「圧倒的リアリティ」ホテル・ムンバイ お前の頭はただの飾りかさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的リアリティ
怒涛の銃声ラッシュ。人間がいとも簡単に倒れていく。テロリストの容赦ない攻撃。第三者的な視点だけでなく時折ホテルの客のアングルになり当事者気分を味わえる。赤ん坊を抱えてクローゼットに隠れる客のアングルになったときは赤ん坊泣き辞めと思わず念じてしまった。ホテルがあるムンバイには特殊警察がなくデリーからの救援を待つしかない。地元の警察ではこの規模のテロには対処するキャパがない。特殊警察が到着する数時間の間、なんとか持ちこたえるのがミッションになっている。テロリストは一人残らず殺すつもりで客や従業員をホテル内をくまなく探し回る。客や従業員もより安全なところへと隙をみて移動する。この移動が仇となりテロリストにみつかり命を失うケースとなる。本作を通じて宗教の脅威をまじまじと見せつけられた。特にイスラム原理主義者の過剰な振る舞いには排他的な唯一無二の思想の恐ろしさを感じた。
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