劇場公開日 2019年11月8日

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「白石監督はクズ製造機w」ひとよ 茉恭(まゆき)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0白石監督はクズ製造機w

2020年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

白石和彌監督の作品は欠かさず観ているけれど、
いつも思うのはこの人にかかったら、
どんなアイドル的存在も最低のクズに仕上げてしまう凄さw

正直、佐藤健の演技力は、いつもどこか乾いている気がして、
号泣するシーンも、苦悩するシーンも、どこか客観的に感じていたんだけれど、
今回は違った。さすがです監督!

そして主役の周りを実力ある役者が固めたせいで、
余計に本気にさせられたのかもしれない。

しかし内容は、子供達のために敢えて鬼になった母親の問題。
ある日突然、普通の家族が犯罪者の家族に変わる。
父がどうしてああなったのかの理由はどこにもなかったけれど、
それをやっちまうと3時間超になるんだろう、
複雑で繊細な問題を、次男の葛藤を主軸によくまとめたなぁと感心しました。
シナリオ買っておいてよかったです。
これから復習します。

田中裕子さん、お見事でしたね。
佐々木蔵之介さんのあんな表情も初めて観ました。
音尾琢磨さんに癒されたし、良いキャスティングでした。

細かなところに突っ込みどころは多々ありましたが、
よくできた作品だと思います。

茉恭(まゆき)