空の青さを知る人よのレビュー・感想・評価
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すがすがしい印象の作品でした
何の気なしに見ましたが良作。あたりでした。
顔出しの俳優さんが声を当てるといまいち会わないと思うことがありますが、今作はよくあっていて物語を楽しめました。
自己顕示欲、自己防衛、逃避、それぞれが過去と対峙し向き合って受け止めて、これからに進んでいく。すがすがしい印象の作品でした。
個人的には一番マンガっぽい顔で誰よりイケメンの息子がツボ!いい男すぎ!彼の候の行方がどうなったかが気になります。
秩父三部作?の最高傑作
公開前、別の映画のオープニング時に予告PVを見たのですが、その時には「一人の男を巡っての姉妹による修羅場?」という予想しか出来ませんでした。
また、長井龍雪監督と言えば、ご存知の通り「あの花」「ここさけ」という事になるのでしょうが、「あの花」は後日談という形のため、TV版には届かず、「ここさけ」は一歩間違うと感動ポルノ的な設定のため、話にのめり込めないきらいがありました。更にいずれも児童時の体験がトラウマとなっていたので「今回もそうなのかねぇ」という予想もありました。
が、実際に鑑賞してみたら、そんな予想とは全然違っていました(笑)。
主人公の女子高生には幼児期の体験があり、それが故郷を離れようとする動機の一つになっていますが、トラウマという程ではありません。彼女自体は孤高を気取る年代特有の描き方がなされていますが、嫌味な要素はありません。
また、この作品ではバイキャラの姉の存在が際立っています。主人公に悪態を吐かれた時の表情やかつての恋人を舞台に送り出した後の涙など、ほぼセリフ無しでの心情表現には舌を巻きました。「実写版ならば最優秀助演女優賞」モノです。
主人公を慕う男の子や姉に気のあるその父親、主人公の同級生のビッチ系の女の子、そして大物演歌歌手と、その他のキャラの描き方も秀逸。小説同様「佳作は行間を読ませる」を実感しました。
押し付けがましさが無く、主人公の成長を感じられる傑作です。
あの花、心が叫びそして空の青さ
空の青さかー
消化不良
ベタベタな恋愛ドラマの設定にちょっとファンタジー要素を加えた設定が定番の秩父シリーズですが、今作は設定が消化不良になっている印象を受けました。
まず慎之介の生霊(しんの)が明らかに実体を伴った存在として描かれているのに、いきなり空飛んだり生き埋めになったあかねをあっさり助け出したりやりたい放題で、もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな状態。
しんのの影響で周りが動き出すとかではなくホントに全部解決しちゃう上、全編通してしんのアゲが凄いので、岡田女史の理想の男性像なんじゃないかと邪推しちゃいます。
話の軸は慎之介、あかね、あおいの三角関係ですが、描写の比重が明らかにあおいに偏っており、先述のしんの無双も相俟って慎之介とあかねの心情の変化が分かりにくく、二人がよりを戻すことに説得力が感じられません。そもそも大人慎之介、あかねとあおいに割と酷い事してると思うのですが、その辺のフォローとか一切無かったのも酷い。
そして終盤の見せ場かと期待していたライブシーンはEDで一枚絵があるだけでまさかの描写無し。ガンダーラやら慎之介のソロ曲やら匂わせておいて本番無いのかよ!って突っ込みたくなりました。というかライブのリハーサルシーンがあって本番が無い作品って斬新過ぎるでしょ。しんのとあおいが空飛ぶシーンとか要らんからライブシーン描いてくれ。
兎に角土砂崩れ以降の展開が酷く、なんとも言えない後味を残す映画でした。
結構よかった!けどあれギターの幽霊じゃね?
超平和バスターズ最高😭👍
若い人は勿論、30歳前後で現状に悶えている人にも結構刺さる内容だと思う。
埼玉県秩父を舞台にした三部作は、中年期に入った男女の物語でもあり、三部作を制作しているクリエイターの長井監督・脚本の岡田麿里・キャラデザインの田中将賀のトリオが、2008年のテレビアニメ「とらドラ!」で集い意気投合して、若手から年月を重ねた中年期の心情が、反映されているのかな。
台詞に出てくる秩父の行き止まり感は、正直あまり感じないが、過去と現在の慎之介対比で、若い頃に描いた自分になれないジレンマは、とても理解出来る。
あかね役の吉岡里帆と慎之介二役の吉沢亮の演技も良い。
松平健の大物演歌歌手をギャクメーカーに徹してニヤり
ちょっとした生活描写や冬に向かう秩父の背景も味わい深い。
若い二人が、文字通り飛翔する場面は、アニメならではの爽快感。
若い人は勿論、30歳前後で現状に悶えている人にも結構刺さる内容だと思う。
深く考えてはダメ
個人的に好き。
良かったです。
訳あって2回見ましたが、2回目の方がよく見れた気がします。個人的に序盤中盤は感情の機微が微妙に掴みづらかったので、全容を知った2回目の方が上手く感情移入できたし、キャラの心情や行動の意味がより一層理解できました。
特にしんのと慎之介の対面、葵のしんのに対する気持ちと茜への想い。葵の決断。
1度見たシーンでここまで心を動かされるのは少し不思議な感覚でした。
最後の台詞も葵らしくて、凄く良かったです。
同じ映画を2度見る、ということはあまり経験が無かったのですが、意外と良いものですね。
青春恋愛映画だと思ってたら
予告見て青春恋愛ものかーと思い、正直そこまで期待しないで観に行ったんですが、今年観た中で一番よい作品でした。
あかねと同年代なこともあり、あかねたち大人組の行動や言葉がいちいち刺さる……。
複数回泣きそうになりました。
もちろんあおいもよかったです。
慎之介に試しに弾いてみろと言われてベースで弾き語っているときの睨みつけながら歌っているシーン本当にかっこよかったです。スマホバキバキなまま放置してるのもすごいあおいって感じがする。
あおいやしんのと同じくらいの年代の頃は特になりたいものなかった気がしてますが、せめて今の自分があの頃の自分が見てだっせぇ!と思ってしまうような、諦めに満ちた大人でないようにありたいと思える作品でした。
今のところ2回観てますが、上映中に最低あと1回は行きたいです。
サビがない歌のような映画
ついに泣き所がなくなった
タイトルなし(ネタバレ)
キャラクターがかわいい、登場人物がイキイキ。
そのあたりは、超平和バスターズから続く、制作陣の組み合わせの結果だろうか。
さらに、恋した相手が若返って現れるなんてあたりも面白い。展開もいい、オチもすき。
しかし、どうも気になるマイナスポイントが1点だけ。
最も気になったのは主人公の姉の人物設定の雑さ。
主人公の姉が母代わりとなってパーフェクトに献身的なところもおかしい。物語上のテーマにもつながる「空の青さを知る者」なんだけれど、それが、どうにもリアリティがなくて受け入れられない。
姉は美しく可愛く健気。だけど、善意や献身だけの人物など存在しない。
両親が死んで、姉妹の苦労ある二人暮らし? それは「感動させる設定」としては視聴者を舐めすぎていないか。あのままでは姉は非実在の萌キャラ止まり。それはあまりにも可愛そう。
もっと姉も妹も互いに悪意をぶつける瞬間があって、その清濁を飲み込んだ上での人物たちの関係が見たかった。
もし、その姉のキャラクター設定が成功していたなら、評価は全く違っていた。
たとえばこの世界の片隅にのすずさんのように清濁をもつ深みのあるキャラクターだったとしたら、れが実現していたら、傑作になっていた。
ラストのしんのとあおいの空飛ぶシーン❗️最高です‼️
観て良かった。なかなか面白っかった。
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