ガーデンアパートのレビュー・感想・評価
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怒り→碇
人は安定を求める。それは地球に於ける重力に相当するかも知れないし、絶対的な何かに縋ると言うことかも知れない。フワフワした状態を望むのは若い頃のほんの一時のモラトリアム。直ぐに現実が襲ってきたとき自分の弱さを思い知る。そして地に足をつけることを課し、他人にも求める。無邪気に感情を爆発させたところでそれを受け止めるモノを探したがる。自分自身が重石となって自己解決できるのならばそれが一番理想だ。出来る人、出来ない人、その藻掻きをテーマとした映像作品と感じた、
そして、これ程鑑賞していて眉を潜める内容を構築した制作陣に敬服する。それは苛立ち、むかつき、その先の嫉妬。上映後のトークイベントにて監督が公表した今作品の過程に少なからず驚愕を覚える。それは組立てを自分の引き出しではなく、役者とのコミュニケーションの際に生まれたアイデアの積み重ねということ。映像美術をベースにしてる監督らしい切り取り方なのだろう。そのライブ感をもって、件の女監督はヒップホップ作品だと位置づける。子供が出来ない事を悩むこと、妊娠鬱に悩むこと、無軌道にその日暮らしを戒めずにいること、そして自己愛に取憑かれる総て。愛する事を忘れて、愛されることのみが至上の命題と骨の髄まで浸っている人間達の狂乱が今作品のテーマであり、村上龍的デカダンスに彩られたテイストに吐き気を覚える作品である。しかしそれは無味乾燥とは逆ベクトルだ。ここまでだらしない人間達を描き出した現役芸大生に嫉妬と戦慄を覚える。次回は是非、女優を脱がせて貰いたい
自分探し?愛情探し?
無色の男とその男前の子を身ごもった若い女が男の叔母とその一団に翻弄されると共に迷う話。
面倒くさそうなおばさん、面倒くさそうなカップルから話が始まり狂気という程ではないけれど、頭がおかしいのか非常識なのかという登場人物。
そんな中でも本心なのか上辺なのかというやりとりから嫉妬だったり孤独だったり淋しさだったりを感じる人達をみせて行くけれど、現実はみていないようだし…登場人物達の感性が自分とは合わず、共感出来るものは何もないし、引っかかるものもなく何が言いたいのか良くわからず。
その影響かマッタリとした間が怠く冗長に感じたし、俳優人の演技力なのか人物像なのか色々とわざとらしさも感じてしまった。雰囲気映画かな。
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