「ブルース・ウィリスは出てきません・・」ホテル・ムンバイ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ブルース・ウィリスは出てきません・・
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2008年に起きたムンバイ同時多発テロの実話、駅や病院、映画館、ホテル、レストラン、造船所などが無差別攻撃を受けた、本作は襲われた2つのホテルの内タージマハル・ホテルにスポットを当てている。スクリプターは当時の料理長や生き残ったホテルスタッフへのインタービューをもとに脚本を書き上げた、したがって映画は料理長とウェイターが軸になって数十人の客の脱出までの葛藤を追っている。さしずめホテル版ポセイドン・アドベンチャーといったところでしょうか。できれば「ダイハード」のホテル版の方を期待したいのだが映画のようには行かないのでフラストレーションが溜まります。
ムンバイといえばボリウッドの拠点、文化、商業の大都市、おまけに隣国パキスタンとは未だにいがみ合う緊迫状況、事前に不穏な動きを察知した漁民からの情報を得て数日前にはテロ注意情報が沿岸警備隊から出ていたと言う、ホテル・オーナーにも伝わっており、警備を強化したと言っている。
それにも関わらず、たった4人の狂信的な若者相手に警察も手が出ず1500人もの客やスタッフが危険に晒され、軍の制圧までに3日もかかるとは、お粗末過ぎて実話で無かったらありえない対処、展開でしょう。
もっともアメリカでも自動小銃をもった銀行強盗に拳銃では警察官は太刀打ちできないと小銃が配備されたのは1997年のノースハリウッド銀行強盗事件以降、日本の警察官では未だにお手上げかも知れません。
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