「史実ほど恐ろしいものはない」ホテル・ムンバイ 月子さんの映画レビュー(感想・評価)
史実ほど恐ろしいものはない
どこでも、いつでも、もしかしたら明日にでも我が身に降りかかるようなリアルな事件を目撃し、ただ緊張感で息をするのも忘れていた。
それだけこの映画のキャスト達や演出の世界に入り込んでしまい、決して楽しい物語では無いが、日本で言うなれば東日本大震災のように風化させてはならない重厚な作品だった。
ホテル従業員の精神が痛ましくも勇ましかった。
一つ言うなれば、赤ん坊のいる家族に焦点を当てすぎに感じたので、様々な宿泊客の心境も描いて欲しかった。
しかし、映画の尺を考えると脚本にも限界があるのだ感じてしまった。
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