているのかわからない。
さらに大きな機材を抱えて撮影しているカメラマンなんて本当凄まじいと思う。
とてもしんどいけれど、こういう人がいてこういう発信をしてくれることで、我々常人は見て疑似体験なんかもして楽しめる。
エンターテイメントとしても成り立っている。
劇中にいくつか流れた、クライマー達の死の知らせ。
もしいつかアレックス・オノルドの訃報が流れてきた時、私は結構なダメージを負ってしまうと思う。どんな気持ちで受け止めれば良いのか。
お願いだから、もう少し生きてね。
手汗ダラッダラで息止めながら緊張しながら観てました!
シンプルに怖いですよね。それ以外ないというか。いやこえーよ!っていう。
アレックスという人を知ってしまった以上、彼の訃報は聞きたくないもので、でも長生きなんて到底無理だろうなとも思うし、とりあえずもう少しと言ってみました笑
この手の人とは深く関わりたくないですね…
でも魅力も多かったです。
手に汗握る!
いや、
息の詰まる!
いや、
キンチョー感あふれる!
身体が硬直状態の映画でしたね(*_*)
KinAさんの「怖ぇぇぇー!」って、うん、それだっ!そのとおりっ!それしかないねっ(>_<)ゞ
KinAさんレビューの最後、「もう少し生きてね」に不謹慎ながら笑ってちまいまちたヨ♬
ふぅ~ん、“もう少し”でいいとぉ?!“もっと長く”とかじゃないとー?!ニヒヒヒ(^_-)
ごめんなさい。KinAさんのアレックスを思いやる&心配してる&生を望んでる気持ちは十二分に伝わってますヨ(^_^)/☆