「重厚で奥が深い映画です!」トールキン 旅のはじまり w9pB8jjq6fwWhJoさんの映画レビュー(感想・評価)
重厚で奥が深い映画です!
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久しぶりに重厚で濃密な作品に出会えて良かった!
彼の作品のジャンルはファンタジーですが、純粋で人生の苦悩を見事に昇華させているという意味では、大河小説のような深い味わいがあります。
その源は、芸術で世界を変えようという4人の友情にあったということが、この映画で良く判りました。
この4人の友情はエベレストよりも高く、神聖で美しい。彼らのうち2人は第1次世界大戦で戦死し、1人は戦争から帰還したが精神的な病に侵される。
トールキンは戦死した詩人の作品を刊行する。生き残ったものとして、せめてもの彼の才能の足跡を残してあげたかったのである。
トールキンは孤児であるが、沢山の人々の尽力と、惨たらしい戦争体験、そしてやはり孤児であったヒロインの海のような深い愛によってファンタジー作家として大成して行く。
戦争のシーンは不快で忌避感しかないが、最後にトールキンは勝利者になるのである。その余韻がいつまでも冷めない感動の作品でした。
特に友情を語るシーンは泣けます。ヒロインとの再会も。
この彼がロードオブザリングの作者とは、凄すぎて動けません。
是非、観て欲しい映画です。自分の価値観ですが、傑作10選には入ると思います。
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