スーパージャンプ・リターンズ
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解説
「EUフィルムデーズ2019」(19年5月31日~6月27日=国立映画アーカイブ/6月7~30日=京都府京都文化博物館/7月3~13日=広島市映像文化ライブラリー/7月18~28日=福岡市総合図書館)上映作品。
2018年製作/100分/ルクセンブルク
原題または英題:Superjhemp Retorns
スタッフ・キャスト
- 監督
- フェリックス・コシュ
- 原作
- ルシアン・チュガ
- ロジェ・ライナー
「EUフィルムデーズ2019」(19年5月31日~6月27日=国立映画アーカイブ/6月7~30日=京都府京都文化博物館/7月3~13日=広島市映像文化ライブラリー/7月18~28日=福岡市総合図書館)上映作品。
2018年製作/100分/ルクセンブルク
原題または英題:Superjhemp Retorns
おもろい。おもろい。おもしろい。とにかく、おもしろい!何で、コレがメジャーに掛からないのかが不思議で、理由を考え出したら三時間ほどは頭を抱えてしまうくらいの、今年一番の傑作。Bとしてだけど。鑑賞チャンスが残されているのは福岡だけですね!
EUシネマデーズ二作目。金土と身動き取れずかなり残念だったんですが、救われて天国な日曜日。
酔っ払いがスーパーマリオをイメージしながらデザインしたみたいな、学芸会以下のヒーローコスチュームが、先ずはツボ。
物語はエピソード1の顛末、ヒーローが行方不明になる件から始まりますが、「ちょちょちょ」の連続です。この話、マジメなセリフは無いんか?要するにショートコントの連続です。プっと吹き、へっ?と呆けている間に、子の親離れ問題、夫婦の倦怠期、女性の社会進出、若いカップルの淡い恋に、妻の浮気(?)問題などなどを、続け様にブッ込んできます。飽きない。しかも全てが自己主張し過ぎないから軽さは継続。
好きだなぁ、このタッチ!大好き!
スーパージャンプsが「わるもの」をやっつけるシーンは、まるでアンパンマンがバイキンマンを懲らしめてるみたいな。イヤ、マリオがクッパをやっつけます、みたいな。テンションはその程度。癒される〜!
クライマックスからは、なる様になる話で意外性も何も無いけれど、そこがまた愛おしさを倍増させる、国民的B級ヒーローものの傑作でした!
ちなみに約束があります。以下2点は突っ込み禁で。
「いくらなんでも、気づくでしょ?直ぐに」
「王位継承なんかほっといて、その科学力でノーベル賞ねらいなよ」
VODに流れたら、御覧になって下さい。楽しかった!最高に!
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7/9追記
「EUシネマデーズ」の響きは「欧州近代哲学」を連想させるし、期待してしまう訳です。De Superjhemp retörns は、ちょっと毛色が違うんだろうな、とは思っていたけど、ここまでの「変顔映画」とは思わなんだ。
国産チーズをエネルギーに、スーパーマンばりの能力を発揮していたクデル。フェリシアはTVレポーターで、Superjhempとは恋仲。高層ビルの屋上でベロチューなんかしちゃいます。火災現場で毒性の高い煙を吸い能力を失ったSuperjhempは行方をくらまします。フェリシアは寂しい日々を過ごしますが、待ちきれずに別人と結婚。今は高校生の息子と平凡で普通の中の普通な公務員のダンナと家庭を持っています。だが、その公務員のダンナこそ、正体を隠したSuperjhemp。今や口ひげをたたえるビール腹の中年で、すでに飛び方も忘れてしまっているのですが....
これが、基本設定。
ここに即位を間近に控えた皇太子を狙う何者かが登場。クデルは皇太子を危機から救うために、Retörnsとなるのですが、失われた青春ははるか遠く。失われた能力も簡単には取り戻せず。さてさて、どうなります事やら....
まぁ、笑かしてくれます。登場人物のキャラがくっきりしててコミック調。原作はルクセンブルグの人気コミック。変態の国ベルギーのお隣さんの雰囲気は、ある。この地味なコントのセンスは、中毒性あり。シリーズものになってるんでしょ?次作が楽しみだし、過去に遡ってep1も観たい!