ぼくらの7日間戦争のレビュー・感想・評価
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それでも、僕らは…。
原作は未読、実写版は鑑賞済みです。
現代風に見事にアップデートされているなと思いました。実写版には無かったSNSの要素が入って来て、以前と比べてより複雑になった青春の機微が描かれていて胸に迫って来ました。
大人って、何…?
「大人は嘘吐きだ!」―心に突き刺さりました。
いつの間にか言う側から言われる側になっていたことに改めて気付かされましたし、まともな大人になれてんのかなぁ、と身に摘まされるようでございました…。
居場所を守るために自分の心を抑圧して、気持ちを誤魔化して…。私にも身に覚えがありました。
大人になって社会に出ると、自分らしく生きることのなんと困難なことか…。素直になりたい。
彼らの姿が眩しくて、カッコ良くて…。
同時代性を意識したらしいが……
用事のついでに時間帯が良かった本作を鑑賞。
主人公の表情芝居の付け方や、キャラクターデザインと、どこか細田守監督作の「サマーウォーズ亅を彷彿とさせる。どうも調べると、細田守監督作の「時をかける少女亅などを意識したらしい。
IPをリブートさせるにあたって今の時代に合わせてアップデートしたと言うとおり、動画でバズらせて野次馬たちが駆けつけるというのは、この時代ならではだと思う。そんな1日で野次馬が来るなんてことはないだろ……(しかも北海道に)というご都合に満ちた設定ではあるのだが。
しかし、それで共感ができたのかと問われると、共感はできなかったというのが現実であり、この作品がどこか薄っぺらく感じてしまうのは、ここなのだろうと思う。
主人公達は会ったばかりの違法入国者を庇って入国管理官と対峙することを決め(家出して隠れているはずなのに!)、SNSで犯罪行為の動画をアップロード。クレーンやトロッコを使った、下手したら死にかねない行動の数々。
現実世界に則した世界観であるにも関わらず、しでかしている事と理由の重さがあまりにも乖離していると言わざるを得ず、見ていてあまり面白いものではなかった。どちらかというと、SNSに犯罪行為を上げてしまっている若者を見て「止めておけよ……」と見ている感覚に近かった。
最初のトロッコで山から滑走するシーンぐらいのテイストであればコミカルでエンタメとして昇華されたと思うが、果たしてこの作品はどこを着地点にしようと思ったのだろうか。
エンタメに昇華された形で見たいものだ。
何を以て戦争というのだろう
30年前の実写映画を観たことがあり
なつかしいなと思い視聴
事前に復習してみました
その30年前版は理不尽なほどの学校での
教師の抑圧からの子供たちの反逆であり逆襲でした
そこには戸塚ヨットスクール事件など
世相も反映していたと思います
では現代の大人と子供が同じYouTube動画見てるような
時代にこんなテーマの作品がどう展開されるのか
興味が出て来ました
で見てみると・・
やっぱり無理があったように思います
まず田舎のようで田舎に見えない
だがどうやら都会ではないらしい規模の街の
お隣の主人公が好意を寄せるヒロインが
親の都合で転校しなければいけない
でもそれが受け入れられないから
誕生日が来るまで家出しよう
・・・?
同じクラスの奴をとりあえず呼んできて家出しよう
・・・??
その家出先に不法入国滞在者の子供(マレット)がいたけど
かわいそうだから匿って捕まえに来る大人を追い返そう
・・・???
もうこの辺からテーマとの関連性はあまり考えないようにしました
前述の通り30年前の実写版は職務以上に過激で暴力的な教師が
抑圧してくることでこいつらを懲らしめようという図式が
とりあえず戦争として成立していました
それに対し今作はあくまで大人側の事情や都合といった事に対して
子供が承服しかねて反逆する程度のものです
加えてイリーガルな問題を内包してしまっています
マレット匿う子供達が法的な事情を知り得なければいいのですが
生憎頭の良い仲間が居ますので確信犯になってしまいます
これをかわいそうという理由だけで善きことと捉えていくのは
ちょっと辛い感じがしました
仲間の構成もよくわかりません
主人公とメガネが正直キャラが被ってますし
ツインテールの子は居ても居なくてもあんま関係なかったでしょ
しかも加わってきた動機がなんとなくとか
しかもネットに拡散して大人に立ち入らせないようにしよう
という今っぽい部分も抑えていますが
それも逆にネットの怖さという形で返り討ちにされますが
それを拡散した奴がなんか子供らの行動を理解してそうな
雰囲気のある奴なのも謎です
そのせいで最後に格好つけますが全然つきません
結局ヒロインも追い詰められて
とんでもないカミングアウトで客を当惑させます
タイムリーではありますがもうこの映画は
オチを投げ捨てているようにしか感じませんでした
オヤジの秘密まで明かす必要なかろうし
結局当初のどうやって誰と戦争するのか
と言う部分は全く表現されずに終わっていき
やっぱり今ではムリなテーマだったなと思わされました
戦争するほど大人が子供より強くないからです
いっそ大人が子供に7日間戦争仕掛ける話の方が
面白くなったかもしれません
あと根本的に作画が映画レベルじゃなかった
人物よりユンボとかの作画の方がしっかりしてたのは
どうゆうこっちゃと
あの締め方も原作ファンの人はどう思ったか
やっぱりムリだったなと思っていた自分には
とどめを刺された気分でした
話のスケール的にも実写で良かったんじゃと
思います
悪くない
最初の頃の議員の大人とは?という考え方や、主人公のリアクションが違和感あり、面白いと思えなかったが、後半にかけてテンポよく進むストーリーやキャラたちの暴露話など、途中のそれぞれの過去の闇?をSNSで拡散されたことが大したことなかったような終わり方が爽快感がありよかったですね。
素直に生きる事が大人へのスタート
原作や実写版は知らず鑑賞。
とても無駄がなく、退屈に感じることもなくテンポよく鑑賞することができた。
彼らのきっかけは親への反抗心からだったのかも知れない。ヒロインの千代野が急な引越しが決まり本人も納得してない。だから友達と廃虚施設に立て篭り7日間を過ごすわけだが、この7日間で彼らは大人へ成長したんだよね。
まぁ本来はこの7日間の出来事をもう少し長くそして濃い生活を3年間、高校生活で送るのかも知れない。
その一部をこの7日間に凝縮して描いてくれたわけだ。
今回参加メンバーの殆どが本当の自分を隠して生きている。彼らがなりたくないと否定してる大人へまさになりかけてるわけだ。
周囲の顔や目を気にして、ひたすら自分の素直な気持ちを押し殺し、敷かれたレールをただただ生きている。
おそらくそれは周囲と一定の関係以上に踏み込もうとしないからであろう。浅い関係で接してるからだと思う。
それがこの立て篭りをきっかけに彼らは大人から逃げることに一つになった。一定以上の関係になったのである。だから最後はぶつかり合って、素直な気持ちをぶつけ合った。ようやく彼らは大人へのスタートを切ったのではないか。
この作品を観ていて時折おもったのが彼らの行動が理解できないところもあった。特にこの作品内の大人達が特別悪く描かれてるように思えなかったわけだ。
この思考こそすでに僕も彼らのような少年の考えが消えかけているのであろう。
個人的に好きなシーンは最後に守が千代野に告白するも振られてしまうシーン。
もちろんこの作品を通して守のカッコ良さに魅了され、彼には幸せになって欲しかった。ただこれが青春なんだよね。青春なんて楽しいことより案外失敗の方が多かった気がする。たくさん失敗してきたからこそ、大人になるにつれて行動が慎重になり、子供からしたら大人はつまらなく見えるのかもしれないね。ただそれは失敗から得た教訓として成功の可能性を高めてる行動でもあるのだが。
彼らの行動が全て正しいわけではない。彼らのような世代はもっともっと失敗も繰り返しながら、そこら学び大人へになってほしいというメッセージ性にも思えた。
大人とはなにか、子供とはなにか。色々考えながら楽しむことができた。
個人的には自分の気持ちに素直になり、嘘なく生きてる人がカッコいい大人の素質の一つだと思う。
わかりやすいストーリーに意外な結果
元ネタであるぼくらのシリーズや実写版は視聴しておりません。
90分の映画でしたがしっかりと起承転結で書かれており、わかりやすく面白かったです。
また、オープニングの使い方がうまいなと個人的に思いました。主要メンバーが7人と多く、一人ひとり集めるシーンを省く為にオープニング中に軽い関係性と人数集めをすべて行い、本編に入るところで1日目を始めた時短演出が賢いなぁと思いました。
子供のワガママによる大人との対立や工場設備を使用した反抗などは、宗田さんがシリーズのテーマにしている大人への挑戦とユーモラスな戦いという点においてクリアしているのではないでしょうか。迫力のある頭脳戦ではないですがリアル寄りの面白い話だったと思います。
大人への挑戦とありますが個人的には子供だからできることに挑戦するといったメッセージ性が強いのかなと思いました。大人になると後先を考えて色々挑戦できなくなるので、子供のうちに冒険でもなんでも大切だと思うものに向かってなんでもやってみろみたいな感じでしょうか。まぁそれにしても犯罪行為が多すぎな気もしますがw
あとは主人公の告白からの流れが少し意外でした。ごめんなさいはなんとなく予想できたのですが親友が恋愛的に好きなの!にはちょっと意外でした。その後の話に絡んでくることもなかったのでこの設定いるか?ぐらいに思ってしまいますが、まぁユーモラスということでこれはこれでありなんでしょうかね。
また自分のことを一人ずつ喋るシーンは感動しどころなのでしょうが、ここで小っ恥ずかしいと思ってしまうのは自分が老化したんでしょうかね……
一つ苦言を言うと、外国人労働者の件のラストが投げっぱなしだったのが残念でした。まぁ強制送還になるとは思うのですが……
あと、調べると中山ひとみは実写版の時の方なんですね。こういうところに繋がりがあるのは良いなと思います。
話の軸はしっかりしていて面白い映画だったと思います。おわり。
見たかったのはこれじゃない
このストーリーはハッピーエンドですか?
物語的にはハッピーエンド風だったけど現実で見ると
これからの人生はBADエンドになりそうだなって思った。
今作のキャラはSNSに顔写真や秘密にしてたことを暴露されてしまいました。
今の時代で、これから人生を挽回できるとは思えません
宮沢りえさん主演の実写版ではSNSも普及してなく、今作と比べるとダメージは少ないと思いました。
むしろ、生徒たちからは、好評だった気がします。
「私も体験者だから。これからの人生は大丈夫だよ」的なことを言われても、ちょっと違うかなと思いました。
あと、もう少し激しい戦闘シーン見たかったです。
苦い顔しながら観てました
主人公のデフォルメされた反応が二昔前みたいな表現でなんとなく新鮮。
この作品のテーマの一つと思われる『子供と大人の対比』は今となっては陳腐。自由に好きな仕事して稼いでる大人も最近は増えてます。
不法侵入に始まり、不法滞在幇助、不法占拠、傷害、器物破損、殺人未遂(トロッコ危険すぎ)と高校退学では済まないレベルに罪を重ねていくシナリオは時世に合ってないですね。
かと思えばSNSを活用してバズらせたり逆に晒されたり、なんの脈絡もなかったのに突然のカミングアウトで百合アニメ化したりと流行りものを混ぜてきます。
もう一つのテーマ『偽りの自分と本当の自分の解放』みたいなもので最後はお涙頂戴な雰囲気になります。
それらすべてが私には刺さりませんでした。うわ〜って思いながら観てました。中高生くらいまでなら楽しめると思います。
あと宮沢りえは蛇足でした。女優としては好きですが、不思議なことに声優だと下手糞。
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