「おジャ魔女を題材とした魔法を大人な解釈で見るお話」魔女見習いをさがして edamondoさんの映画レビュー(感想・評価)
おジャ魔女を題材とした魔法を大人な解釈で見るお話
おジャ魔女どれみをリアタイで見ていた世代に深く刺さると思います。あの頃見ていた魔法の世界を大人になりどう感じるか、どう解釈するかに焦点をあてた作品なのではないでしょうか。
また、作中のいたるところでおジャ魔女で見たことのある構図や動きがあり、アニメーションとしても大変楽しめるものでした。(最近ではあまり見ることのなくなった走る動きをぐるぐる円での表現や画面一杯にブーたれる表情などがわかりやすいでしょうか)
では順番に……
ストーリーは軽快にテンポ良く進みます。話についていけないといったことはなく女子3人の問題提起と解決までの流れがわかりやすく展開されるので見やすく面白かったです。
作画や動画については前述のとおり、おジャ魔女を見ていた人にはわかるシーンがいくつもありファンだった人が更に楽しめる作りとなっていました。
曲は開始5秒で泣けます。原作OPアレンジは懐かしさで泣くから……
おもちゃの効果音なども当時のものに似せて作っているのでしょうか、懐かしさを感じました。
ただ個人的に残念だったのが、ラストの原作に寄ったほうのおジャ魔女カーニバルです。曲の開始部分のイントロがないっ!あのイントロあってこそのオープニングだったのでぜひ入れてほしかったなぁと思ってしまいました。
残念ついでに声優さんも少し残念でした。リアルさを追求しておジャ魔女世代のタレントさん3人を起用したのではないかと思いますが、やはり演技が少し気になる……
序盤はセリフを読んでるなぁと思う箇所がいくつかありました。とはいっても中盤以降は違和感をあまり感じなかったので、作中で成長したのかな?とも思います。
また、おジャ魔女勢の方の演技は素晴らしかったです。20年前の作品ですが衰えることなくキャラの声を出せるのには驚きでした。
最後に、
魔法は誰でも持っていて、自分にない才能を持っている人はみんな魔法使い。
魔法少女のアニメがこういった解釈で見れるようになったのは素晴らしいなと思いました。
コメントありがとうございます。
アニメーションが多くの方にカルチャーとして受け入れられるようになりましたし、ぜひ子供の頃に放送していたアニメをこういった新たな解釈で作ってもらいたいですね。