劇場公開日 2021年4月30日

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「自由に楽しく生きるって覚悟が必要」ビーチ・バム まじめに不真面目 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0自由に楽しく生きるって覚悟が必要

2021年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

合わなかったなぁ、残念ながら。
なんでだろなぁ、無軌道な主人公への
羨望にも似た苛立ちが邪魔してるのかな?
楽しむのは一番ってことはわかってるけど
それをやるのが大変なんだよ、お前は誰もが
認める天賦の才があるからそれができるんだよ。
なーんて毒づきながら観ちゃったからですかね。

本作で描かれてるムーンドッグって、
凡人が想像する天才像みたい。
アーティストはインスピレーション求めて
酒に女にハッパに・・・って。
でも、まぁ、わかりやすいのかな。

合わなかったのは、ムーンドッグが
あまりにモラル欠如してたからかなー。
下品だし、犯罪にも手を染めるし。
こんなことを言ってるあたり、僕は小物(笑)
でも客観的に見て気持ちのいい風景では
なかったから仕方ないです。

あー、僕の周りにもいる、好き勝手に自由にやってる
ようにしか見えないのに、結果を出している人を見る
ときと同じ感覚だな、これ。
平気で遅刻を繰り返しているのに、なぜか慕われる。

あの腹立たしさに似てるかなぁ・・・?

でも、結果には理由がありますから、僕は
何かが見えていないのでしょうね。

そんな見えていない側面は本作のラストですかね。
あの豪快さはムーンドッグの変わらぬポリシーと
覚悟、そして自信の現れか。

あれを僕ができるか?・・・きっとできないな。
なーんて、なぜか自らを振り返ってしまいました。

結構、ズンズンと生き方について考えることを
求める作品ですが、やっぱりムーンドッグの
ノン・モラルな日常が苦手だったなぁ。
もっとコメディっぽい作品だったら、印象は
良かったかもしれません。

けど、良作ですかね。

バリカタ