「テロという何の前触れもなく訪れる恐怖」ホテル・ムンバイ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
テロという何の前触れもなく訪れる恐怖
実話を元にした作品であったが、感動の実話!のようなドラマ系作品ではなかった。
もちろんそのような要素があるにはあるが、無理に感動的な場面を入れたりすることもなかった。
カテゴリがアクション映画になっていたので、シク教徒のインド人と、アメリカ以外に無知でバカなアメリカ人と、傲慢なロシア人が謎の共闘をみせてテロリストと戦うのかなとも思ったが、それも違った。
ではどんな作品なのかというと、無力な一般人が、無差別に殺戮を繰り返すテロリストに怯え逃げ惑う、恐怖を感じるスリラー。
いや、殺人鬼から逃げる、ただただ怖いホラーのようだった。
「お願い、殺さないで」とか「金なら払う、助けてくれ」とか、そんな映画とかドラマにありがちな命乞いをする間もないほど、呆気なく簡単に人々が殺されていく。
ドラマ的ではないからこそ、急に訪れる死に対してすごく恐怖を感じる。
思っていた感じと大分違ったものの、パニックアクションやホラーとして面白かったと思う。
コメントする
