「世界屈指のドキュメンタリー作品」フリーソロ なおはれさんの映画レビュー(感想・評価)
世界屈指のドキュメンタリー作品
これまで世界中で何万というドキュメンタリーが作られてきたと思うけれど、その中でも屈指の作品ではなかろうか。少なくとも私にとってはそうだった。単に登場するクライマーが高い確率で死ぬというリアリティと緊張感だけなら、それなりの作品止まりだったかも知れない。このフリーソロは撮影スタッフ全員が登場人物も兼ねている。友人の死の瞬間の映像を撮る事になるかもしれないという彼らの覚悟と葛藤が観客にダイレクトに伝わってくる。そのことがこの作品を特別なものにしていた。主人公の「幸福な状態では、人は挑戦をしない」という言葉は印象的だった。
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