鹿の王 ユナと約束の旅のレビュー・感想・評価
全28件中、1~20件目を表示
このストーリーはAIでも簡単に作れる でも良い興行成績は無理♥
この程度のファンタジーストーリーなら、愛の無いAIでも作成できる。多分、90年代になって発売されたMSX2くらいの『RPGツク◯ル』でも自動作成してくれる。実際にそれが目的でPC9800VM2を購入して、この類のストーリー作成簡易プログラムをやった事はあるが、直ぐに飽きてしまったが。
何が駄目か?
日本十進分類法と言う図書を分類する方法があるが、その本の内容を示すものと見て良い。その100の位を下に示すが、
1、哲学
2、歴史
3、社会科学
4、自然科学
5、技術. 工学
6、産業
7、芸術. 美術
8、言語
まで、出鱈目なのに
9、文学だけをを語ろうとしている。一般的にファンタジーはそう云うものと見られがちだが、例えば、もののけ姫は物理学のエントロピーの増大を無視していないし、動植物の食物連鎖もそれなりに説明している。
しかし、このストーリー展開は政治、経済、民族、全てがめちゃくちゃで、食物連鎖なんかなんのそので、挙句の果てにオーロラが出て来た時は笑えた。
原作は『獣◯奏者』は全巻読んだが、確かに心揺さぶられる場面はあるのかもしれないが、流し読みで充分だった。全巻を3日で読めた。だから、読み易い話で面白いのだが、リピートする気にはなれなかった。たから、どうせ。と思って、この原作は読んでいない。
でも、高校生には絶対に人気があるようで、本を好きになるのは良いと思うが、次のステップに進んでもらいたいものだ。
まぁ、その為には1哲学から8言語学も大変に重要になると僕は思う。
パンデミックを利用した姑息なストーリー展開に見えてしまうが、生物兵器なわけで、アカファ王国で良かったのではと感じる。
追記
そもそも、犬にも鹿にも絶対君主制も無いし立憲君主制もあるわけ無いじゃないですか!
追追記
『向山貴◯』さんの『童話物◯』を読んでいつもの出鱈目ファンタジーだと思っていたら、あとから込み上げるものがあって3回読んだ。『獣◯奏者』もそんな所あったんだけど、本を売るためにはしょうがないのだろうね。可愛そうだね。エリン。
今の世界をファンタジーとして紡ぐ
科学と信仰の対立、民族対立、鹿の王の振る舞い。そしてファンタジー。これらが相互に干渉しながら成立する物語はかなり面白かった。
ここにきて評価が低いことに驚いたね。
映画の場合、特にアニメ映画の場合、大きく分けて2つに分類出来る。大人の鑑賞に耐えうる子ども映画と、子どもも観ることが出来る大人映画だ。(厳密にはどちらでもない作品も多いが)
本作は後者なわけで、つまり難しくて分からなかった人が続出したんだな。お子様向きじゃないのは明らかで、まあ仕方ない。
アカファ人の土地を侵略せんとする王国(王国人はツオル人であってる?)
互いに君主制なので王同士の争いとみることもできるが、結局は、黒狼熱のこともありアカファ人とツオル人の対立なのだ。
アカファ人とツオル人を分けるものとは何だ?そこには「呪い」で済まされる黒狼熱に罹る者と罹らない者だ。突き詰めれば信仰の違い、対立だといえる。
医術により人を救いたいホッサルは「呪い」などという非科学的な差異を認めない。信仰の違いによる違いなどないのだ。
しかしツオル王、ツオル人の国はそうは思っていない。直接的に言及されるわけではないが、野蛮なアカファ人が野蛮な黒狼熱を生み出しているとさえ思っている(実際間違いないでもないところが面白い)
つまり、ツオル側の感覚では自分たちは文明的でアカファは非文明的だと下に見てるんだな。
信仰の違いによる民族対立が権力者同士で行われている中で、そこに暮らす人々は互いの信仰を害することなく愛し合う。幾組ものアカファ人とツオル人のカップルがそれを証明する。
「呪い」という名の信仰の違いによる差異の否定。この、権力者と民の間にある感覚のズレが面白い。
見た目も言葉も同じ人間に民族の違いはない。つまりアカファ人とツオル人は同じだと暗に言っているようだ。
冒頭の、黒狼熱による死者が出たシーンで、ホッサルが死者に対し祈りのポーズをとるところがいい。
おそらく信仰心などないホッサルも、信仰そのものを否定しているわけではないのだ。私たちが仏教徒でもないのに手を合わせるのと同じ。
まあこの場面は、信仰心篤いツオル人の中で穏便にことを進めるためととれなくもないが。
それでもしかし、少なくともホッサルがツオル人の信仰に対して否定的ではないことだけは分かる。科学を信奉するホッサルでさえ神の否定はしないところがいい。
もう結構長くなってしまったけれど、やっと主人公ヴァンのことを書ける。
ヴァンは妻と子を亡くし、ある種の絶望感から独角として戦場を駆けた。死に場所を求めるように。
結果として独角は英雄視されるが、ヴァン本人は崇高な理念などないただの死にたがりの行動を美化されることに否定的だ。
冒頭、ヴァンは一人のツオル人を庇って独房に入れられる。ヴァン本人も気付いていないが彼は基本的に善人で、自分に不利益が生じたとしても誰かを助けたいと考えるような人なのだ。これがのちに「鹿の王の振る舞い」に繋がるのだが、ヴァンはまだ分かっていない。
他にレビューで書いている人もいるが、観ている最中はヴァンの中にあるユナの特別さが薄いなと思っていた。簡単にいえばヴァンがユナのために必死になる理由が分からないのだ。しかし最後まで観終わると、これで良かったのだと分かる。
ホッサルに、ユナはどんな子ですかと問われたヴァンは、細かい色々は覚えていないが「手がペタペタしている」と答えた。これだけで特に印象的。
多くの場合、どんな子ですかという問いには、優しいとか活発だとか内面のことを話す。しかしヴァンはそうではなかった。
このときヴァン本人も少し気付いたのかもしれない。ユナに対して特別な感情を抱いているものの、ユナが特別な子というわけではないことに。
例えば、親が我が子を守ろうと命をなげうったとする。これって鹿の王の振る舞いといえる?もちろん違う。ただ親が子を護ったどこにでもあるごく普通の振る舞いだ。
つまり、特別ではない子を護ったことに意味があり、それこそが「鹿の王の振る舞い」なのだ。
エンディング、鹿の姿になるヴァンに不満な方がいるようだ。
しかし、独角として戦い英雄視されることに疑問を感じていたヴァンの心境の変化表現なのであったほうがいい。
独角として戦ったこと、ユナを護ったこと、この2つに違いなんてない。あるとするならばヴァンの気持ちだけだ。
自身のワガママからくる行動と思っていたことも見方を変えれば、ただ単にヴァンの中にある本質でしかないのだ。坑道でツオル人を庇ったように。
そのことに気付いたヴァンは、姿を選べる魂だけの世界で、片角の折れた鹿の姿となる。独角として戦った自分を誇れるようになったのだと思える。
かなり面白くて、何がそんなに面白いかというと、描かれている内容が現代の社会にも通じるものがあるからだ。
ファンタジーという舞台を使い比喩的に現代社会を写す。まあ比喩ってほどでもなくそこそこストレートではあるが。
しかしその巧妙さにどうしても感心してしまうのだ。
ほのぼのロマンに徹して欲しい・・
戦争とパンデミックとまさに現代の縮図のような状況をバックに心優しい勇者と無垢な少女の不思議な出会いと絆を描いた壮大な医療ファンタジー。
主人公ヴァンならずともユナの可愛さは飛び切りなので守りたい衝動がこみ上げてきます。
ですから多少のハラハラドキドキは致し方ないとしても天使を悪魔が翻弄するような展開は如何なものか、ユナを狼の頭にまでして戦闘に巻き込むのはやりすぎでしょう。
まあ、この映画、合い入れがたい要素を併存させるのが狙いの様で、子供向けファンタジーというのに血生臭い暴力性や、黒魔術的な虚構と理学的な解釈を混ぜこぜにしています。
「ロードオブザリング」のような冒険ファンタジーを装いながら現代的な視点を織り込むのは新規性と言う点では見事ですがロマン好きとしては癒し効果が雑味で削がれた気もします・・。
なにこれ?
原作を読み中にBSで放映があり録画。
まず原作を読んでからと急いで読破。
面白かった~
さてお気に入りのキャラ達に会えると録画視聴。
なにこれ?
原作とは別物。
そこ変える必要ある?という部分多々あり。
ユナとの出会い。
実母に命がけで守られた子という設定はとても重要だったはず。
母の慈しみが彼女の命を助ける事につながったというエピソードも泣きポイントだったのに。
愛されて育ったユナだからこそまっすぐにヴァンに向かい彼を助けえるのだろうと希望を抱くことができたのに。
犬の王になっちゃダメだろ!
サエとの出会い。
初めから情のある女性だし、何も語り合わずとも二人が心通わせるしっとりとした関係がよかったのに、、、
ミラル、、、いないんかい!
ホッサルの人間性に深みを与える重要人物だし、なにより素敵な女性なので、見たかった~
トマはいい若者のイメージだったんだけど、、、
このおっさん誰?
ラストも謎。
鹿になったから鹿の王って言うんじゃないでしょうねえ?
幸せな満ち足りた普通の生活の未来、トマの一族の元で、ヴァンとユナとサエが家族となって暮らす、そんな原作の希望がバッサリと裏切られた失望感たらない。
、、、見なかった事にしよう。
鹿の王にも犬の王にもなれず…
ベストセラーのファンタジー小説シリーズをアニメ映画化。
細かな設定や世界観など作り込まれている。それはいい。
が、演出や脚本が不親切なのか、把握しにくい。
それとも、単に私の理解力が無かっただけなのか…?
要約するとそう複雑ではない。
・強大な帝国が小国を攻めようとしていた。
・謎の疫病により、断念。現在は併合状態に。
・消えたと思われた疫病だが、再び世界を脅かそうとしていた…。
何だか今の世を表しているような…。時々小説や映画って未来を予見するものがあるから驚く。『復活の日』とか『コンテイジョン』とか。
・かつて最強と言われた戦士団の頭で、鹿使いの男。戦いに敗れ、地下牢に幽閉の身。
・地下牢を疫病が襲い、多くが死ぬ中、男だけ生き延びる。疫病の発生源は謎の山犬。噛まれるが、この時不思議な出来事が…。
・男は脱走。山犬に襲われそうになった一人の幼い少女を助け、連れて。
・妻子を失った身。血は繋がらないものの、“父娘”として旅を続ける。道中知り合った者に招かれ、ある村へ。穏やかに暮らす。
・帝国の若き天才医師。疫病の謎と治療を探す。
・疫病はかかる国の民とかからぬ国の民がくっきり分かれる。それは何故…?
・地下牢での一件により、その謎を解く鍵は脱走した男にあると見て、男を追う。
・後追いの女は雇い主から後追いだけではなく暗殺も命じられる。優れた後追い能力を駆使し、男が居る村に辿り着く…。
・突如村に山犬が現れ、少女を連れ去る。
・救出に向かう男。青年医師と後追いの女も同行。その旅の中で…。
・帝国の某領土の主と臣下の陰謀。
・“犬の王”と呼ばれる山犬の男の目的。
・数奇な因果に導かれた者たちの果ては…?
男の行動は分かる。“娘”を救出する。
青年医師の行動も分かる。病から民を救いたい。
その他の登場人物たちの行動の意味がよく分からない。
後追いの女の心変わり。
領主とその臣下は何故男の命を狙う…?
山犬の男の目的も然り。“継ぐ者”を探し待っていたって事…?
山犬に噛まれて以来、男に宿る謎の力。何だか“もののけの呪い”みたい。
青年医師は疫病にかかる/かからないの謎を解き明かす。それは、鹿の乳を飲む/飲まない…って、それが明暗…?
山犬の主の老人に導かれるも、男は「犬の王にはならん!」と拒否。だって、そうじゃん。“鹿の王”ってタイトルなんだから。タイトルの意味は…?
“犬の王”は少女。少女にも宿る謎の力…。
男はある行動に。この行動に、劇中台詞で語られていた“鹿の王”の意味が…。
争いは去り、再び平和が訪れ…。“父”と“娘”、それぞれの生きる世界で…。
登場人物名のみならず、各々の関係性、それぞれの国、用語、設定、思惑が交錯し合い、把握の難しさに拍車をかける。
キーとなるもの(鹿の乳や野草)も序盤から伏線張ってあるものの、今一つピンと来ない。
原作既読者には2時間の尺では物足りないかもしれないが、原作未読者には話に追い付いていくのもやっと。
唐突な設定/描写や「?」な展開、ポカ~ンと置いてきぼりになる事もしばしば。
作り込まれた設定や世界観は素晴らしいが、一見さん完全お断りなのがキツい…。
時代物×ファンタジーで、鹿や山犬が登場。自ずとかの名作が思い浮かぶが、足下にも及ばず…。
堤真一、竹内涼真、杏ら豪華ボイスキャストはまずまず。
画力はあるが、目を見張るほどの美しさはあまり感じられず。
名作アニメ映画で作画を担当した名作画監督の監督デビュー作らしいが…。
作画の腕と演出の腕は別もん。
一応これで一話完結のようだが…。
何か説明不足、中途半端な気がして、消化不良…。
最も、興行も見た人の感想も鈍く、続編あったとしても実現しないと思う。
主役は黒狼熱ではなかった?
原作は未読です。
◉長編連続ドラマの第1回感
いや、もちろん作品は完結するのですが、物語の醍醐味がぐっと迫り来ることはなかった。ツォルとアカファの二つの王国の有為転変に絡む合戦シーンとか、独角のヴァンたちの激闘ぶりが画面に登場することはなかった。サエが刺客になった経緯とか。
歴史の流れをステージにした作品ならば、そのあたりは見たかったです。
一番の物足りなさは、黒狼たちが病を振りまいて、人々の間に蔓延するシーンが少なかった点。もっともっと、詳細に描かれてもよかったかなと感じました。親は助かったのに子は命を失ってしまうとか、罹患した家族が村を逐われるとか。一つの部隊が全滅するとか。
私は黒狼熱こそ、この作品の大テーマの一つだと思っていましたから。
◉秘めたる思いを示す声
ヴァンやホッサル、サエは、やるせ無さや情熱、怨念をどこまでも押し隠して、目の前だけを見つめていた。それを感じさせてくれた堤真一さん、竹内涼真さん、杏さんたちの声の力は良かった。
◉木の枝が示したもの
曲がりくねった木の枝が、風景の中にも幾度も登場して、黒狼の現王位もごっつい樹形の中にいた。作品のキャッチが「運命に抗え。未来を変えろ。」なので、その樹形が運命の象徴として、しかし黒狼を継ぐ定めはヴァンとユナで、作品全体を貫くものではなかったですね。
「運命」は、やっぱり王国に流行した黒狼熱と考えた方が自然かも知れないと、私は思いました。
踏み込みがあまい
原作は未読だけど、最初の数分で容易に世界観が広く善悪の境界線が曖昧なのが取って分かる。
その中でどうこの物語を伝えたいのかという製作側の意図が曖昧なまま映画は終わる。
物語は原作の最後まで描いてるんだろうけど、何か本質を避けて広く鑑賞させることを目的に据えてるようで物語の面白みが削り取られた様に思えた。
映像は丁寧に描かれてて良いんだけど、安藤監督はこの原作を読んで撮りたかったのか?それとも製作側の依頼によって撮ることになったのか?その答えを確認することは出来ないけど後者の様に思えた作品でした。
いつの時代か定かでない時代の物語。 強大な力を持つツオル帝国は隣国...
いつの時代か定かでない時代の物語。
強大な力を持つツオル帝国は隣国を順に支配し、アカファ王国でもその危機が来た。
アカファの国王はツオルに恭順の意を示していたが、帝国は、かつて国民の多くが罹患し、国難となった謎の病・黒狼熱(ミッツァル)が流行し始めていた。
アカファの民は罹患しないことから、帝国ではその病に、「アカファの呪い」という妄言が流布するようになったが・・・
というところからはじまる物語で、コロナ禍で公開が延期されたのも無べなるかなという伝染病のアウトブレイクが物語の大きな背景にある。
タイトルの「鹿の王」とは、帝国に囚われていたかつての勇者ヴァンを刺すのだけれど、「王」という感じではなく、「孤高の騎士」というイメージが強い。
なので、早々に肩透かしであることはたしか。
まぁ、「鹿の王」を「孤高の鹿騎士」と読みかえればいいだけなので、そのまま観進めるわけだけれど・・・
ふーん、帝国と小国の争い映画なわけね。
観る前は『もののけ姫』的映画かしらんと思ったけれども、どちらかといえば『ゲド戦記』、Featuring『アウトブレイク』。
主演は幼子のユナ。
画面づくりなどで観るべきところも多く、黒狼熱の特性が明らかになるあたりも面白いのだけれど、予想の範囲。
ユナが「狼の王」のようになるあたりは、「ありゃりゃ、タイトルに偽りありでは?」と思うことも。
長編大河の第1部的な決着の付け方で、続きを期待したいところだけれど、原作もこのあたりで終わっているかしらん。
よくここまで原作無視できたな
タイトルの通り
そもそものヴァンとユナ出会いからして違うことに微妙となり、なぜかホッサルたちと旅していくので最悪と感じました。
ユナの設定も違いましたし……。
原作は確かに少し不思議な力は出てくるものの、そこまでファンタジー色は強くないので、その演出もやりすぎ感がありました。
そもそも原作は国に住まう人々の営みと身体の中の病原菌の働き(営み)という、マクロとミクロの世界の対比が素晴らしいものであったのに、それを全て無視したような作品でした。
あの大作を約2時間で描くのは厳しいのはわかりますが、せめて出会いや設定はそこまで弄らずに作れなかったのか……。
初めて途中で早く終わらないかなと思った作品となってしまいました。
絵は綺麗で素敵でした。
『もののけ姫』の作画監督による、『もののけ姫』っぽい映画。 優秀な漕ぎ手を集めても、船頭が未熟では…。
謎の病「黒狼熱(ミッツァル)」が猛威を振る中、その抗体を持つ戦士ヴァンが、ツオル帝国とアカファ王国の政争に巻き込まれてゆく、というファンタジー・アニメ。
主人公ヴァンの声を演じるのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『海街diary』の堤真一。
「黒狼熱」の治療法を探す医師ホッサルの声を演じるのは、『帝一の國』『センセイ君主』の竹内涼真。
安藤雅司さん、こりゃダメだぁ…。全っ然面白くねぇ…。
安藤雅司と言えば、アニメファンならその名前を知らぬ者は居ないという程のレジェンド・アニメーター。
『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は』の作画監督を務めた、名実ともに日本最高のアニメーターの一人。
本作はそんな安藤さんの監督デビュー作品であり、個人的には結構注目していたのだけど…。
共同監督である宮地昌幸さん、脚本の岸本卓さんもジブリ出身者。完全にポスト・ジブリ的な座組みで作られた本作には、とにかくレジェンドなアニメーターが参加している。
ちらっとスタッフロールを見てみただけでも、井上俊之さん(『電脳コイル』)、西尾鉄也さん(『NARUTO』)、黄瀬和哉さん(『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』)と言った名前が見て取れた。
本作に参加しているアニメーターが、日本アニメ界…というか日本エンタメ界の基盤を支えていると言っても過言ではない。
ちなみに本作の作画監督/キャラクターデザインも安藤雅司監督が担当。キャラの顔がほとんど『NARUTO』だったので、絶対西尾さんがキャラデザ担当だと思っていたけど当てが外れちゃった…😅
まぁそんなわけで、アニメ界の怪物たちが手掛けたアニメーションなので、その作画レベルは桁違い。
流石はリアリズムに定評のある安藤雅司監督、キャラクターの重心移動がめちゃくちゃリアル!身振り手振りも含め、人間のキャラクターたちはまるでロトスコープしたかのようなリアルさとヌルヌル加減である。
さらに、鹿や馬、狼などの四足獣の動きもなんともリアル。動物の動きを上手くアニメーションにするのはすげ〜大変らしいっすよ。
とんでもない時間と労力が掛けられていることは、素人目にもはっきりとわかる。アニメーターを志している人にとっては見どころ満載な作品なのかも知れない。
…ただ、その作画レベルが作品の面白さに直結していない。
あまりにリアルすぎるキャラの動きは、ファンタジーである本作と食い合わせが悪い。
多少デフォルメされているくらいの、オーバーで活力溢れるアニメーションの方がやっぱりファンタジーアニメ向きなんだと思う。
高畑勲のヒューマニズム作品のような動きで、宮崎駿チックなファンタジーを描いてもダメだというのがよく分かった。
まぁとはいえ、作風が世界観に合っていないというのは些細な問題なのです。
とにかくこの作品、お話がおもんなさすぎる💢
本作はチンタラチンタラ旅するオッサンたちのキャンプを見させられ続ける、訳の分からんロードムービーである。
主人公が歴戦の戦士なのに、ガチでバトルする描写が一つもないというのはどういうこと?
結局ファンタジー・アニメの面白さ=バトル&アクションの面白さ。
原作は未読なので、この映画がどれだけ原作に忠実なのかはわからない。ただ、この作品の地味さが原作を忠実に再現した結果なのであるならば、原作を大幅に改変することになるとしてももっとバトルやアクションシーンを増やさないと。
鹿や馬に乗ったり、薪を集めて火を起こしたり、温泉に浸かったりしたところでファンタジーアニメは面白くならないから!
「どっかく」とか「つおる」とか「あかふぁ」とか「みっつぁる」とか「ひうま」とか「ぴゅいか」とか「ぎょくがんらいほう」とかとかとか…。
専門用語多すぎて、全く物語が頭に入ってこんわいっ!
こんな専門用語の嵐にあったのは「FF13」以来。
小説なら前に戻って読み返せるから良いんだけど、一方方向にしか進めない映画というメディアではこの専門用語の嵐は致命的。もう少しなんとかならんかったのか。
なんだよピュイカって。「鹿」って言え「鹿」って。
抗体を持つヴァン、ツオルを滅ぼす為にヴァンを殺そうとするサエ、治療法を発見するためにはヴァンを殺させる訳にはいかないキッホル。
この3人の関係はまるで蛇と蛙とナメクジの三すくみのよう。こんなにバラバラな方向を向いている3人が一緒に旅をすれば絶対に面白くなると思うんだけど、本作は面白くならないんだよなぁ。本当に不思議。
「病気は呪いではない。」
キッホルはこの信念に基づき、黒狼熱の治療法を探す。
たしかにこれはその通りで、現実でもこの考えが医学を発展させて来たんだと思う。
…でも、この世界って普通に魔法みたいなことを使う人がいるんすよね。
現実に近い法則で回っている世界なのか、『ドラクエ』みたいな剣と魔法のファンタジー世界なのか、その辺の事がいまいちよくわからない。
本作のリアリティ・ラインをどこに置いていいのか分からなかった、というのもこの映画にのめり込めなかった理由の一つだと思う。
…あの魔王みたいな木埋まりジジイは一体何なの!?
はっきり言ってしまえば、本作は『もののけ姫』のパチモン。黒いドロドロとかヤックルみたいな鹿とか呪われた片腕とか山犬とか死に至る痣とか足を骨折したオッさんと森で出会うとか、もう既視感バリバリの展開のオンパレード。
そりゃ安藤監督は『もののけ姫』のメインスタッフだったんだから影響を受けていて当たり前だけど、ここまで臆面もなくパクるかね?師匠に対する敬意とか無いのか?
それでいて、作画面でも音響面でも演出面でも、20年以上昔の作品である『もののけ姫』を上回るところが一つもない。
一流の描き手を揃えていても、演出家や脚本家が未熟だと残念な作品になってしまう、という一例として本作は後世まで語り継がれるかも…。
あ、声優は良かったっすよ。特に竹内涼真くんの演技は本職にも全く負けていないし、かなりイケボだった。
良かったのはそのくらいかな。
愛の力と勇気をくれた作品*原作未読
精霊の守り人、もののけ姫の世界観が好きな人は観て損はない、楽しめる映画だと思います。
あらすじや内容を少し予習して予備知識を入れてからの方がもっと世界観が把握できて堪能できたかも。(パンフレット買ったら良かったかもしれない)
でも予告編の知識だけで私は十分楽しめました。
以下、感想↓
動物や植物と共存しながら自然を重んじる暮らしをしている民族と、一方の国は気球を使ったり、奴隷を使って鉱山で働かせたりと、先進国的な民族。
領地争い、支配欲、戦争。
どちらが悪でどちらが正しいかではなく、それぞれに正義があるんだろう。
武力でなく話し合いで上手く共存していけたら良いのに。
いつの時代もwin-win の関係を築くのは難しい事なんだと痛感。
戦争もちょっとした考え方の違いから起こるんだろうなと感じた。
そんな中、一般市民は争いにまきこまれながらも両国民同士で恋愛し、結婚したりしていて、たくましく平和に暮らしているのに、権力、武力、そして病をつかった戦争《バイオテロ》に巻き込まれ多くの命を失っていく。
・・・理不尽に感じた。
が、現代社会でも自分だけの力ではどうしようもない出来事や、環境に身を置く事があると思う。コロナもしかり。
その場合、自分はどんな風に心を保って、何を支えに生きれば良いのかと考えてしまった。
病の治療法を探る医者、両国の中立的な目線で進む物語にひきこまれる。
この病は両国の何を意味しているのか。。。
主人公が闇落ちしなくて本当に良かった。
主人公が病(山犬)を連れてみんなの前から去るシーンは悲しかった。
せっかく心安らげる場所と娘(子供)や仲間に出会えたのに(涙)
家族を失った主人公の心を照らしてくれた子供。
屈託のない笑顔やしぐさ、それに緑の自然の背景がとても綺麗で癒された。
純粋な愛や絆の力はどんな汚い欲望にも負けない力を持っているんだと勇気をもらい、最後は悲しくも心が温かくなった。
脚本は不満、だが医師の顔が良い
原作を読まないまま観ました。
序盤までは良かったです。医術と宗教。それから権力者同士の影での攻防。祈りだけで全ては救えず、ただ祈りがなくては救えないものもある。そういう流れになるのかなぁと思ってました。原作はそういう話をしっかりと書いているのかもしれません。
ただ映画ではそこら辺が端折られているのか、だいぶおざなりだったし話の内容や構成が薄く感じました。せっかく良いテーマだったのに…
病原体や抗体など、論理的に綺麗にまとまるのかと思いきや、突然知らないお爺さんの怨念が出てきてファンタジー展開に持っていかれました。ミッツァルは病原体ではなく呪いなんですか??そして結局最後は親子愛??愛のパワーで感染症が治るわけがないでしょう。
この作品は精神論や魔法の力に頼ってはいけないような気がします。特にこんな時代なのですから。神のような不可思議な存在に選ばれたヴァンも確かに英雄ではあるのでしょうが、知恵を持って未知の病に立ち向かおうとしたホッサルにもう少し焦点を当ててみるべきではなかったでしょうか?愛の力で世界が救われる話は個人的に好きではありません。なぜならば、病に犯され助からなかった人達は「信仰心や努力が足りなかった」と言われているように感じるからです。
ホッサルのセリフを借りると『その途方もなく大いなるもの』や『神々の領域』と名付けてられる未知の存在に、私たちは立ち尽くし目を瞑るべきではないと思うのです。魔法でも奇跡でもなんでもない。自分たちの、人間の知恵を持ってこの困難を乗り越えられると、この作品を通して今の陰鬱とした時代に希望を見出させて欲しかった。こう不満を引き出させている時点で、良い作品なのかもしれませんが。
ただこの映画で1つ評価できるのは、ホッサムの顔が良い。大変いい。賢くておっちょこちょいで、ちょっと空気が読めていなさそうなキャラもいい。
あのキャラデザを考え、そして案を通してくれた製作者の皆様方。本当にありがとうございます。
ホッサムの顔と声と性格を評価して星3にしました。
鹿の王では無く犬の王では?
映像は非常に素晴らしい、素晴らしいが…
内容も世界観も分かりにくい。
何よりストーリーが難しい。
原作もそうなのだろうけど映画向きではないのだろう。
せめて映画の導入部分に時代背景などを
分かりやすく昔話風に始めても良かった。
原作改変は好きでは無いが、分かり難くなる位ならもっと分かりやすくするなり構成を変えるなりしないと。結局全てを統べる帝国とは何なのか。帝国下のそれぞれの国の置かれた立場は何となく分かるが…
ヒット作になりそうな要素は沢山あるが、うまく映画化出来ず凡作になってしまったようなもどかしさを感じる。
それとストーリーを見ると鹿の王では無く犬の王では?って思いたくなる。
鹿の王が仲間を救うため英雄的行為で生贄を自ら選択する事であればその通りだが、犬の王にされた娘を救う為に自ら犬の王になるのはなんだかなと思わなくも無い。
それと飛行船や気球が出たり注射器など医療や医療機器もそれなりに発達し、疫病の原因や対策方法も朧げに分かってきている世界(江戸時代末期頃の様な?)なのに先代の犬の王が魔法のような超常現象を操ったり(幻覚では無く物理的証拠が残る)原作通りだとしても何となく世界観にそぐわない気がする。
最初から魔法ありきのファンタジーならともかく。
どうも消化不良気味で人にお薦めしたい映画では無い。それが流行らない理由だろう。
全体的に完成度高めかな?
原作の大ファンなので待望の映画化…からの延期からの待ってました!
以下原作と比較の上、内容レビューになります。
【シナリオ】
シナリオはかなりの変更ありといった印象です。
2時間程の映画にまとめるには多少の内容変更は仕方がないのかな?
原作の要素も盛り込みつつ、上手くまとめたなぁと思いながら鑑賞しました。
黒狼熱の病の症状が原作と違うのは今のご時世への配慮なのかなぁとか
ひっそりと思ったりもして…
ただ原作ファンとしては、ミラルやリムエッル様など重要な人物がでてこなかったこと
オタワル人の過去話や、火馬の話、暁との再会など書ききれない良いエピソードが
まるまるカットされていたので物足りなさはありました。
サエとヴァンがお互いに惹かれていく過程も入れて欲しかった…!
【キャラクター】
ユナが終始かわいい!次第にユナを大事に思い始めるヴァンとの絡みが微笑ましい。
そしてホッサル様の顔がいい!!笑
温泉のシーンは美しすぎて女性…?と一瞬思いました。笑
全体的に違和感のあるキャラクターはいなかったように思います。
竹内涼真さんの声の演技が想像以上にハマっていてびっくりしました。
ホッサルのイメージにぴったり!
テレビでお見かけする際よりも声色が優しい感じでしたね。
【総評】
原作読んだ身としては、物足りなさは感じつつも上手くまとまっていたので満足です。
原作未読の方は、全然問題なく観れると思います!
ただ独自の用語がとびかっているので予習なしで覚え切るのは難易度が高めに感じます。
ツオルとかアカファとかミッツァルとかね…
欲をいえばTVシリーズとして2クールぐらいかけて映像化してほしい!
今回入りきらなかったエピソードも細かくやってほしい…!
ぜひともTVアニメ化待ってます!!!!
オタクアニメではないので
このサイトであまりに評判が悪いのでどんなものかと思って見てみましたが、ぜんぜん、ちゃんとした映画です。
ただし、オタクアニメ的な展開やキャラ造形はあまりなされていません。
「もののけ姫」等、いくつかの先行作の影響はもちろんうかがえますが、テーマはたいぶ違うものです。
伝染病が、征服された側(完全に征服されたわけではないですが)から征服者の側に広められるという設定、その伝染病に抗えるのが「俺は俺だ」と自己のアイデンティティを民族に依存せずに確立しようとする男、それに、科学の力で伝染病に対峙しようとする医者という点、このあたりからこの作品のテーマは読み解けるのではないでしょうか。
伝染病は実は民族同士の対立に必ず潜む復讐心と恐怖のメタファーなのだとわかります。
そういうスケールで描かれる物語なので、アニメですが一般の実写映画と同じ地平で見てほしいと思います。
小説の壮大な世界観には及ばず
小説の、書き込まれた壮大な世界観、登場人物達の繊細な心理描写、国同士の緻密な駆け引きなどには、全く及ばず。ストーリーも小説未読の人には分かりにくかったんじゃないかな。ただ、キャラクターのビジュアルや声、動物の生き生きした感じ、森などの背景の美しさは良かった。あとエンディングのmiletの歌も良かった。鹿に乗る男、狼に乗る娘というビジュアルが、どうしてももののけ姫を連想させてしまうから、もののけ姫のなり損ないなイメージを持ってしまう。映画化自体かなり難易度が高かったのでは。期待していて、延期を重ねた末やっと公開されて観れたし、悪く書きたくないけれど、やや残念な気持ち。小説が再読したい。
One Reason
酷評がかなり多かったので腹を括っていったのですが、そこまで悪くはなかったです。
まぁキャラクターの描き込みやインパクトが無かったり、話を詰め込みすぎてダイジェスト感が否めなかったり、専門用語連発だったり、序盤の文字羅列での状況説明だったりと、設定は魅力的なのに色々と追いつけていなかった印象です。
ただヴァンの寡黙な雰囲気と、ユナの天真爛漫なかわいさ(キービジュアルがアレな表情だったのでここで挽回してくれたのは良かったです)や、ホッサルの医者としての命の危険を顧みず人助けをしていく姿、正直ホッサルを軸にしたら映画的には面白くなったんじゃないかなと思ってしまいました。
アニメーションはとても綺麗で動物たちの生き生きとした姿をしっかり映していたのは良かったです。ただ、昨今のアニメーションが進化し続けているのもあり、新海誠監督のような背景の細やかな描写、ufotableやMAPPAを筆頭とした圧倒的なまでの戦闘シーン、京都アニメーションなどの日常シーンとその他のシーンでの緩急の付け方など、どうしてもそれらに比べると一歩劣る感じがしました。ほんと贅沢なんですけどね。
もののけ姫感があったり、ジブリの呪縛に囚われているなとも思いましたが、楽しめる人は楽しめる、そんな作品でした。
鑑賞日 2/10
鑑賞時間 12:00〜14:05
座席 L-10
声が良くて驚きました。
原作未読、精霊の守人の原作&アニメファン
竹内涼真さんと堤真一さんだったことを忘れていたんですが、「この青年らしい声と、イケボな男性は誰だろう?」と考えてやっと思い出すレベルでした。
竹内涼真さんがこんなにお上手だったとは。
遠くの人には遠くに話しかけるように、きちんと距離感のある声の出し方をされていましたし、声に表情がありました。
堤さんの声も聞き心地よくて安心感がありました。
昔の映画は後で声を入れることも多かったから、ベテランの俳優さんがお上手なのは想像ができるのですが、竹内涼真さんは今後も声での出演をしてほしいなって思いました。
数年前に見た「ウルフウォーカー」、「おおかみこども」「もののけ姫」のサンも同じだったのかも。山の主が死ぬときは誰かが次の主にならなくてはならない。「蟲師」でもそういうのありましたね。
他の方も仰っているように
登場する動物や、世界が少し似ているので仕方ないと思うのですが
鹿はヤックル、オオカミたちが纏うものは祟り神のよう、鹿が走りながら主人公を乗せたり、崖から鹿が飛び降りたり、鹿が藪の中を走り主人公が草木の中を突き進む、既視感はありました。監督がジブリ出身だというのを宣伝文句に使っていたのが逆に頭にあったせいかも。
でも、さすが!動物の動きなどすごく丁寧でした。細部まで丁寧に感じました。
これも他の方が仰っているように
映画に収めるには時間が足りなかったのかも
時間が圧縮された感じがしました
景色が映る場面はあるのですが
音の余韻や、事件が起こった余韻を感じる間が短い感じで、ナレーションがすぐ始まるのもあってか、一瞬セリフがナレーションか分からない時が何度かありました
1回目は、驚いたり気になる事があると、そればかり気になってしまうので、勿体無い見方をしてしまいました。もう一度世界観に集中してちゃんと観たいなって思います
きっかけはPVを見てもののけ姫っぽい演出や元ジブリスタッフが手掛け...
きっかけはPVを見てもののけ姫っぽい演出や元ジブリスタッフが手掛けたってところで民族衣装のメイちゃんみたいな女の子がいるしアクション戦記物なのかなって思ってましたが予想と少し違う感じでした。自然の描写や人々の生活の描写でほっこりするシーンも多くてむしろそっち推しって感じです。これはこれでよかったですし劇場に見に行ったのでマーケティングとしては成功してる気がします。
権力闘争や強制労働のような闇の描写もありますがそれよりは未知のウイルスの恐怖が大々的に描かれています。無骨な主人公のヴァンと思慮深い医師のホッサルが一緒にいるシーンは個人的にもっとコミカルがよかったな。2時間にしては内容が詰め込まれているので話のテンポはちょっと早かったです。
原作は小説らしく絵柄選びはなかなか難しそうですがテレビアニメの3月のライオン風なテイストのがアニメ制作陣が見せたいものとして近いのかなって感じました。
映像はとてもきれいでした。これからは Project.IG の映画はチェックしようと思いました。
全28件中、1~20件目を表示