「作り込み過ぎて興醒め」ロケットマン 日高雄介さんの映画レビュー(感想・評価)
作り込み過ぎて興醒め
もろちん楽曲は素晴らしいんですが、何だかんだで面白かったんですが、私が特にエルトンのファンじゃないからかもしれませんが、
ロックスターの一代記としては、余りに 予 定 調 和 というか…
サー・エルトン・ジョンについてあまり詳しくないんですが、予想外の展開が何ひとつなかったんですよね。
上がって下がってまた昇る、はい。凡庸だ。
エルトン関係なしにミュージカル映画として観ても、どうにも煮え切らない。物語と音楽のツナギが悪い様な気がします。
自宅やハッテン場で突然歌い出す不自然な光景は、一般人を描くミュージカルにのみ許された「お約束」な訳で
超絶大スターのエルトンが、何でそんな場所で歌わなきゃならないのか?
普通にステージやスタジオで(のみ)歌えばいいのに。不自然だ。
それから、舞台劇みたいなグループセラピーのシーン。あれ絶対やめた方が良かったと思います。
ただでさえ胡散臭いエルトン伝説が、あの気持ち悪い説教シーンによって余計に強調されてしまった。興醒めだ。
もう1つだけ愚痴。
無名時代にキング・クリムゾンの加入オーディション受けてた(落ちた)エピソード、入れてた方が絶対面白かったと思うよ。