「ブリー・ラーソン初監督作にしてはあまりに話題になっていないが」ユニコーン・ストア ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)
ブリー・ラーソン初監督作にしてはあまりに話題になっていないが
「キャプテン・マーベル」でもどっぷり共演したブリー・ラーソンとサミュエル・L・ジャクソンだが、このラーソンが自ら監督を務めたNETFLIX作品でもまさかのどっぷり共演を果たしている。
幼い頃からどこか夢見がち。生まれながらのアーティスト気質に満ちたヒロインが、人生の崖っぷちでなぜか「ユニコーンを飼いたい」という不可思議な夢にとらわれる。サミュエルはそのユニコーン販売店のオーナー役。ヒロインに飼い主にふさわしい資質があるのかどうかを精査する。もちろん口を開けば、いつものように陶酔系の長ゼリフがガンガン吐き出される。
鑑賞中は、若干ヒロインの妄想にずっと付き合わされているような気がして、ちょっと退屈になることもあるが、しかしその分、名前もわからない脇役のチョイスがとてもうまくて、俳優同士のケミストリーに見入ってしまった。不器用にしか生きられない主人公の成長に、フッと心が軽くなる一作である。
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