ぼくらの7日間戦争のレビュー・感想・評価
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最終的には「作り手に疑問」
数カ月前、懐かしさから30年前の実写劇場版を初めて観賞。
当時は宮沢りえの映画デビューということでかなり話題になっていたが、私はアイドルの映画デビューを殊更に騒ぎ立てるカドカワ戦略に馴染まなかったため観てはいなかった。
結果から言うと、いくら昔のアイドル映画とは言え、私がこれまで観て来た映画の中でも指折りのどーしょーもない作品だったという印象。それがどうやらアニメであらたに制作されるとの噂を聞いてしまうと、それはそれで気になってしまうもので、怖いもの見たさ・当たり屋根性で映画館へ。
まあ、30年前のアレに比べばそれなりに見どころはあると言えるかな…とは思うが、それにしても「こっちもしょーもないなあ」…と。
【少しネタバレ含みます】
地方格差・外国人労働者・労使問題・いじめ・SNS・LGBTQまで盛り込み、そういった社会や環境に振り回される子供たちが、自分たちの小さな自由や居場所を取り戻そうとする…といった作り手側の意気は買うが、そんな見出しだけ山程掲げた割りに、結局「自分にウソはつきたくない」というごく普通の括りで長々と繰り広げられる最後のカミングアウト合戦で決着を着けるお手軽さ。
主人公をはじめとして、どのキャラクター、どの行為、どの展開を見ても必然性に欠き、物語のために物語をなぞっていく感じ。
あと、結局このストーリーを大きな事件に展開させていくのはマレットの存在なのに、マレットについて割かれた演出・描写があまりにも少なく説明的過ぎて、厄介者にさえ見えてしまう。
そして「宮沢りえ」。
何か大きな役割を持っていそうで、結局出処としては「まごうこと無きチョイ役」。客寄せパンダもこれだけ堂々と「旧作品世代の客を集めまする」と登場されたらこちらもポカンとさせられる。
宮沢りえも、今や大女優なのに。
声優たちは頑張ってただけに、もう20 〜30分くらい足してでも、それぞれの動機や心の動きをドラマとしてしっかり描くべきではなかったのか。
お互い慰め合って気分一新仲直り。「明日からまた頑張ろう」って、あまりにもオチとしてしょーもない。
当たり屋のつもりで見に行ったクセに、その作品に文句を言うのはもちろん我ながら下品だとは思うんだけど、あえて30年前にも増して、より現実的な問題を取り上げた訳だし、その世代の観客に伝えたいメッセージとしてこの作品を作ったのであれば、一つの光明にはなるかも知れないが、やはり短絡的で楽観的すぎる気がする。
原作読んでないのにこんなこと言いたくないけど、前作と今作でどちらも「取り巻く環境」は比較的時間かけて説明するクセに、キャラクターの人間性の部分がちゃんと描かれていないってなると、やっぱり原作もそういう話なんだろうなって思っちゃう。
それはやっぱり原作フアンにとっても不幸な話だし。
あと、余談というか小さなコト(いや、印象としてはかなり大きいかな…)なんだけど、私がこの映画の作り手に決定的に共感できなかったのは、物語が「他人に言えず苦しんでいることからの解放」を着地点にしているクセに、ヒロインが父親の隠している事をバラして、それを最後に「一矢報いた」と象徴的に笑いのモチーフにしている事。
もちろん、何十年も前から世の中で普通に「アレ」はジョークのネタになってきたし、別に他の作品で用いられる分には私も気にもならない。
でも、少なくともこの作品において、彼らがコンプレックスや秘密をカミングアウトし、それをお互いが認め合うことをこそ「救済」であり「ゴール」であり「善きこと」として語るなら、父親の隠していた「アレ」も同質の隠しておきたかったコンプレックスではないのか。
特にこのヒロインに関して、彼女の抱える悩みやコンプレックス自体は(物語の起点ではあるものの)父親とは直接的に関係がなく、父が隠す「アレ」を世の中に対してバラすことと、親子関係の改善とは何の関係もない。
そして、明らかに登場人物たちの意図ではなく、演出する側の意図としてあの「晒し」は描かれている。
ただ単に、それを白日のもとに晒すことで恥をかかせて溜飲を下げるって、そういった視点自体が、この映画では「悪しきもの」として描かれていたのではないのか。
SNSに他人の過去や秘密を書き込んで嘲笑する人達と本質的には同じではないのか。
映画的な要素としてはもちろん小さなネタなんだけど、ああ、偉そうに、良さげに語るこの作り手も、結局そっち側でモノを考えてるんだな、と思わざるを得なかった訳で。
デジタルタトゥーの怖さを啓蒙する映画〜中盤からのトンデモ展開
予告編を見て絵が綺麗過ぎてちょっと、と思いましたが、原作(小説)ファンだしまずは見てみようと。
序盤から、
何でこのメンツ?
セキュリティガバガバ&何で使われていなかった炭鉱の設備が動く!そして危険!
幼い子供!?タイ人!?
いや今時のマトモな子なら家出はしても犯罪までは犯さないんじゃないかなー。
大人の撃退方法も殺人になってもおかしくないし。
とツッコミどころ満載。批評モードへ。
中盤からがドヒャーなんですよ。
主人公がSNSで大人たちとのいざこざ映像公開&議員の秘書(ヒロインの親父が地元でブイブイ言わせてる議員です)が腹いせで主人公たちの画像をネットに晒す。
案の定身バレ、名前、出身、黒歴史まで晒されるという二次災害。
他の方も言っていましたが、ここは妙に現実的だし、今後の人生オワタ\(^o^)/
お互いに疑心暗鬼になりつつ、よりによってここで告白をぶち込んでくる主人公。
そしてまさかのヒロインのレズ発覚。。
親父の会社存続のため偽ってヒロインと友達になる肌が黒いということは当然腹も黒い陸上部員。
いじめにより転校し、堂々の陽キャ&高校デビューを飾ったパツキン隠キャ。
クールなガリ勉を装った男は見たまんまのツイッタラーでした。
そして、果たしてこいつはいる意味あるんか子ギャル。
音楽とびっくら展開でお涙ちょうだい。新海作品を意識したのかな?
ホントに終盤で中山ひとみ登場。乗っていた車のナンバープレートに”宗田”の文字が。財布からチラ見した免許証には”菊池ひとみ”と。原作を読んでから久しいので、まだまだ伏線があるかもしれません。
ただ、宮沢りえさん。
「意外と何とかなるもんよ。」
あんたの時代はそうだったかもしれないが、現代はちげーんだ。残念ながら。
映画館には幅広い年齢の方が。中には涙してる人がいましたが、思わず小声で え、と言ってしまいました。正直言って、劇場で見る価値はあまりないと思います。
前作を観ていないためか、違和感なく楽しめた。
前作(実写版)も、その当時話題となっていたが、貧乏学生時代で映画を観に行く事も無かったので
その影響を受けることなく純粋に鑑賞出来た。
青春、葛藤物語というか、それぞれのメンバーの青春時代の心の葛藤を解き放ち
真の友情を育んでいくというのが、オーソドックスではあるが、とても楽しく鑑賞出来た。
子供は本音で生きる、大人は嘘で生きる
まず他のレビュアーの方が言うとおり、「戦争」という表現をするには前作(原作?)との落差がある事は否めない。「反抗期」を棘が立たない表現をしてるな、というのが作品を見終わった後の印象として残った。
しかし、現代らしい「戦い」を子供と大人がしている面ではある意味、戦争なのだろう。
いざ登場人物の繋がりを考えれば、同学年の寄せ集め、というのが言葉的には正しいと思える。
元々、横の繋がりが強い子達には見えなかった為、子供達の繋がりは弱く見える。
純粋な主人公の大人への対抗の仕方、ヒロインなりの反抗、一見つまらない様に見えるが、彼女なりの精一杯を父親へしたと思えば割とスケールを感じれると私は思った。
レビューの題名とした、本音と嘘、これは劇中の意外なキャラクターから感じた印象でもある。
実直に生きることで不利益が生じるなら嘘でもいいから生きていかねば、と大人になった上で如何に自分自身が"素直"という言葉から離れて生きている、もとい仕事をしていると感じてしまったことは否めないが、それは作品に対しては別のお話なので横に置いておこう。
話の構造は、原作や昔の実写映画と同じ。子供たちが立てこもって、大...
話の構造は、原作や昔の実写映画と同じ。子供たちが立てこもって、大人たちと対決します。
敵役の大人たちがまるっきりの悪人ではないせいか、同じ大人である自分としては、ちょっとモヤッと……(笑) ホームアローンみたいに問答無用の悪人が相手なら、もっと単純に子供たちを応援できたのに。
大人の存在をうっとうしいと感じている世代だったら、素直に楽しめるのかもしれません。
と、否定的な感じで書いてしまいましたが、駄作ではありません。ちゃんと面白い良作です。大人や世間に息苦しさを感じている人におすすめします。
もうちょっと人物を掘り下げられたんじゃないか?
あのオチで行くならタイの子についてもうちょっといじらしいシーンとかその後を出して欲しかった。
というか旧ヒロインのその後なんかより大事でしょ。
他の子も途中ヘビーな心理攻撃があったにも関わらず、ちょっと簡単にまとまるところが薄っぺらいと感じた。
ラストの脱出シーンも伏線を貼っていたのはいいけど元からあるならともかく、小さいのを大量に作っている余裕があるようには思えなかったし。
そもそも屋根の開閉シーンについても伏線を張って欲しかった。
とはいえ全体的には絵柄も好みだし、親子や社会との対立・利用、主人公の策士ぶり、展開の山あり谷ありは良かった。
「映画って面白い」
今年136本目。
年末何で見たい作品が山程あるので、とりあえずこの作品行ってみようと少しハードルを下げた分、とんでもなく面白い作品に出会ってしまった。
1988年の「ぼくらの七日間戦争」は宮沢りえ主演で、当時TM NETWORKのSEVEN DAYS WARをよく耳にしました。本作でその曲が流れるかは必見です。
芳根京子、北村匠海が非常に良かったです。
号泣でした。
【”解放区より愛を込めて” 少年少女の事情VS大人の事情 原作の世界観はそのままに現代社会の姿を盛り込みながら、少年少女たちの成長していく姿が眩しい作品】
原作を読んだのは数十年前。
テーマは理不尽な校則で生徒を縛り付ける(今でいうブラック校則)管理教育、体罰に反発する中学生たちの姿を痛快に描いた作品だったと微かに記憶する。
今作は、原作の世界観、理念はそのままに現代のSNS事情や移民問題を絡ませながら、
- 幼馴染の少年少女たちが、”大人の事情”に反発し、石炭工場跡に立てこもる7日間の姿 ー
を情緒豊かに、そして痛快に描き出している。
[印象的だった場面]
・SNS時代を象徴するような数々のシーン。彼らの過去が”顔のない人たち”により世間に曝されてしまうシーンは観ていて辛かったし、怖さも覚えた。
・タイ人の不法移民の子供マレットを匿うか、引き渡すか彼らが煩悶するシーン。そして、マレットの叫ぶ言葉。
・綾の父親の”小権力”を盾にした横暴な態度、言動
・そして、あの痛快なラスト・・。
<いつのまにか管理者の立場に立つ己は、綾の父親のような不遜な態度を取っていないか、少し自省させられた作品。
あと、後ろで観ていた高校生らしき男子二人が、鑑賞後”とても良かったな!”と言い合っていたのが、何故か、とても嬉しく感じたなあ。>
健全だけど健全ではない青春
子どもたちが大人を煙に撒く爽快感は健在。廃坑となった炭鉱施設で子どもたちの現代版7日間戦争です。
それぞれの抱えている悩みや心の葛藤や、素の自分ではいられない青春時代の心の闇など今風に描かれています。
舞台装置としてのスマホやSNSはまさに今風ですが、炭鉱という昭和を感じさせる施設とのミスマッチが作品に良い味を出しています。
独白のシーンやクライマックスのシーンは見事な演出で、見応えがあります。
一方で本来なら力で圧倒的な大人たちも見応えの一つのハズですが、どうしてもコメディになってしまいます。アニメだと柔らかくて描かれがちでしょうか。大人の怖さがそれほど描かれていないようです。
また対象年齢を広げているせいか、高校生くらいの年齢であればもっと色恋事があっても良さそうなのですが、これも最近の若者でしょうか。そういうのも描かれていません。良くも悪くも健全で綺麗な青春です。
劇場でもっとドロドロした生々しい青春ものを観たいというのは酷でしょうか。
個人的には泣くほどではないけれど、青春っていいなという青春の魅力を再確認する良作だと思いました。
大人たち
千代野議員以外は、この子達の冒険の意味が多かれ少なかれわかったのでしょうね。でなければもっと強行手段を取れていたのでは?ストーリー展開は面白かったけど、辻褄が合わない感じの所があったかな?
純粋に楽しかったです
原作や映画前作を知らないので、余計な先入観はなしに見られたのが良かったのかも。
同じ条件の方であれば楽しめると思いますので、お薦めです。
誰か主人公と女の子のアフターストーリーを二次創作で書いてくれないかなぁ。
等身アニメとして見るには古臭いし向かない
この作品の原作は未読ですが、今作はほぼそれに準じる内容なのでしょうか? スマホを始めとして1985年当時の昭和から現代風に洗い直してあるとは言え、正直ストーリーの立て付け・演出の時代遅れ感が払拭されていません。コレジャナイではありませんが『イロイロ違う』感が沸々でした。
そもそもこの手の内容でまとめるにあたっては、作品としてキャラデザインや美術などの世界観をこんな風にしてはいけません。ニュアンスを巧く伝えるのが難しいのですが、この手の内容であれば設定や世界観をデフォルメしてソッチ方向の雰囲気に整えるべきで、現状では視聴する際の心構えのチャンネルが食い違ってしまい、そのため当初からあり得なさばかりが際立ってしまいます。
そのイメージを『等身』的な方向性にしたせいで、節々に非現実的な違和感を感じてしまい、なかなか物語に入っていけない状態です。対象も小〜中生向けっぽいテイストにしないと上記の意味で説得力がありませんし、ならば主人公も中学生にすべきで、今更高校生劇でこんな『昭和』ドタバタは馴染めないと考えます。
或いは当初からそのつもりだったかも知れませんが、ならば宣伝が巧く行ってないとも言えるかと。まァでもオチがアレではハナから対象はソッチではなく一般向けを意図したものでしょう(サスガにヲタ向けではない)。ならば尚更脚本も演出もチープです。更に画質までもスクリーン向けとは言えず、全てが中途半端に終わってしまいました。
駄作とまでは言いませんがサスガにあまり頂けない作品で、一言で言えば古臭いしダサいです。良かったと思えるのは展開を7Daysに区切ってテンポよくパッケージした点だけ。こう云う作品は残り時間を気にしてしまう傾向にありますが、そんな気分だけにはならなかったので。
寧ろこう云う作品こそが『アニメには向かない内容』だと個人的に感じている次第です。
以下個人的な愚痴ですが、首都圏から地方に移住して残念なものの一つが、見られる映画の少なさです。そんな折、久しぶりに見られた作品なのにコレってのがチョット‥‥
❺段階評価では足りやんね∧(ё)∧
正直な話「❺段階評価では足りやんやろぅっ!」の一言に尽きました---。
私にとって【天気の子】&【Talentime~優しい歌~】に続く“令和元年の名作”であるには間違い無かったのは言う迄も無く,色んな意味で“timely”過ぎる作品でした!
【大阪ペケポン選挙】&【twitter炎上】→“当作品の世界観に刻まれてる”のは笑うに笑えない展開になったけど,親との関係の“葛藤”に悩んでる子供達の純粋な気持ちが描かれてるのは凄く共感出来ました。また,在日華僑&出稼ぎ労働者&不法滞在等の,所謂“社会問題”も刻まれてるのが魅力的でした。
実在する建築物が登場する事から,実際に【聖地巡礼】も行きたくなりました(←)www
(とは言え,かな~~~り難しいですけどね...(^_^;))
同時に【千代野綾ちゃん】→“抜群の存在感”でハマり役でした!
後,最後のランタンのシーンはマジ泣けました。゚(´Д`)゚。
家出なのかキャンプなのか
まず、この設定は無理解な親に対するこどもの抵抗の物語だとして、親(大人)になにを
訴えたかったのか、家出して親を困らせて引っ越しを止めさせるつもりだったのか、高校生にしてはあまりに幼稚な発想だが筋は通る。が親公認の7日間のキャンプならなにも問題ない。それだと始まらないからたまたま不法滞在者のこどもを発見し、独断で保護しようとする。無責任な善意が無謀な騒ぎに発展する。そのこどもが日本語がエラク達者なのも謎。
高校生に対峙する大人たちを悪人のように設定しても言い分はこっちの方が正しい。スパイダーマンが登場しない普通の世界の話でも、アニメなんだからおかしなことは承知の上でスルーしてます、がよく伝わる作品でした。
ちゃんとぼくらの7日間戦争でした♪
12/13(金)
映画:ぼくらの7日間戦争(2019)
劇場:TOHOシネマズ上野
昔の実写版が大好きなので、期待半分不安半分で観に行きました。
観始めたらストーリーがすごく面白く、引き込まれてガッツリ観入っていました♪
すごく面白かったです。
宗田理さんが書いたお話しではないのですが、しっかりぼくらの7日間戦争でした。
悩みを抱える少年少女の青春ドラマであり、現代社会な問題も含まれ、ご都合主義の大人達とそれに翻弄され、反抗する子供達。
宗田理さんが描いたぼくらの7日間戦争をしっかりと現代に蘇らせた作品だと感じました。
個人的には宮沢りえさん扮する中山ひとみの関わり方、登場にテンションUPと、ひとみの身分証明書の記載にちょっとビックリで大注目でした♪
流される人生への反抗
それを描きたかったのは分かったけど、それぞれのキャラクターの個性がブレブレだし、事件のあと、いつもの日常に帰った子供達はどうなるのか。
転校とかすればリセットできるだろうけど、夏休みが明けたら世間の目はただでは済まないよね。
モヤモヤばかりが残りました。
それとああいう感じのテーマソングを被せてくる新海誠ふうの演出はもうお腹いっぱいかな。
上っ面。
今の日本社会の問題を提示しているようだが、
上っ面をなぞっているだけにしか感じられない。
本音を話せば全て解決するのか?
吐き出してスッキリ?
問題を提示されたこちらは
モヤモヤだけが残る。
人生なんとかなるよの一言じゃ
光が一筋も見えない。
主演の2人と宮沢りえはいいとして、
声優陣のわざとらしい喋り方が耳につく。
宮崎駿監督が本職声優を使いたがらないのもよく分かる。
声優というより演出の問題?
30年前の実写版の足下にも及ばない。
あの作品が発散していた開放感が恋しい。
秘密基地
昔、親戚のお寺の裏は、山の一部を造成した公園になってて、さらに、その奥に踏み入ると藪だらけで鬱蒼としてて、大人なんか絶対にくるような場所じゃなかった。
そんな場所に、簡単な板張りのちっさな小屋を作って秘密基地と呼んで、雨風を凌ぎ、スナック菓子を各々のごっそり家から失敬して持ち寄って備蓄食料と称し、毎日のように放課後集まっていたことを思い出す。
映画のような正義感には溢れてはいないが、乱暴な年上のクソガキをどうやってかわすか(やっつけるわけではないのがミソ)、すぐ手をあげる先生の痛くない叩かれ方などを日々研究して、伝授しあっていた。
ただ、そんな楽しみも、小学校の高学年になって運動や習い事始めたら、どんどん遠ざかって思い出だけになってしまった。
前作の、ぼくらの7日間戦争は、そんなことを思い出させてくれた。
今回は、まあ、アニメで続編だし、さらに記憶は遠いし、あまり期待してなかったけど、そこそこ、楽しみました。
りえちゃんが当時の役の成長したキャラの声をやると聞いて期待したけど、最後のアレっぽっちかよと、そこはマイナスですね。
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