「頼む~!気付いてくれえぇぇぇ~!」残された者 北の極地 うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
頼む~!気付いてくれえぇぇぇ~!
-25℃で時折吹雪あり、正直1日で死にそうだ。
あんな所で生きる術を知らない。
サバイバルは生きる意欲、諦めない所から始まるのか?
墜落から何日経っているのか不明だが、オボァガードは両足の指が変色し凍傷に陥っているのが解る。その状況で墜落した飛行機をベースに魚を釣り、救難信号を発信しながら救助を待つ…。
素人目から見れば、これしかないのでは?と思っていたが、毎日釣れる訳ではない魚、徘徊するシロクマ…リスクは上がる一方でひたすら救助を待つ。
そんな彼の救難信号を受信し、現れたヘリ…強風に煽られ目の前で墜落…。
パイロットは死亡し、女性搭乗員も重症を負う。
オボァガードは僅かな食べ物やバーナー、ガスライター等を手に入れたが、救護せねばならない女性も背負う事になる。
死亡したパイロットの側に墓石のような石を積んでいたから、飛行機墜落時にも一人亡くなっているのかもしれないと想像した。ヘリ墜落前にも石を積んでいたし。
腹部に裂傷があり、時間の経過から死が予見される状況にオボァガードは最短距離にある観測所への移動を決断する。
そこからの苦闘は厳しいのだが観ているだけでは伝わり難い。
多分60キロ以上の女性と荷物を乗せたソリを雪の中で引き続けるとか、やった事がなくて想像し難い。-25℃も経験がないので喉とか大丈夫なのか?とか、とんちんかんな事を考えてしまう。
雪道進んだら雪で目がおかしくなると思うが、サングラスとか無かったんだろうか?
飛行機だからサングラスはあっても、頭にバンドで固定できる様なのは乗せてなかったのかな?
ラストは見方によって賛否あるだろうが、自分はあれで良かったと思う。
命を守るジャケットに火を付けてまで、位置を報せようとした後の諦めからのヘリの音は「良かったぁ~」と声が出た。
事前情報ほとんどなしで観たが、BGMはあって良かった…天然の吹雪や風の音、雪を踏む音だけでは盛り上がりは低かったと思うから。