サマー・オブ・84のレビュー・感想・評価
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1980年代レトロサウンドと映像の拘り
149.デイヴィー少年の生涯消えないトラウマを表わしているオープニングとエンディングは、'80のジュブナイル作品とは異なる。ニッキーを見送るシーンは二人の将来を見通す
デイビーのひとりよがり
終始デイビーにイライラしてしまったー。
好奇心、冒険からの代償なのかと思ってたら、当たってるんかーい!
ただ単純に、トランシーバーでのやりとりとかパンにピーナッツバターをざっくり塗って食べる感じとか新聞配達は走りながらポーンって投げる感じとか…そんなちょっとした いかにも! なシーンを楽しんでました。
お前はすでに死んでいる
心地良く響くレトロポップなテクノサウンドにのせて、15歳の少年たちの奮闘とその行く末の恐怖が描かれる。
「もうやめて、一旦やめたほうがいいよ、危ない危ない詰めが甘いよ、やだ本当もう勘弁!」というスリルと、「デイビーかわいい15歳男子かわいい下ネタトーク本当かわいいヤバい」という悶えが交互にやってくる。
かくれんぼと追いかけっこは絶対に怖い。音楽をふんだんに使った恐怖演出も相まって。
疑惑の隣人警察官マッキーを尾行し調査する過程でドキドキして、男子4人のやり取りやデイビーとニッキーの仄かな惹かれ合いでドキドキする。
色々な意味で終始とにかく動悸息切れハイ救心が治まらず、常にハァハァして観ていた。
マッキーはなんだか胡散臭く怪しく、しかしオカルトとミステリーオタクのデイビーの暴走説も否めず、終盤まで何が真実なのかなかなか見えてこないつくりが好き。
デイビーを筆頭に繰り広げられるマッキー調査大作戦はキチンとしつつどこかユルくて、そんな彼らに少しでもスリルが忍び寄るたびに手が震えてしまった。
いつ何が起こってもおかしくない雰囲気。
「なんかわかんないけど嫌な予感するなぁ」が、断続的に慢性的に続く。
額に水滴をひたすら垂らされる感覚ってこんな感じなのかしら。
タッチは青春映画そのものだし、箸休め的に可愛い物語も入ってくるのに、なんだろうか、この苦しみは。
今か先か、いつか必ず訪れる死というものを徹底的に身に叩きつけられ、強烈に意識せざるを得ない絶望感。
生きてるだけで、拷問。
道端に仰向けに落ち転がった蝉が、何かに踏みつけられてバラバラのグチャグチャになっている様子を思い出した。灼熱の近頃よく目にする光景。冒涜も冒涜。
もうやだ死にたくない。若くて楽しい今この時間を冷凍保存して永遠にその中で生きていたい。
そんな気持ちが引き起こしたことだったんだろうか。何をしていたんだろう。何がしたかったんだろう。
私は傍観者ではない。
作戦に参加していたのは4人+1人だけではない。
どうしよう、どうすりゃいいんだ。
もうマトモに生きられない。人生を奪われた。
安全な場所なんてない、逃げても無駄無駄。
レイトショーで観たため帰りの夜道が怖くて、小走りで帰った。汗だく。
未だ姿を見たことのない隣の部屋の住民。できればこのまま鉢合わせしたくない。
あの人もこの人も、家に入ったら何をしているかわからない。
4人の家族事情の描写は少ないけど、ウッディの母親の表情やイーツの家で漏れ聞こえる激しい声のシーンから、ぼんやりと想像できる。
それぞれの家の中で他人には見えない何かが起こっていることを表してくれる良いシーンだった。
キャラの構成が完璧。
オタクのデイビー(かわいい)(笑顔がかわいい)、むっつりイケメンのイーツ(かわいい)(かっこいい)、人の良いデブのウッディ(かわいい)、ガリ勉のファラディ(かわいい)、イケイケお姉さんのニッキー(かわいい)。
大人の存在がかなり希薄だったのも良かった。
はぁ〜私もナイスバディのホットなガールになってプリティなボーイズをドギマギさせたいわぁ〜。
なんて邪なことを考え始めるヌルい脳天をカチ割り脳味噌を引きずり出される感覚に落とされる。
あの脚本、人を殺してないとなかなかそこに至らない発想なのでは…とまで思い始めている。
殺人鬼も誰かの隣人。恐怖は身近にある。
なんて認めたくない、認めたくないよデイビー。これからどう生きれば良いのよ。
四人のキャラ設定
正統派な主人公、チョイ不良、賢そうなメガネ、鈍臭いデブとヴィジュアルは良いのに主人公以外のキャラが弱くて、お手伝い程度の役回り。
80's青春映画としてジャンルは違うが「スタンド・バイ・ミー」や「グーニーズ」みたいにそれぞれのキャラが立っていないのが、残念。
ってか、15才にしては幼過ぎるような!?
80年代のサスペンスやホラーに有りがちな音楽が流れるが、一人だけパンクで"Bad Religion"のT-シャツ着たりしてハードコア・パンクを目立つ感じで流しても良かった!?
両親は外出禁止令を敷く割りに監視はせずに二人でお出掛けしちゃう呑気な親で、意表を突いたようなラストも救いようの無い恐怖は希薄に消化不良。
スタンドバイミーにはなり得ないが
殺人事件に巻き込まれた少年たちが探偵団を結成して犯人を追い詰めるストーリーだが、明らかに大人の犯人に対抗できないにもかかわらず、無茶に証拠を探し出そうとするところに無理感じるが、少年たちのそれぞれの個性がよく描かれていて又演技も達者。
惜しむらくは犯人の精神的な屈折語られていなかったのが残念。
途中までは面白かった
いくら怪しくても、勝手に家の中に入ったり、庭を掘り起こしたり。
やってることはめちゃくちゃだけど、ハラハラドキドキで面白かった。
でも最後の方、これはどうなの?って思ってしまった。
結末はこうしよう、って決めて、強引な展開にしちゃったのかなあ?それが残念。
4人でいるシーンは友情ものとしてみてどれも素晴らしい。デイビーが納...
4人でいるシーンは友情ものとしてみてどれも素晴らしい。デイビーが納得いかない顔するシーンまで見せ場と思えるような所はないのだけれど、むしろ何でもない場面の方が圧倒的に良かった。
最後どうなるかわからなくてハラハラした。デイビーも死ぬのかと思った。恐怖を残して立ち去るバッドエンド。
ニッキーちゃんは車の窓越しにお別れ。
打倒マッキー作戦
オレゴン州イプスウィッチに住む15歳の少年4人組が近隣で発生している子供の失踪、及び、連続殺人事件の犯人が近所に住む警察官マッキーだと言い出して調べる話。
オカルト大好き新聞少年デイビーがマッキーの家の暗室の改装を手伝だった際に鍵の掛かった怪しい部屋をみつけたことや失踪少年らしき人物を見たと言い始めたことからマッキーをケープメイの殺人鬼と決めつけて探偵ごっこが始まって行く。
事件云々とは直接関係ないけれど、みんなの憧れニッキーちゃんへの恋心なんかも交えつつ、小屋に集まり作戦会議を開いて、ゴミを漁ったり尾行したり家に侵入したりと可愛らしくもちょっとドキドキ。
わかりやすいストーリー展開で予想通りと言えばそうだし、最後の意外性だけちょっとイメージと合わなかったけど、なかなか面白かった。
製作年 2017年?
この映画を指して、ある人は、スティーヴン・キングの小説の映画化された「It(1990)」また彼の小説の「THE BODY」を原作とする今は亡きリヴァー・フェニックス主演の「Stand by Me(1986)」、またある人は、スピルバーグ監督が、1978年より製作総指揮にも参加するようになり、そのうちの一つの作品「The Goonies(1985)」のオマージュではないか?という人もいるが、個人的には1970年代に奇抜なアイデアで若干25歳の若造が、奇をてらったという言葉を封じ込めるほどの実録的衝撃作「Duel(1971)」から80年代になると子供向けの映画作りもするようになり、また設定場所から考えて、同じオレゴン州を舞台にしている後者のものをオマージュしていると考えるのだが......。付け加えると下のセリフからも。
How am I supposed to become the next Spielberg
if I don't practice ?
余談として、このオレゴン州の政治形態が、少し変わっていて、“レッドウッド・カーテンの向こう側”と称され、また直接民主制をとっている珍しい州である。
You guys hooking up ?
Let's just say........
he's more of a man than you jerk-offs.
Oooh !!!!!!!
Davey, you are my God!!
Can I get a picture of you for my shrine ?
アメリカについてあまり詳しくないものでも、この作者の映画作りが、凝りに凝っていて、あたかも2017年に作られたものではなくて、1984年に作られたと言ってもよいほどの映像、音楽、その映画が持っている質感まで完璧すぎるほど完璧に作られていると思うのだが、そのシナリオとくれば、話は別で、あまりにも制作に力を注ぎ過ぎたのかストリー自体がステレオタイプの恐怖映画に仕上がっていて一ひねりも二ひねりもしたほうがよいのではないがという上から目線の物言いとなる。
創刊から115年続くエンタメ情報誌Varietyのコメント「この映画は確かにかわいくて、十分に面白いものになっているが、それと永遠に続く面白さや恐怖とは別で、そこまでには至っていない。」また他のエンタメ情報誌Hollywood Reporterのコメント「何もないところから出てきた別の方向への表示が、バランスのとれた正しい導きをし、効果的に脅かされ、観ているものをからかうようなミステリーという手法をとったそんな映画。」
ラストがあまりにもステレオタイプの終わり方に拍子抜けをしてしまい、映画作りと真逆となっているような.......?
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