劇場公開日 2019年9月27日

  • 予告編を見る

「心が掴まれる感覚」ホテル・ムンバイ takaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 心が掴まれる感覚

2019年9月29日
iPhoneアプリから投稿

2008年インドのムンバイで起こった同時多発テロを
題材にタージマハルホテルを占拠された事件を描く。

史実に基づいているので過度な脚色は出来ない分
映画としての描き方は限定的となる。

現在においてはホテルムンバイは再度
運営を再開しているものの、いざ海外のホテルに
宿泊してこんな事件が起こったらと思うと
圧倒的な恐怖に支配される。

この事件の背景には印パ対立問題や
宗教問題など複雑な糸が絡みつく。

印パ対立の根元には米ソの問題も絡むし
テロの少年達が白人達を人質にするのも
そういった問題があるからであり、
歴史の陰の部分が祖父以前の代からの
因縁を持たせ若い人間たちを不幸に陥れていく。

これは舞台の印パだけでなく、我が国に関しても
決して外れていないのだと思う。

この映画において最もピュアな存在の人間が
これからの未来において、どう感じて生きるのか。
製作陣の希望を担っているように感じた。

印パ対立において希望を描いた「バジュランギおじさんと小さな迷子」を
鑑賞しておくとズシンと来た心を救ってくれると思う。

taka
PR U-NEXTで本編を観る