「映画の醍醐味。」ホテル・ムンバイ 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
映画の醍醐味。
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ニュースだと自分には関係ないと思ってた事件が、
自分にも起こりうる事だと、
同じ地球で起こってる事だと体験させてくれる。
素晴らしい映画だったと思います。
演出は多分に入ってると思うけど、
そのヒーローチックな演出が自分をその場に
引き込んでくれる気がした。
演出は入ってるけど、
被害者側の過剰な正義感だけではなくて、
被害者側にも悪い奴はいるし、
(乳首のサイズを聞くって強烈だった)
加害者側にも生い立ちや立場、宗教の解釈なども
描かれてて映画的演出は入ってるけど、
リアリティもあった。
アーミーハマーと言う端正な、見るからにヒーロー面の
なんとかしてくれそうなキャラの死が、
この事件の重大さを分からせてくれた気がします。
現実にヒーローはいないし、普通に生きててもある日事件に巻き込まれて死ぬ。助けての声は届かないし、
ベラベラ喋ってピンチを脱出したり、
アクションシーンなんて起こらない。
この不条理さが現実なんだなと痛いほど分かりました。
あの場にいたら、自分も何も出来ずただただ誰かに従い
逃げるだけだったろうな。
巻き込まれたら最後。
とても辛い話だったけど、
エンターテイメントにもなっててとても良い映画だったと
思います。
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