空の青さを知る人よのレビュー・感想・評価
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秩父の美しさと閉塞感に若者の心を投影
秩父の風景の美しさをアニメーションで表現しつつ、盆地で暮らす閉塞感に、夢を追いかける若者の葛藤が上手く投影されている。単なるラブストーリーではなく、大事な人をどうやって守るのが正解なのか考えさせられる感動ストーリー。
あおいの声を担当した若山詩音、しんのの声担当の吉沢亮さん良かった。
エンドロールまで絶対観よう
すごくよかったです!絵がとてもきれいで、ファンタジーとリアルが混ざっていますが違和感がなく感情移入できました。すごくインパクトを与えられる感じではないですが、そこが逆にすごく深みがある映画と感じさせられた。若い頃の熱く真っ直ぐな感情を忘れて、恋愛感情は抑えたり適当に、仕事に不満や疑問を持って生きているところが、高校生のしんのと葵、30代のしんのすけとあかねの対象的なところを見ていて少し思い起こした。四角関係の恋愛より、姉妹愛(自分を一生懸命育ててくれた人)や、青春真っ直中の昔をちょっと思い出させる為に、葵のしんのに対する恋愛が描かれたのかと思いました。ちょっと学生時代を振り返りたい大人向きかな。
純愛なんだろうけどスッキリしない。
来場者プレゼントのクリアファイルをもらった時は、えっ違う映画のチケット買っちゃった???って焦り慌てました。
絵は綺麗で音楽も素敵!!なんだけど「君の名は」とは違って映像と音楽の相乗効果が薄い感じです。
一応ハッピーエンドで私的には嬉しんだけど、姉妹で同じ人を好きになるって話で・・・姉妹がそれぞれ良い人だから、どちらかを応援したくなる感じでもないので、三角関係の設定を楽しめない。
疾走する映像とアップテンポな音楽なんだけど、ちっと爽やかさに欠けるお話でした。
ネガティヴvs.ポジティヴ
“幽霊”、“妖精”、そして今作は“生き霊”と、オカルトファンタジーをトリガーに秩父の街を舞台にした青春甘酸っぱい系にカテゴライズされる作品である。但し、自分が思うに、今作は前2作と比べてパンチが弱かったような印象を受けるのだがどうだろうか…。タイトル名の前句の有名な諺である井戸=秩父盆地という意味づけは、地質的に納得出来る。前回に比べてコマの動き、キャラの造形がギャグ要素、オーバー要素を入れ込んでいるのは挑戦的である。
ただ、今回のストーリー設定が、アイデアとしてトリッキーだったのにそれを覆すほどのカウンターが無くて、驚くものを得られなかったのが残念であった。ゴダイゴのガンダーラ、サンダーバードのベース、目の中のホクロ等々、キャッチーなギミックは散りばめられてはいるが物語を駆動させるための牽引力にはなれない。そもそもが両親が亡くなり、姉妹二人で健気に生きてきた人生で、お互いを思いやっている構図はそれ程目新しさはなく、スパイスとしてその姉妹が若い時期と年齢を重ねた時期の同じ人物を好きになるというアイデアを起用したのは面白かった。その中で姉のキャラの弱さに展開上、化けることを予想したのだが、それ程のドラマ性は表現せず、「応援しないことを後悔したくない」という着地点に於いて、夢を応援することも又生き甲斐と成り得ることを訴えて、ポジティヴな引き出しを開けようとするテーマ性を表現したかったのだろう。激辛かもしれないが、姉が男に、妹が男に似てるでしょと言葉を投げかけた時、これが作品の深みを増すギミックだと悟ったのだが、どうもこれは自分の勘違い。実は未だ幼い時に、姉と男の犯した過ち故の妊娠出産で育った実子が主人公と思ったのだが、どうもゲスの勘ぐりの様で、只単に性格が似ているというレベルらしい。折角のラストスパートの推進力だったと思ったのだが、考えすぎなんだろうな自分は…
前二作よりもより地域振興映画色が強くなっていて、そこにも少々鼻白む雰囲気を感じてしまっただけに、今作のアッと驚く仕掛けが無かった事への残念感を強く印象付けられた内容であった。
ビターだけど、後味に深みを感じる物語
今回ちょっと長めになってしまいました、私はレビューを書く前には、なるべく他の方のレビューを読まずに書きたいと思ってますが、皆様のレビューの表題位は見えてしまいます、この作品、大人向けだと私も思います。
決して若い方向けではないと言っているのではありません、が、きっと、実感は沸かないのでは?と思います。
実際に進学高校に通う現役高1男子よりコメントを聞けました、「なんか、ドロドロしてて、ひいてしまった」との事。 私は「スッキリしてたんじゃ?」と言いかけて、言葉を止めました、多分、感じ方に違いのでる物語だと思います。
でも、あおいちゃんと同じ年頃の子供達に見てほしい気もします、進路に悩んでる子には凄く意味のある投げ掛けが入ってるのではと感じました。
私の解釈としては、先の事に何の保証もなくて、進む中、自分の求めていた道か、それでよかったのかと迷う事もあるけれど、でも恐れずに一歩前に踏み出して行くしかないんだ。みたいな感じ?
そうだとしたら、大人になんなきゃ実感沸きませんよね。
あおいちゃんの心情にも、あか姉の心情にも、二人のしんのの心情にも凄く自然と寄り添えました。
私はこの様なストーリーに深みのある物語が好きなので、評価は高いです。しかも、エンディングで脚本が岡田磨里さんと知って納得しました。
決してハデさは無く、やたらに泣かせて来る映画ではありませんが、所々にうるっと来るシーンがありました。
ほろ苦く、ビターだけど、最後、エンディングで救われる、本当の意味で凄く夢のある映画だとおもいます(現実にはこの映画の結末の様に行かない人も沢山いる、でも・・・・)。
そういう意味で空の青さを知るって事?
三部作?の中ではいちばんの出来かと
「あの花」「ここさけ」に続く、超平和バスターズの新作ですよ。
これは期待せずにはいられません。
実は前の二作については、あのラスト(結末)は、個人的には「納得」はしていても「満足」してなかったんですよね。
それが今回は満足したというか、幸せな気持ちで劇場を出ることができました(^▽^)/
いちばん感動したシーンは、落盤事故に巻き込まれたあかねを助けに行くときに、あおいとシンノが空中を駆け抜けていくところで、あいみょんの劇中歌や、今回のキーワード「されど空の青さを知る」とあいまって少し涙が出てしまいました。
主役陣をプロパーの声優さんではなく、(経験はある人もいますが)普通の役者さんが担当したことに対する不安がありましたが、吉沢亮さんと若山詩音さんはほぼ満点でした。特にあおい役の若山さんは素晴らしい。
吉岡里穂さんは悪くはないものの、多少不慣れな感じは否めず、これが例えば早見沙織さんあたりが演じていたら星5つでしたね。吉岡さんゴメンナサイ(>_<)
でもあかねさんも幸せになって何よりです(*´з`)
大人が共感できるリアリティ、時々ファンタジー
子供の頃は何故かもってないといけない雰囲気だった自分の夢。でも現実は厳しく、それを言い訳にして違ったことをしながら生きている大人。
そんな大人が観ると、しんのの真っ直ぐな気持ちはとても突き刺さる。
個人的には、あの花は超えないけど観て損する映画では無いとおもいます。
しかしあいみょんの挿入歌が鳥肌モノでした。カットインのタイミングから、歌詞、歌声がむちゃくちゃよかった。これだけで星半分あげてもよいくらい。
あの花に関する隠れアイテム多め、そしてあの大行列でニュースになった神社のお守りが出てきた!なんでかなとおもったら、話の舞台になったみたいです^ ^
さぁ、あなたはあかね派?あおい派?ってなる楽しくも切ない映画でした^ ^
是非観てほしい
アニメは見た事がありませでしたが、声優のファンでもあったので、見に行きましたが、物語もとても良かったし、しんののキャラクターがとても好きになりました。アニメを見た事がなくても、すんなり溶け込む作品だと思います。
大人も楽しめる、主役はあかねかも
「あの花」も「心が叫び」も、十分楽しめましたが、今作はもっと大人目線でノスタルジーを感じます。
「あの花」は小学生〜中学生
「心が叫び」は中学生〜高校生
くらいの話だと思います。大人が見ても十分楽しめましたし涙出来ました。
「空の青さ」は、メインは高校生ですが、30前後の大人目線もあります。夢と現実を理解してしまった大人。愛する妹のために自分を犠牲にして過ごした大人の目線が感動的でした。
さらに、「大人はダメ」という話ではなく。大人は大人で、その選択が幸せだという表現も良かった。
ツナマヨもいいけど、昆布だっていい。と感じた。
そういう意味で、超平和バスターズの中では、大人も楽しめる作品だと思います。
前半は、それぞれのキャラが、感情を抑えているので、ストーリーも少し退屈でした。ちょっと眠くなるくらい。
中盤から後半にかけては、それぞれの感情が溢れてきて、感動的でした。
特にあいみょんの歌が最高です。
ロングMVと言われてもなんでもいい。
曲とストーリーが一緒になる部分がとてもよかった。
こんな感情あったなぁ。まっすぐな気持ちにノスタルジーを感じた。
とても後味の良い映画。
「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」
ということで、本当の主役はあかねかもしれないですね。
中年の人にはグッときます
中年になって、現実に慣れ、夢やトキメキがなくなってしまった人にオススメです!
絵は綺麗やし、ストーリーもテンポよく時間を忘れて観れます!
あの花、ここさけ、とすべて見てますが、どちらも人の感情の心理描写がわかりやすく、感情移入しやすい作品でしたが、今回も感情移入し、胸が締め付けられる思いとドキドキしながら楽しく見れました!小ネタが散りばめられてるのも楽しめました!
ぜひ観てみてください!
あかねという存在が大きい
監督、声優、前評判、更に主題歌とあらゆる意味で情報がないまま観た。
親がいない姉妹の話で、妹が主人公なのに姉に吸い込まれて行く。
落ち着いた態度、優しい声、前向きな姿勢。
こんな完璧惚れちゃうよね。
エンドロールで気がついた、吉岡里帆。
そりゃ声もいいに決まってる!
見えない目撃者からすっかりファンになってしまった。
あっ、物語も良いですよ。自分の事しか考えてなかった思春期の自分に見せてやりたい、そんな素直になれるスッキリとしたお話でした。
清々しい気分のエンドロールで聴く主題歌もまた良い。
もう一度18歳に戻りたい人へ
映画『空の青さを知る人よ』
「あの花」「心が叫びたがっているんだ」で知られるアニメーション監督、長井龍雪の最新作『空の青さを知る人よ』。
主人公は秩父で暮らす高校生の相生あおいは高校卒業は東京へ出てバントを組むことを夢ながらベースを弾く日々だった。そんなあおいは幼い頃に高校生の姉のあかねが当時恋人であった慎之介のバンドに憧れをいだいていた。しかし、両親が突然の事故で亡くなり、姉の夢であった慎之介と共に上京する道が絶たれ、幼いあおいを育てることになり、慎之介は上京しお互い別々の道を歩む。それから13年後、あおいは高校3年生となり、あかねは31歳となり地元の市役所で働いていた。
ある日あおいはいつものベースの練習で使っていたお堂で突然高校3年生の慎之介が現れる。戸惑うあおいは姉に話そうとした時に偶然地元の音楽祭でやってきた大物演歌歌手のバックバンドに13年ぶりに地元にやってきた慎之介に出会う。18歳のあおいと31歳のあかね、13年前の慎之介と現在の慎之介、交差し合う4人の過去と現在が始まる。
この映画はどこにでもあるただの高校生もの映画でなく、かつて18歳だったあかねと現在18歳のあおいの2人を通じて青春というものを思い出させてくれる映画だ。
特に30歳なる人には見てほしい。高校の頃は未来は希望に溢れていた、しかし現実を知った30歳はどうだろうか。あの時は何でも出来た18歳の自分に問いかけられる映画であった。
予告編は正直初日に観るか微妙だったが、思い切って初日に観てよかった。
ストーリーや演出はとても観やすく、また吉沢亮、吉岡里帆をはじめとした豪華声優人は役柄的にとても合っており、違和感ない声優を演じていた。
オススメです。
アニメだけど働き盛りの大人たちに捧げる映画?
私の主観的感想なので間違っているかもしれない。
この物語の主人公の(高3?)女子高生の視点で物語は進んでいくがキーパーソンのシンノ君と慎之介さんがこの物語を紡いでいるのである意味でこの男が主人公なのかもしれない。
それでもやはり最大の見せ場は、後半のテーマソングと共に描かれる主人公とシンノのひとときの淡い想いを通わせるシーンだと思う。
「あの花」で描かれたメンマとジンタンのような互いを想う強い絆とは違い、実らせることが出来ないという辛い結果を知りつつも後輩女子の不器用なアツイ気持ちをそのまま受けとめる先輩男子の包容力感が表現されてて清々しくも儚げで、それをスクリーンいっぱいに空の青さで表現されていてとても美しかった。そして、その場面の終盤にポツリと「空、青いね。」が物語と観客の心を強く繋げた最高の台詞だと思う。なぜなら、私はその台詞で中学の頃の淡い気持ちを思い出させてもらえれたから。
すごく泣ける映画というわけではないが地元の仲間や故郷、家族、学生の頃の自分など、ノスタルジックな映画でした。
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