ホテル・ムンバイのレビュー・感想・評価
全253件中、41~60件目を表示
実際の事件を題材としているから緊張感が半端ない
実際のテロ事件を題材にした作品。高級ホテルにおける勇敢な従業員がお客様である富裕層を救いために奮闘をする。テロのリアルさが無残な暴力で描かれ、最後まで緊張感が続いた。
テロリストを含む人物の描き方も俊敏で、宗教や貧富の差なども考えさせられる映画だった。その中で私が一番気になったのは「お客様は神様」というシーン。Godといっている。日本でも三波春夫の曲で、お客様は神様であるというサービス概念が浸透しているが、テロリストであるムスリムや、シーク教の主人公、ロシア人客の十字架のネックレスとともに、この神という言葉が非常に心に引っかかった。
Dev Patel ハズレなし!
まず実際のテロ事件を元にしたってのが信じられない…
でも映画の中に、実際のニュース映像も映し出されていて
その場面をトレスして映画のシーンに繋げてたり。
ああ、本当なんだ、とリアリティーを持たせてる。
そして犯人達をただただ悪役非道な印象だけを持たせないようにしてるのもすごい。若くて勇敢な青年たちを神のためだと洗脳して。お金で釣って。本人達は家族のため、故郷のためだと思い込んで、訓練してきた事を指示された通りにやっているだけ。首謀者がまだ捕まっていないということにも戦慄を覚える…
犯人達に見つかったら、即銃撃される。
そして閉鎖空間。特殊部隊が来るの待つのみ。
これがとんでもなく来るのが遅い!!!!
そういうのが整ってなかったんだろうけど
世界中のVIPやら偉いてさんが集う素晴らしいホテル。
この危機管理体制は甘すぎるやろ!と日本人の私は驚いた。
まあ2008年というのもあるんかな…
そして安易に扉を開けるな!
なんですぐ閉めへんねん!
いや我慢しろ!でてくな!言うこと聞け!
と何度も思いました。
でも実際自分があんな状況で追い込まれたら
血迷った行動とってしまうんやろうな、とも。
自分やったらどうする、
ホテルマンの立場だったら残るだろうか、
など。考えてもみないことを考えさせられる映画だった。
デブパデルはほんとハズレないね。
なんとなく全部見てきてることに気付いた。
これからも追いかけます✌︎
タイトルなし(ネタバレ)
実話ベースということだけど、かなり創作されてるように思う。主人公はホテルマンだけど、サブキャストの建築家夫婦とベビーシッタ?と武器商人っぽいロシア人。
子供を探すと意気込んで出てってあっさり捕獲。縛られて監禁されて、手縄をほどいたのに立ち上がるタイミングがどんくさ過ぎて。。。そこじゃないだろって突っ込んだわ。こういうキャラの奴が生き延びたらご都合主義だなぁって思うけど、まぁ期待通りになって。。
最後まで見終わって、宗教の価値観の違いって怖い。と、改めて思い知らされた作品。
テロに巻き込まれる圧倒的恐怖
インドで実際に起きたテロ事件を描いた作品。ほんの十数年前これだけ大きな事件が起きていた事実を知らず、自分の無知と無関心に恥ずかしくなりながら、日本は平和な国だなぁと再認識させられる。
映画は、イスラム過激派によるテロの標的になった高級ホテルが舞台となり、「テロリスト」「宿泊客」「ホテル従業員」の3視点から悪夢のような時間が描かれている。主人公は一応、一人のホテルマンであるが、特定の一人に物語がフォーカスするというより、事件に巻き込まれた全員の群像劇という感じ。一部脚色もあるであろうが、犯人たちが機械的に人を殺していくシーンが淡々と映し出され、突然命が奪われる恐怖と理不尽さがヒシヒシと伝わってくる。
ただ、一方で「映画」として観ると、ストーリーが弱い気も。実際の事件を描いているので、物語の起伏が少なく、2時間ずっと人が殺されるだけの映画になってしまっているのがワンパターンで飽きてくる。テロの恐ろしさを伝える教科書としての目的であればこれでも正解だと思うが、「面白い」かと言われれば微妙。観終わっても「テロは怖いね」「助かった人よかったね」以上の感想が出てこない。余計なお涙頂戴話を入れるよりは100倍マシですが。
神の名の下に
表裏一体
可もなく不可もなく!!
テロリストは市民ではなく官庁を狙えといつも思うのですが、CIAがスポンサーだろうから、それは決して無いのだと思います。特殊部隊等には終盤まで頼れず、ラウンジの客が生き残る事がまあ主題なのは、そこはリアルに感じました。銃声がいつも同じ感じなのが単調で、逆に怖さを削いでいると思いました。この手のテロでは、電話で安全な所から指示しているだけの奴がいるんですね。
判断が難しい・・・
アメリカン・スナイパー再見に続いての実録もの。映画としてよくまとまっていたし、実録ものとしても極めて関係度が高い。しかし純粋に映画としてみた場合、最近この実録ものやもしくは社会問題に取り組んだ社会はサスペンスなども含めて、どうしても前のようにのめり込めなくなった。明らかに9.11以降、私たち人類に覆いかぶさってきている数々のアクシデントは我々人類が思い描く輝かしい未来とは程遠い、いったいどっちが本当の現実なのか分からなくなるほどの厄災が降り被って来ている。それは現実で起こっている事態を今やフィクションで仕立て上げなくとも、SNSを通じて見たこともない厄災をリアルタイムで世界中が共有できる時代になってしまった。畢竟フィクションに仕立て上げられた非日常よりも明日起こるリアルのSNSの方が遥かに驚嘆すべき映像であることが多くなってきている。こう言った時代には徐々にリアルフィクションともいうべきドキュメンタリー物はこれからも輝きを維持していくことが可能だろうか❔映像として・・。2回目、3回目に見たその作り上げられたフィクションはどんどん見慣れてしまい消費され映像として生命力を失うという事実を目の前にするとき、われわれは同時に自分たち社会の中で刺激にどんどん麻痺していく事態が起こっているということを知ることとなる。この作品がいい映画であることとは別の観点での疑問であった。
現実の恐怖
肩透かし
久しぶりの観賞
テロの凄惨さとホテル従業員のプロ精神を忠実に描いた作品
テロリストが一切躊躇せず淡々と殺人を行っている様はテロ行為の残酷さを的確に表しているようで恐怖を覚えます。
ただ、テロリストも殺人を楽しんでいる訳ではなく信仰心や家族のため犯行に至っている様子が伺え、テロ行為の残酷さだけでなく裏にある背景もしっかり描かれているのがとても良かったと思います。
作中ホテル従業員は宿泊客を守るために様々な行動を取っていますが、実際に従業員の死傷者の多くは宿泊客を守ろうとした結果だといわれています。
彼らのプロ精神と勇気ある行動は敬服の念に堪えません。
日本に住む自分にとってテロによる被害はニュースの数字に過ぎない事だったが、この映画はそんな数字の実情を垣間見ることのできる作品でした。
テロ実行犯の背景にも注目
あまりにも衝撃的でとてもショッキングな実話。死なないと思うような登場人物が淡々と殺される描写がテロの恐怖がより伝わる。
悪がただの悪だけではなく、宗教に忠実だからこそ実行犯の若者の背景も感じ取れて、一方的に悪人にしていないところが共感できここが一番考えさせられた。
実行犯の行為はあまりにも残虐で許されることでは決してないけど、その背景にあるものは決して無視できるものではない。
その根本の原因を正していかないと本当に平和な世界は訪れないと思う。
ホテルの従業員の方の行動が本当に勇敢だった。私が同じ状況になった時に同じことができるだろうか。
本当に色々なことが考えさせられる映画だった。
犠牲者の方へのご冥福をお祈りします。
ー
2年前にインドに行った時に、ホテルにタクシーが入る前に車全てチェックされ、OKだとコンクリートの柵が下がり車が通るという厳重な理由がわかった。
あぁ、あまりに悲惨で残酷
この話は実際にあったインドでのムンバイ同時多発テロという事件を元にした実話である
沢山の人が死に、沢山の人が傷つき、恐怖した。こんなにも恐ろしい事件が2008年11月26〜29日起こりました。イスラーム過激派と見られる組織が至る所を襲撃し、死者約170名負傷者239名の大規模テロ。
この映画は、役者の演技力が素晴らしく事件の恐ろしさが忠実に再現されその場の緊張感が本当に伝わってくる作品でした。こんなにも恐ろしい事件があったというのをこの映画を通して知ることができました。襲撃が始まってからは、緊張感で埋め尽くされ手に汗握る展開と息を殺して見入ってしまうような状況になったりと、ドキドキしました。もし自分がその場にいたらなど考えてしまうと、何が出来るのか、恐怖で動けないのではないだろうかと思ってしまいましたが、ホテルの従業員は最後まで戦い抜きお客様を守る戦士として活躍し、沢山の人々を救い、その姿には勇気と感動を貰いました。容赦ない殺人の描写が多く、目の前で大切な家族や恋人が殺されたりとあまりに酷く目を逸らしたくなるようなシーンが沢山ありました。今近くに友人や恋人、家族がいることは当たり前ではなく、本当に幸せなことであり、いつ失われるか分かりません。このような事件があったということを映像を残してくれて、良かったです。是非大切な人と一緒に鑑賞してみるといいと思います。(R15指定)
追記
二度とこのような事件が起きないことを心から願います。
リアリティ
インドで起こったムンバイ同時多発テロの実話を元に描かれているとのこと。
最近コロナ禍で映画を見る事が増えたが「実話を元に」という物も時々巡り合う。
これらの映画に共通して言えることはリアリティである事は言うまでもないが、
それ故に創作と違い、作り込まれたストーリーはないということだ。
主人公たちは居るが明確な正義感や行動、目的などはなく、状況により
流されていってしまうので、そこにキャラクターとしての魅力などはあまりないし、
大活躍などもない。
しかしながら、これが実話であるという知識を元に見ると、
これこそが現実の戦闘であるとわかる。
本当の戦場では映画の様なヒーローは登場しないものだ。
それゆえ理不尽に人が死んでしまったりするので、
展開は全く想像できない。
しかしここで、思うのはもしこの映画を事前の知識をもたずに
見たとしたら評価しただろうか?本当にあった事だからという
情報があるからこそリアリティがあると思ったのかもしれないと
感じているのかもしれない。
もし事前情報がなく創作と思っていたらもっと
ドラマチックな展開を求めていて物足りなさを感じたかもしれない、
なんてそんなことを思いながら見てしまった。
神様と現実
全253件中、41~60件目を表示