「予想不能な主人公」永遠に僕のもの コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
予想不能な主人公
ナチュラルに欲しいと思えば盗み、邪魔と思えば殺し、手に入らないと思えば壊して消し去ってしまう。
善悪の倫理観が全て欠如し、ある意味で幼児性を残したまま17歳になってしまった青年。
そんな天性の殺人鬼の主人公が、観客からしたら次にどんな行動をとるか予測できず、常識はずれの突飛なことをすることが、本作の魅力になっていました。
しかし、カメラワーク〜特に主人公の撮り方で、やたらパンツ一丁の姿や、口紅を塗ったような赤い唇のアップなどを見せすぎたのがもったいない。
その結果、邦題にあるように子どもみたいな「独占欲」の持ち主でしかない(本来そこには性的な意味合いはない)のに、原題にあるような「天使(のような少年)」でもなくなり、単に下品な同性愛者にしか見えなくなってしまったような。
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