「神様と現実」ホテル・ムンバイ さよさんの映画レビュー(感想・評価)
神様と現実
ずっと気になっていたのを、ムービープラスの録画で鑑賞。
実話ベースだと認識していることもあって
終始、逃れようのない緊迫感につつまれる。
ゲストを守ることに命を懸けたホテルマンたちの勇気は素晴らしいが
それをひたすら英雄視することもなく、
テロリスト側の事情や逡巡も描かれる。
ほかに生きる術がなかったとも言える実行犯たちが
ほんの少年であることも悲しく、ただ虚しい。
主人公、アルジュンの瞳がきれいで惹きつけられた。
ターバンのくだり、老婦人との会話は胸を打つ。
ほんとうに大事なものがわかっている人だけが
極限下でも自分でいられるのだろう。
見ごたえがありました。
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