「誰が何の為に。」ホテル・ムンバイ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
誰が何の為に。
実話を元にしたフィクションって、物足りなかったり、そんな事が起きていたのかと驚いてみたり。色々あると思いますが、これは本当にニュートラルだった。事実は小説より奇なり、ってのも無く。イスラム原理主義過激派側の描写にも、意外性は無く。実話の重みってのが、何故か希薄なのも気になったりして。
ホテルの方々の行動については、尊敬と感動しかありません。映画としては、いっそのこと、ギンギンに過剰演出してしまっても良かったんちゃう?
誰が何のために企てたのか、いまだに諸説が飛び交うムンバイの同時多発テロ事件。この事件は結果的に、イスラム過激諸派の勢力を増長させ、中東情勢を不安定に陥れだと言う見方も出来ます。アメリカ無しでは国家運営が成り立たないと言っても過言では無かった当時のパキスタンの関与を疑い、インド過激派やアメリカのネオコン勢力と考えるムキも有ります。
そんなこんなを考えつつも、人の命がこんなにも軽く奪われてしまう事件が後を絶たない事に暗澹たる気分になってしまいました。
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