「パニックもの x テロ x オーストラリア映画 = 駄作」ホテル・ムンバイ Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)
パニックもの x テロ x オーストラリア映画 = 駄作
時間とお金の、全くの無駄だった。
インドが舞台なので観に行ったのだが、実は、オーストラリア・アメリカ合作であることに、早く気付くべきだった。
一皮むけば、ただのバイオレンス系ドラマであり、「インドにおけるテロ」を真面目に扱った映画かと思って観に行った自分が馬鹿だった。
重要な役の多くが“白人”か、そのパートナー。(つまり、明白に“白人”目線の映画。)
“白人”につくして、命まで捧げる(!)、“インド人”スタッフ。(主役には、貧困階級のインド人らしさが全くないという、嘘くささ。)
狂信的で残虐なテロリストで、最後は射殺される“イスラム教徒”。(ピザのシーンでは侮辱的な描写がなされる。本当に史実に基づいているのか?)
「実話を元に」という触れ込みだが、“西側陣営”の白人本位のステレオ・タイプな設定である。(東側の“ロシア人”の描き方に注目。)
しょせん想像を膨らまして、虚構をたっぷり交えて作ったエンタメにすぎないわりには、見所のないガンファイト。
ダラダラと長いだけの、閉じ込めパニック。(昔から使い古されてきた衣装戸棚のシーンは、長すぎてうんざり。)
音響効果を期待して劇場に行ったのだが、自動小銃がウルサいだけで、期待外れ。
ただもう、呆れた。
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