空の青さを知る人よのレビュー・感想・評価
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消化不良
ベタベタな恋愛ドラマの設定にちょっとファンタジー要素を加えた設定が定番の秩父シリーズですが、今作は設定が消化不良になっている印象を受けました。
まず慎之介の生霊(しんの)が明らかに実体を伴った存在として描かれているのに、いきなり空飛んだり生き埋めになったあかねをあっさり助け出したりやりたい放題で、もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな状態。
しんのの影響で周りが動き出すとかではなくホントに全部解決しちゃう上、全編通してしんのアゲが凄いので、岡田女史の理想の男性像なんじゃないかと邪推しちゃいます。
話の軸は慎之介、あかね、あおいの三角関係ですが、描写の比重が明らかにあおいに偏っており、先述のしんの無双も相俟って慎之介とあかねの心情の変化が分かりにくく、二人がよりを戻すことに説得力が感じられません。そもそも大人慎之介、あかねとあおいに割と酷い事してると思うのですが、その辺のフォローとか一切無かったのも酷い。
そして終盤の見せ場かと期待していたライブシーンはEDで一枚絵があるだけでまさかの描写無し。ガンダーラやら慎之介のソロ曲やら匂わせておいて本番無いのかよ!って突っ込みたくなりました。というかライブのリハーサルシーンがあって本番が無い作品って斬新過ぎるでしょ。しんのとあおいが空飛ぶシーンとか要らんからライブシーン描いてくれ。
兎に角土砂崩れ以降の展開が酷く、なんとも言えない後味を残す映画でした。
結構よかった!けどあれギターの幽霊じゃね?
話は全体としてよかったです!
ただ1つ後半の演出が?の部分が1つありましたが
まぁきっと作る上で何か事情があったのでしょう
劇中では説明されてませんが
もしかしたら
あの学生時代の赤毛男の子幽霊キャラ
あれたぶん生き霊ではなく
ギターの怨霊か付喪神です
そう考えると色々と合点がいきます
(理由付け演出と思われるシーンはいくつかあった)
なぜ?は見てもらったらわかると思いますが
この設定で観ると男の子のヒロインに
かける言葉や歳をとった自分に対する
感情もとても感動できる内容に捉える事ができ
ここの制作スタッフらしさが感じられるからです
憶測もありますが
自分は満足できる劇場アニメでした!
超平和バスターズ最高😭👍
「あの花」「ここさけ」と来て「空青」超平和バスターズが再結集した埼玉県秩父地方を舞台にした作品3部作の完結編と長井監督が言ってたみたいなのですが、最後に相応しい素晴らしい作品です。見に行って損はしないはずです!自分は「ここさけ」は残念ながら劇場で観る事は出来ませんでしたが「あの花」はノイタミナの頃からの大ファンで、いい歳のオッサンなのですが毎回うっかり感動してうるうるさせられちゃいます😭✨またこの3人の関わった作品が見てみたいです。
若い人は勿論、30歳前後で現状に悶えている人にも結構刺さる内容だと思う。
埼玉県秩父を舞台にした三部作は、中年期に入った男女の物語でもあり、三部作を制作しているクリエイターの長井監督・脚本の岡田麿里・キャラデザインの田中将賀のトリオが、2008年のテレビアニメ「とらドラ!」で集い意気投合して、若手から年月を重ねた中年期の心情が、反映されているのかな。
台詞に出てくる秩父の行き止まり感は、正直あまり感じないが、過去と現在の慎之介対比で、若い頃に描いた自分になれないジレンマは、とても理解出来る。
あかね役の吉岡里帆と慎之介二役の吉沢亮の演技も良い。
松平健の大物演歌歌手をギャクメーカーに徹してニヤり
ちょっとした生活描写や冬に向かう秩父の背景も味わい深い。
若い二人が、文字通り飛翔する場面は、アニメならではの爽快感。
若い人は勿論、30歳前後で現状に悶えている人にも結構刺さる内容だと思う。
深く考えてはダメ
全体的には大人も楽しめるアニメ映画だった。自分はあかね目線で観てしまいました。
ただ、冷静に考えると量産型の雑なストーリーだったなぁと思う。なんで過去からタイムスリップしてくるのかとか、なんで神社に閉じ込められるのかとか、なんでギターの弦と一緒に封印が解けるのかとか、深く考えてはいけない。アニメだから、そう言い聞かせて観ることができた。
でもあの空飛ぶ場面、要る?最近のアニメって空飛ばないといけない縛りでもあるの?笑
流石に興醒めしてしまった。
個人的に好き。
良かったです。
訳あって2回見ましたが、2回目の方がよく見れた気がします。個人的に序盤中盤は感情の機微が微妙に掴みづらかったので、全容を知った2回目の方が上手く感情移入できたし、キャラの心情や行動の意味がより一層理解できました。
特にしんのと慎之介の対面、葵のしんのに対する気持ちと茜への想い。葵の決断。
1度見たシーンでここまで心を動かされるのは少し不思議な感覚でした。
最後の台詞も葵らしくて、凄く良かったです。
同じ映画を2度見る、ということはあまり経験が無かったのですが、意外と良いものですね。
青春恋愛映画だと思ってたら
予告見て青春恋愛ものかーと思い、正直そこまで期待しないで観に行ったんですが、今年観た中で一番よい作品でした。
あかねと同年代なこともあり、あかねたち大人組の行動や言葉がいちいち刺さる……。
複数回泣きそうになりました。
もちろんあおいもよかったです。
慎之介に試しに弾いてみろと言われてベースで弾き語っているときの睨みつけながら歌っているシーン本当にかっこよかったです。スマホバキバキなまま放置してるのもすごいあおいって感じがする。
あおいやしんのと同じくらいの年代の頃は特になりたいものなかった気がしてますが、せめて今の自分があの頃の自分が見てだっせぇ!と思ってしまうような、諦めに満ちた大人でないようにありたいと思える作品でした。
今のところ2回観てますが、上映中に最低あと1回は行きたいです。
サビがない歌のような映画
話の成り行きが途中から強引な感じになり、その理由付けもあまり共感できないような内容と少し意味不明感が漂っていました。
結局最後まで見ても盛り上がり所が無いまま終了といった感じ。
感動するところはあったのか正直わからない。登場人物の範囲も狭くキャラクターも曖昧なところが長井監督っぽくないかなぁと感じました。
最後にとても残念なところが、あかね役の声の人が棒読みすぎて全然内容が入って来なかったので、やはりその辺の女優(俳優)を使わずにプロの声優さんを使って欲しいと感じました。
ついに泣き所がなくなった
最初から結末の見えたストーリーに若干うんざりでした。
この監督は夢破れて挫折中の人が再起するストーリーが好きなんですかね。
あの花のじんたん、ここさけのだいき、そしてそらあおのしんのと、全て挫折から再起のケースでしたし、いい加減ワンパターンです。
超平和バスターズの3人が作る作品の始まりはとらドラなわけですが、あのときの様な他作品にはない良さと泣けるシーンがなくなってしまったのが残念でなりません。
親代わりをしていたあかねさんが30歳を超えたのに彼氏も作らない独身という事実に泣けるわけですが、こういう泣き所は求めていません。
キャラクターがかわいい、登場人物がイキイキ。 そのあたりは、超平和...
キャラクターがかわいい、登場人物がイキイキ。
そのあたりは、超平和バスターズから続く、制作陣の組み合わせの結果だろうか。
さらに、恋した相手が若返って現れるなんてあたりも面白い。展開もいい、オチもすき。
しかし、どうも気になるマイナスポイントが1点だけ。
最も気になったのは主人公の姉の人物設定の雑さ。
主人公の姉が母代わりとなってパーフェクトに献身的なところもおかしい。物語上のテーマにもつながる「空の青さを知る者」なんだけれど、それが、どうにもリアリティがなくて受け入れられない。
姉は美しく可愛く健気。だけど、善意や献身だけの人物など存在しない。
両親が死んで、姉妹の苦労ある二人暮らし? それは「感動させる設定」としては視聴者を舐めすぎていないか。あのままでは姉は非実在の萌キャラ止まり。それはあまりにも可愛そう。
もっと姉も妹も互いに悪意をぶつける瞬間があって、その清濁を飲み込んだ上での人物たちの関係が見たかった。
もし、その姉のキャラクター設定が成功していたなら、評価は全く違っていた。
たとえばこの世界の片隅にのすずさんのように清濁をもつ深みのあるキャラクターだったとしたら、れが実現していたら、傑作になっていた。
ラストのしんのとあおいの空飛ぶシーン❗️最高です‼️
アニメはめったに見ないが、大人目線で見ても素晴らしい作品だった。秩父の秋の紅葉の風景の画面の緻密さには感動した。13年前のしんのに痺れた。他方、挫折から立ち直って夢に向かって前を向く現在のしんのにも心を打たれた。
勿論、あおいとあかねの両親を若くして亡くした姉妹の人間関係も抵抗感なく心に響いてきた。脚本も良いし細部の拘りも徹底していたので◎だ。君の名はと同じくらい大ヒットして欲しいと思います。
観て良かった。なかなか面白っかった。
自分の殻を破るイメージを
映像で表現してるのがすごいな。
時間が止まってしまっている若かりし自分と、
生活に流されてしまっている晴れない自分が
空間を共有する。
若かりし自分だけが ある結界からは出られない。
過去の思い残しと現在のわだかまりを上手く映像化したなと。
殻を破ったあとの晴れやかさの表現も爽快で
心地いい。
主人公以外の登場人物それぞれの視点でも
色々と考えさせられる。考えると面白い作だなと。
エンドロールもなんか良い。
音楽祭が気になる
ネットでの評価がやけに良いので、あいみょん好きの娘と見に行ったオッサンですが、これの映画イイです!
自分的には音楽祭だけが心残りなので、☆4です。
しんのすけと、あおいと、みちんこの演奏をバックに歌う新渡戸さんの音楽祭、あー見たい!
DVDの特典映像とかにつけてくれませんかね?
こんなに感動する映画とは思いもしなかった
いやーこんなに感動する映画とは思いもしなかった。予告編を見て、タイムトラベルものはいいやと思ってスルーしていたのだが、他の人のレビューを読んで鑑賞することにした。
大好きなガンダーラがベースが効いたアレンジでスクリーンから流れてきた。ストーリーの前に音で引き込まれてしまうね。その上、両親が不慮の事故で亡くしてしまうなんて、「若女将は小学生」と同じで、涙をカツアゲされる予感がする。
自分を育てるために姉が恋愛ややりたいことを犠牲にしているという負い目を持つ妹のあおい。姉のあかねを自分から早く解放してあげたいという気持ちがあるところに、しんのが現れたことによって、初恋と姉への気持ちが交錯する。そのあたりのあおいの心情を若山詩音が見事に演じていて、あおいの気持ちが高ぶるたびに、見ている自分もグッとくる。
あかねを演じている吉岡里帆もうまいが、しんのを演じている吉沢亮の声優力にはびっくり。18才のしんのと30才の慎之介を見事に演じ分けている。キングダムでも光る演技をしていたけど今回も絶品。
これだけ、役とぴったりで実力のある声優・役者を集めて、脚本も素晴らしいから、自然と涙腺が緩んでしまうよね。
スパッと余韻を残すエンディングの後、エンドロールのあいみょんの曲を聴きながらその後を想像していたら、スクリーンにその後のスナップショットが表示された。うんうん。よかった。よかった。
あおいは、ジェフベックバンドに在籍していたタル・ウィルケンフェルドみたいな天才女性ベーシストになってほしいね。ライブでタル嬢のパフォーマンスに度胆抜かれた事を思い出した。
アニメと現実の演出
リアルな秩父の景色
地方の若者が抱える夢や将来への不安に悩む感情等々
ものすごく実写以上にリアルなのに
アニメ的にかんたんに両親の事故死、
更には後半の盛り上がりの中で空を飛ぶ演出…
話し自体はものすごく良いだけに
少しもったいない
音楽の演出もいまいち弱く印象に残らない
終盤良かった
途中までは心の機微がわかるようでわからず、少しモヤモヤしていた(そのモヤモヤ具合も高校生の心理としてはそれはそれで良かったが)。ただ終盤は登場人物が心を吐露してくれてわかりやすかった。ギター男(若)がギター男(老)に「なってもいいと思えるようになってくれ」的なことを言うシーン、「(井の中の蛙大海を知らず。されど)空の青さを知る」という言葉に秘められた姉の妹(主人公)への思いはとても印象に残っている。その姉が妹の成長を感じてギター男の「告白」に応えるのも良かった。一人の女性(=空の青さを知る人)への思いを胸に抱いた人たちが次の一歩を踏み出す話とも言えるかもしれない。
天気の子よりも
テーマは天気の子と似ているが個人的にはこちらが好み
作画を含む映像も日本アニメらしいクオリティ
演技もいい
吉沢、吉岡は印象的だった
特に吉岡は本音の感情を見せない難しい役を見事に演じています
脇役も魅力的であおいの友達や役所の彼など効果的に配置されていた
何かを諦めた人、もがいている人、迷っている人など
どこかに響くところがあるでしょう
あいみょんは素晴らしいが
あいみょんキターって感じで持っていかれます
あそこはインストでよかったかも
あと最後は
音楽祭の本番がワンコーラスでいいから聴きたかった
凄く良さそうだったので
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