空の青さを知る人よのレビュー・感想・評価
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長井監督の作品を初めて観たのですが面白かったったです。 ファンタジ...
長井監督の作品を初めて観たのですが面白かったったです。
ファンタジーなんだけど人の心の描写とか人間関係とか繊細に描かれていてリアリティを大切にされているんだなぁと感じました。そのバランスが絶妙ですよね。
ただ、最後急に空飛んだのでびっくりしました笑
吉沢亮さんが若い頃と大人になってからの二役をきっちり演じ分けていらっしゃったのでびっくりしました。
あとちょっとでわかりそうだからと考察してみた結果、怖くなった
冒頭のベースを弾く音と背景のリアルさに心つかまれました。
吉岡里帆さんが声を担当したキャラクターのビジュアルが好みです。
劇中で言及する諺のとおり海は登場しませんでした。
ファンタジー作品で、両親がいなくなった姉妹の話で有名な『アナと雪の女王』、田舎で不思議な体験をする姉妹の物語『となりのトトロ』の“猫バス”を彷彿とさせる場面、外に出られないという新要素も有り、名作になる条件が揃っていましたが、弾けた時の描写がベタで残念でした。
しんのすけ(吉沢亮)と、大人しい姉と勝気な妹と一部の人だけの、科学で説明できない不思議な体験が描かれていますが、もう少しファンタジックでインパクトがあったほうが良かったと思います。
青春ラブストーリーのお約束、終盤、主人公が走ります。
高校時代のしんの(吉沢亮)がお堂に現れたり、あか姉(吉岡里帆)を助けに行ったり、エンドロールの幸せそうな雰囲気も『となりのトトロ』に似ています。幸せな物語に見えて、実は...という都市伝説リストにのるような話なのかもしれません。
都市伝説といえば、野比のび太の死亡説と同じような話で『クレヨンしんちゃん』のしんのすけ死亡説を思い出してしまいました。
感情移入しにくかった
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バンドをしてた高校生のシンノと、幼馴染のアカネと15歳ほど下の妹のアオイ。
シンノは卒業後、アカネと共に東京に出て一旗揚げ、結婚するつもりだった。
しかしアカネの両親が突然死し、アカネは妹を育てる道を選び離れ離れに。
将来バンドに入れてもらう口約束を忘れられず、アオイはベースを続けてた。
13年が経ち、町おこしのイベントで、有名演歌歌手が来る。
シンノはそのお抱えギタリストになってて、3人は再会。
でも一人立ちする夢が破れたシンノはかなりやさぐれてイヤな奴だった。
同時に高校時代のシンノが出現、そっちはいいヤツのままでアオイと交流。
高校生シンノは現在のシンノを見て落胆する。
やがて地震で土砂崩れが起き、アカネが洞窟に閉じ込められる。
アオイは高校生シンノにそれを伝える。そこには大人シンノもいた。
高校生シンノに触発されて、大人のシンノも助けに向かう。
そして助けて、大人シンノも少しは素直になってアカネと話をする。
それと同時に高校生シンノは消滅。やがて2人は結婚。
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ここでの評価が高かったし、泣く気満々で劇場に行った。
泣ける場面は何度かはあった。でも少なかった。
つまんなくはなかったが、期待が高かった割には今ひとつやったかな。
それはやっぱり感情移入できる相手がおらんかったことに尽きるわ。
大人シンノはやさぐれ過ぎ。もっと自分に素直に、そして人を大切にしろよ。
逆に高校生シンノはいい奴だが、さすがに思考がガキ過ぎる。
土砂崩れが起きたからってアカネが無事かどうかも分からんのに、
何も考えず助けに行くとかあり得んし。逆に迷惑かけかねない。
そういうのはプロに任せる方がええやろ。
土砂崩れでアカネがピンチになるって展開もやめて欲しかった。
さすがにそれは取ってつけたようなパターンやし、シュール過ぎる。
高校生シンノが出て来るシュールさは別にいい、映画なんやから。
でも都合よくヒロインにピンチが訪れて、ヒーローが助けに行くって・・・
ちょっとそこは興ざめして、その方向に行かないで~って祈って見てたわ。
日本のビックバンドは世界的には評価が高い
武甲山は頂上が削られ、標高が変わった。私が大学二年生の時の話。元々の標高の最後の時に登りに行った。今はいったい何メートルになっているのだろう。
このアニメは少女の失恋の話なんだ。そう考えると共感出来る。しかも、単純に大人になって終わりではなく、可能性を残して終わる。その表現が良い。
多分、最後の台詞『あー空ク○青い』って言ってると思うが。このセリフなんと素晴らしい♥
演歌のバックバンドをなめてはいけませんぞ。日本のビックバンドは世界的には評価が高いけど、日本人は『裏方』とか称して技術を分かっていない。日本のヒットした楽曲のほとんどがアレンジャーやプレーヤーのおかげと思っても過言でない。
んー、モヤモヤしました
慎之介は13年で色々あったんだろうけど、あまりにもクズすぎるし、しんのはクズ予備軍。
そんな慎之介・しんのに好意を寄せるあおい・あか姉の感情にはついていけませんでした。
やっぱり、クズがモテるエピソードは納得いかんのだよ。
正嗣・みちんこ目線で映画を見てしまったがために最終的な後味は悪く感じてしまいました
ただまぁ、小学生の時に近所の高校生のお姉さんを好きになってしまうことなんてよくあるし、最終的に初恋が成就することなんてまぁ無いわけで今後については正嗣次第
みちんこに関しても、バツイチでぽっちゃりお腹オジサンはなかなか再婚なんて出来ないわけで、仕方ないよなぁと思いつつ。
慎之介がしんののままで、闇堕ちしてなければスッキリはするけど、それだと物語として成り立たないかとか考えながら
実際クズだけどモテるやつも世の中いるわけで、これはそういう物語だった、こう言う難しい感情を感じさせてくれる良い作品だったと自分を納得させました。
主人公が最低
この映画で主人公は高3なのかっていうくらい、厨二病を拗らせてるし、人の気持ちに寄り添えない自己中の勝手な子。こんな子が居たら痛すぎてネタにされるレベル。
ドン引きなのが、姉の幸せよりも、自分の幸せのためにしんのが消えちゃうとか言う理由で、しんのが地元戻るの止めようとするし。
しかも、地震の描写時に姉がどうなってるか分からないにしろ、急に皆んなの前で悲劇のヒロインになるし。
そのくせ、しんのに会ったら、しんのへの気持ちが止まらないのか、姉を助けに行く事を忘れたのかってくらいまったりしてるし。
主人公が本当にダメな映画でした、ありがとうございます。
日本のアニメは上質だねえ
ストーリー、人物描写、画像の美しさ、どれをとっても一級。葉の一枚や街や山野のシーンまで、妥協のない質の高さを感じさせる。
主人公の昔の一時的感情と姉に対する一抹の後悔、あこがれの姉の彼氏に対する愛情、が絡まって葛藤する主人公。冷静に局面を判断する姉の対比とか面白いね。姉は妹の想いに気がついていて包容しているようで聖母的な要素も。生霊を通して、姉の彼氏も自分の目標を再確認して...
見返してみたら、その時の自分なりの、きっと別の見方ができると思わせる作品だった。
ストーリーは悪くないけど主人公が…
友人から一押しだと勧められてAmazon primeで見ました。
ストーリー自体は悪い意味で裏切られることもなく安心して見ることができ、終わり方もハッピーエンドで好みのものでした。
にも拘らず、このイマイチ感はなんだろう、と考えてみると登場人物の魅力のなさだと気付きました。
主人公と他主要3人(しんのは過去と現在をそれぞれ1人とカウント)の内、主人公と現在のしんのが酷い。
姉としんのの過去は素晴らしかったです。
要約すれば上記の通りです。
高校3年生の時、東京の専門学校に通いつつ、バンド活動を応援する、というしっかりとしたプランを持っていたにも拘らず、妹の為に諦めた姉。
5歳の時に姉を引き留めたのは5歳だししょうがないにしても、当時の姉と同じ歳になっても、ノートを見なければ真の姉の苦労と優しさに気付けないのは幼すぎるし、自分のせいで姉が苦労しているから上京する、と考えているにしては、感謝してるけど、周りの人に「お姉ちゃんに感謝しなきゃね」と言われる(姉自身が感謝してよ、と言ったわけではない)と反発したくなる、からなのか態度が悪すぎる。極め付けは、こんなことが言いたいんじゃない、と心の中で叫びつつも放った「あかねみたいになりたくない!」。その後謝ろうとしていたシーンもあったものの結局謝ることなく終了。
終始主人公にもやもやを抱えていた。
また、本作で実在するのか?と言いたくなる程人間できている苦労人の想い人であり、最後に結ばれるしんの(現在)が酷い。
13年でそんなに変わるか、と言いたくなる程見た目がおじさん化しているのはまぁいいとして、どれだけ苦労してきたのか知らないけど、終盤までまだ女子高生である主人公への八つ当たりとしか思えない態度が酷い。
特にプロ云々の話をした時には、プロのくせに、あたる可能性のあるものを食べた結果、演奏出来なくなる他のメンバーは、じゃあなんなのか、と言いたくなった。
姉達と自分が同年代だからこそなのか、主要2人の人間性に共感できないせいでイマイチ乗りきれませんでしたが、ストーリー自体は悪くないので、普通に楽しみたい人にはいいと思います。
この映画には色々と言いたいことがあります。
まず主人公がウザすぎる。高校3年生にもなって「自分が全て」「自分が正しい」と言わんばかりの傍若無人ぶり。両親と違い、ヒロインを育てる義務はないのにも関わらず自分のしたいことを我慢して10年以上も育ててくれたあかねを冷たくあしらい、おまけに自分の個人的な感情をぶちまけて「あかねえみたいになりたくない」などと言い捨てるとは…。中盤であかねのノートを見つけるまで彼女の苦労や葛藤に一切気づかなかったというのも、18(17)歳にしてはあまりに未熟すぎるのでは?プロの方が声優をつとめているということもあり、感情的すぎる一言一言にいちいちイライラしてしまいました。
また、あかねが地震によってトンネルで生き埋めになっているかもしれないという緊急事態に対して、周りの人間の危機感がなさすぎることにも違和感を覚えました。特にヒロイン。先述したノートをきっかけに姉に対して強い感謝の気持ちを持ったのなら、普通タクシーでも知り合いでも捕まえて真っ先にトンネルに向かうはずでしょう。それなのに、お堂から動けない(何の役にも立たない)しんのに報告しに行く意味が分からない…。正道もいくら役所の人間として仕事をしなければならないとはいえ、あかねに思いを寄せているのであれば仕事を放り出してでも助けに行くべき。その辺りの演出がチグハグすぎます。
そしてヒロインとしんの(慎之介)を繋ぐ目玉のホクロもアップのシーンでさえ描かれておらず、「目玉スター」というパワーワード(?)は一体何なのかと思わずにはいられませんでした。お互いの目にホクロがあることを認知し、しんのの口から「目玉スター」というワードが出たことは幼い頃のヒロインがしんのに感化される重要な出来事となったので、ホクロの描写は終始一貫して欲しかったです。
最後に終盤の、お堂から出たしんのがヒロインと空を飛ぶシーン。お互いに両手を繋いで空に浮かんだり、ヒロインをお姫様抱っこして空を歩いたり…思わずジ〇リか??とツッコんでしまいました。しんのは生身の人間ではないので空を飛んでも不思議ではないですが、この空を飛ぶという謎の演出で一気に全体的な世界観が迷走したように思えます。
絵は綺麗ですが色々と気にかかることが多いため、よほどの事がない限りこの映画を見返すことはないでしょう。
吉沢さんのアフレコと歌声が聞けただけ良かったと思うことにします。
これは、
とっても設定が面白かった!
最初は音楽の話かーって思ってたら、ずっと見ていくと、生き霊?あれ、本人と出会ってる!
生き霊に恋するっておもしろーって!
空飛んでるところが1番良かった!
スッキリした
「あの花」や「心が叫びたがってるだ」の時のような感動がありました。
高校生の頃の自分と今の自分。
思い描いて自分がこんなじゃないと受け入れられずにいる事で前に進めていない。
でも、本当は、誰よりも一歩踏み出している。
歳を重ねる毎に何か諦める事に慣れている自分がいる気がしていました。
諦めるたり、無いものとして受け入れなかったり。
10年前の自分から見て今の自分は、あの頃なりたかった自分なのかなぁって思ったりしてハッとさせられました。
何年後か先にも同じ事を考えているなら、今一歩踏み出してみようよ!そしたら何か動き出すから!
そんな、メッセージがあったのかなと感じました。
とてもいい映画で良かったです!
制作の伝えたい意図は色々と感じたが、話の要素を詰め込みすぎて、消化...
制作の伝えたい意図は色々と感じたが、話の要素を詰め込みすぎて、消化不良な映画でした。
特に気になったこと
・皆すんなり、生霊を受け入れすぎ。
・生霊の設定はどうかと思うが、ならば、最終的に大人シンノと生霊が合致する表現があった方が、、二人が別人格過ぎてものすごい違和感。ギターの付喪神的なものかもしれないが。
・あおいのシンノに対する恋愛要素(あか姉に対する想いのノイズに)
・姉妹が全然似ていないし、リアリティの無いお姉ちゃんのふわふわした感じ
・メインのバンド音楽は見せなくてよかったの?もっと音楽に向き合う表現で、キャラたちの思いを消化してほしかった。
・最後の主人公たちの浮遊表現。(千と千尋、かぐや姫、トトロのような)夢なわけでもないし、リアリティのある背景にちょっとこれは、、見ていて笑ってしまった
・あと紋切型過ぎるキャラの仕草
もっとシンプルに作ればよかったのに、ごちゃごちゃしすぎ。制作者の大好きな要素を詰め込んだだけ。なんでこんな評価良いのか謎
良かったところは、吉岡里保、吉沢亮の声優出演。違和感なくて彼らの表現力の高さに驚きました。
空は青いね。
storyがおもしろい。
映像もよく音楽もいい。そして4人の関係性(一人二役)で本当は3人だけど。しんのと慎之介は同じ人物なのにまるで別人です。苦労したことが伺える。
姉のあかねはおっとり。妹のあおいは真っ直ぐな子。お互いに想いあって心打たれる。高校生の頃のしんのが凄くいい!。吉沢亮の声が響きわたる。しんのの声は高く慎之介の声は少し低めに変えている。
慎之介は町を離れて夢を叶えるため上京するが音楽に携わる事ができても思った人生を歩めていない。しんのは町をでる前の慎之介。今のあおいが好きになるほどの情熱を持っている。
しんのに恋心を持ったあおいが可愛いかった。
吉沢亮は声もいいね。
「勿体ない」という気持ちと比例して、レビューは長くなります。
「あの花」「ここさけ」の製作スタッフによる長編映画です。流石に映像のクォリティは高いですね。
でも、高い評価は難しい作品だとも感じます。
この映画は二つの主題があるように思います。
一つは、「あおい」の気持ちと心理描写。
姉への気持ち。感謝と後ろめたさ・・・その反動で沸き起こる姉への苛立ち。
「しんの」への恋心。そして、姉の幸せを願う気持ちとの葛藤。
思春期の若者らしい制御出来ない気持ちの表現が秀逸です。ラストの「あー、空、クッソ青い」というセリフも、実感がこもっていて切なくなりました。
とても評価出来るポイントですね。
もう一つは、13年前の「しんの」と現在の「慎之介」との邂逅、そして「慎之介」の再生。
挫折や絶望を味わい、人生も「あかね」のことも諦めた「慎之介」。この「慎之介」の再生をどのように描くのか・・・
でも、この二つ目のテーマは、私にはとても中途半端に思われます。
お堂で出会う二人に「あおい」が「あかね」の危険を知らせます。でも、「慎之介」は後ろ向きにヘタレたまま。最愛の人の危険にも前向きになれない男に、戸惑いと興ざめを覚えます。
『予定調和にはしないよ』という骨太な意思表示でしょうか?でも、エンドロールではハッピーエンドにしていますから・・・良く分かりません。
興ざめしたのはまだあります。「あおい」と「しんの」がいきなり空を飛ぶ超絶展開には驚きましたが、問題はそんなことではありません。
そのシーンで、「あかね」の危険に対する「心配」や「恐怖」がまったく描かれていないことに、強烈な違和感を覚えます。
「あおい」は「あかね」を心配して、お堂まで必死に走ったんでしょ?
「しんの」は「あかね」の危機に、結界すら破ったんでしょ?
ストーリー展開上、一番大切なことを置き去りにして、無理やり題名のオチを付けた印象にこれも興ざめを感じます。
もう一つ挙げたいのが、「しんの」が現れた理由の明示が不明確だったこと。
何となくは分かります。お堂に保管されたギターが原因だったのでしょう。ただ、その明示が不十分だったので、結果として「しんの」が消えるシチュエーションも、中途半端になってしまいました。
例えば、「あおい」がギターをお堂から放り出すと同時に、「しんの」も結界を破って飛び出す・・・とか。
例えば、錆びた弦が切れると同時に、「しんの」も消える・・・とか。
「あおい」への共感は強く感じましたし、「あかね」のキャラクターにも好感を持てました。ハッピーエンドのエンドロールも良かったとは思います。しかし、高い評価は難しいと感じる、とても勿体ない映画でした。
PS西武秩父駅から池袋まで特急で87分。この映画の舞台には厳しいように感じます。
空を飛びたい
一見、恋愛もののようですが、兄弟(姉妹)愛の話であり、踏み出せない「僕ら」の話です。あおい、あかね、慎之介、それぞれが今の「場所」に囚われています。お互いを思いやるために三すくみとなった彼ら。そこへ、慎之介の高校生の姿、「しんの」が生き霊?となって現れる事で、三角関係が動き出します。
見る人の状況、年齢によって感情移入する対象が変わるでしょう。社会人であれば慎之介、高校生であれば、あおいに感ずる所があるでしょうが、私は、あかねの健気さ、若くして母親代わりとなったのに、その自然体な妹を想う姿に、心打たれました。
クライマックスで、しんのがお堂を出ます。他のレビューでも、違和感があると言われていた空を飛ぶシーン。私も、え?飛ぶの?やっぱり飛ぶよね、ハヤオじゃなくても、飛ばしたいよね、と最初は思いました(笑)
しかし見直してみると、このシーン、しんのも囚われていた、お堂という「場所」から自由になり、思う存分に、飛翔し、回転し、急落するこの高揚感と解放感!空の青さと、俯瞰する自然の美しさ。
この映像あってこそ、「空ってこんなに青かったんだ…」というセリフが出てくるのだと思われます。
青い鳥はすぐ側にいました。東京に行ってバンドやる、という夢はあかねを自由にしたいための方便に過ぎませんでした。
あいみょんの曲にもやられました。好きになってしまいました。
最後のおにぎりのエピソード。(あおいの好きな昆布でなくて)今度は(しんのが好きな)ツナマヨを作ってみようかな。とあかねが言うシーン。もうあおいから離れても大丈夫だと思ったあかね。しんのが成仏?します。それぞれの囚われから自由になった瞬間です。
おにぎりの伏線に感心しました。おにぎりの具は、ただの具ではなくて、愛を表していたんですね。
終わってからキャストを知りました。俳優さんの起用には賛否両論ありますが、吉岡里帆さんと吉沢亮さんの声の演技は良かったです。
秩父を舞台にするのは辞めるべき
まず、スタートからあの花を思い出す橋。
秩父で観光してれば見た風景ばかり。
そしてお泣かせストーリー。
秩父の観光誘致で秩父を舞台にしてるんだろうが、流石に毎回毎回秩父はキツい。
スタートからあの花との比較を自ら作り
絶対に超えられない壁を越えようとしてる。
超える必要なんてないから
面白かったと言わせる
作品を作って欲しい。
次、秩父が舞台なら見る事は無い。
超平和バスターズさんさ。
若き少年の理想と生きるためのオッサンの苦悩
もっと若い人が観る映画のようにも思うけれど、自分のようなおっさんの心に響く作品だった。
男なので、やはり主人公のひとりであるシンノに感情移入した。
「ガキの頃の俺が今の俺を見たら笑うだろうか」
という思いは、多くの大人の男が持っていると思う。
青くさくも抱いていた夢、理想、将来。
そのとおりの人生が歩めている大人はほとんどいないだろう。
多くが、生きていくために、一番したかったわけでもない仕事をして、あの頃一番好きだった彼女ともとっくに離れ、シンノスケの言葉を借りれば「俺だってそれなりに頑張ってる」人生を必死に生きてる。
だからシンノスケの気持ちがわかる。
そして、多くの人が、思い出の中にシンノを持ってる。
将来への夢、理想、こんな大人になりたいという希望。青臭くても熱い想いを、個人差あれど持っていたはずのシンノの部分にだから共感する。
「あんたみたいになってもいいって思わせてくれ」と将来の自分に向かって叫ぶ。
その叫びは、自分の中にもある自分の言葉だからシンノスケにも刺さるし、我々おっさん視聴者にも刺さるのだろう。
夢をかなえていなくてもできることはあるだろう?と若いシンノは問いかける。
それをちゃんと失ってなかったから、おじさんシンノスケは走り出せた。大好きな人を救うために。
13年前、シンノは東京へ行きたくて、東京なんかに行きたくなかった。
東京へ行きたかったシンノは思い出を、アカネを捨てて街を出た。だからギターケースにテープを巻いた。
東京へ行きたくなかった、アカネへの想いを捨て切れなかったシンノはお堂の中で眠り続けた。
シンノスケが地元に戻るとき、
置いてきた思い出と見つめ合わずには戻れなかった。
だから彼はギターケースのテープを解いたし、故郷に、そしてお堂に向かったのだろう。
二人が対立を終えてわかりあい、若きシンノが消えたとき、寂しさよりも爽やかさが残ったのは、シンノが未来を受け入れて、シンノスケが忘れてきたものを取り返せたからだと思う。
井の中の蛙、大海を知らず。それど空の青さを知る
井の中の蛙は、みんな。シンノもアオイもアカネも。
アカネは空の青さを知っていた。
もしくは、東京には行けないとなったときに、ここで生きていくんだと決めた時に空の青さを知ったかもしれない。
シンノは、空の青さ=アカネへの想い も、大海=東京で叶えたい夢も両方持っていた。
その二人…いや三人に触れたことでアオイははじめて空の青さを知る。
そういう映画だった。
最後がなぁ
ストーリー全般としては、まぁ想定の範囲な終わり方。悪くも無く、特別に良くも無く。
ただ、生き霊?「しんの」がお堂から出られないで話が進む中、どうやってオチを付けるかと思ったら、意外と簡単に出られた。そして、空まで飛んでしまう。最初から13年前の姿の「しんの」が出ている時点でファンタジーなのだが、生身のあおいを連れて空まで飛んでしまうと流石にやりすぎかなぁと。
エンドロールでラストシーン以後の写真が何枚か映るが、それで慎之介とあかねが結婚するのは分かるが、慎之介は演歌のバックバンドを続けているのか、違う道に行くのかが不明で単にハッピーエンド的なカットだけ見せられてもなぁとは思う。
何か説明がザルと言うか、分かってくれるよね的な展開なのは脚本家の名前を見て、なんとなく納得してしまった。
全84件中、1~20件目を表示