「極限…限界…」残された者 北の極地 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
極限…限界…
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想像を絶する寒さ、痛さ、怖さ、孤独感。魚を釣りながら、墜落した飛行機内で、救助を待つマッツ・ミケルセン。決められた時間に救助信号を送り、魚を釣り、寝る生活を送っていた。そんなマッツをヘリが見つけ、救助に向かうが強風で煽られ、墜落。一人の女性を救助するものの、怪我を負い、ほぼ意識がない。女性を助けるため、救助を待つことを止め、助けを求めに行くことに。女性をソリに乗せ、引っ張りながら、歩く日々。地図にない岩山が立ちはだかり、目的地までの距離は延び、ホッキョクグマにも狙われ、嵐も襲う。足の指は既に凍傷で失ったいたが、手の指も曲がらず。。ここまで何とか反応ないながらも、女性に前向きな言葉で励ましながらきたが、既に限界に達し、女性を残し、去ろうとする。しかし、雪穴に落ち、足に重傷を追うことに。ようやく脱出し、女性の元に向かうと、ハローと初めて声を掛けられる。女性を置いて立ち去ろうとした自分を悔い、謝り、一人でないんだと、再び足を引きずりながら、ソリを引張り歩き出す。満身創痍、既にボロボロの身、歩みも遅い。目の前にヘリが現れ、渾身の力を振り絞り、救助を求めるが気付かない。もうダメだと女性に寄り添いながら、目をつぶると後ろにヘリが来たところで映画は終わる。どうせなら助かったところも見たかった。全編マッツの一人芝居、会話もないが、彼の生への諦めぬ精神力、体力、知力がぎっしり詰まった内容になっている。諦めた時点で二人の死を意味するが、とても真似できない。
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