「神は死んだ」ホテル・ムンバイ からあげくんさんの映画レビュー(感想・評価)
神は死んだ
集中力を全く途切れさせずに2時間以上の映画を観られたのは久しぶりです。
観ていて全くストレスのない作品だった。
一生胸に残る、人生観を変えられるような映画。
多くの人に見て欲しいです。
テロという惨事を前に、ホテル従業員たちの他者を思う気持ちに胸を打たれ、
テロリストの殺戮行為には憎しみを覚え、その結末には少しだけ胸を痛めた。
異文化や異宗教などの多様性を認めるというのは言葉でいうのは簡単だが、現実にはかなり困難なことだと感じた。
貧富や格差、戒律や快楽主義、上手いことバランスのとれた世界に調節するのは難しい。
いっその事、世界をゼロからスタートさせた方が簡単なのでは?ってくらいだ。
テロリズムなど言語道断であるが、凄惨な出来事の奥に何が横たわっているのか、その原因を取り除こうと少しでも考えることが、平和を望むということであり、犠牲者の死を無駄にしないということにつながるのだ。
この映画を観て、「感動したな」「いい映画だったな」だけで終わらないでほしい。
そのくらい説得力のある映画だった。
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