サマー・オブ・84のレビュー・感想・評価
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スタンド・バイ・ミーのような爽やかさはない
80年代を舞台にしたジュブナイル・サスペンス映画。
スタンド・バイ・ミーとストレンジャーシングスを足して割ったような映画で、雰囲気はめっちゃいいし、登場するキャラクターも典型的ではあるが良い。音楽もとても良い。
中盤までの雰囲気は最高。
てっきり最後は、犯人を四人で追い詰めてピンチも経験しながらもみんなで戦ってヒーローになる、みたいなよくある話だと思ってた。ラスト見るまでは絶対そうだと思っていたが…。
スタンド・バイ・ミーのようなノスタルジアと哀愁を期待すると後悔すること間違いなし。
決して気軽に人には勧められない映画であることが、最後の最後でわかる珍しいタイプの映画。
中盤まではすごくいいので、そこが惜しい。
隣人なんか調べるなきゃよかったのかな
Netflixで面白そうなモノを探して、選んだ一作。
10代の少年達が夏に冒険する映画ってのは大体当たりな気がしたので観たのですが…これはなんとも…良作だけど後味が悪い映画でした(笑)
序盤は正直ダラダラしていてテンポが悪く、記憶にあるのはおっ◯いばかり……
海外のホラー映画とかって下ネタバンバン出してきますが、雰囲気が台無しになる時があるので自分的にはやめてほしかったりする(苦笑)出すならもうちょっと抑えてほしいかな。
中盤からいっきにテンポが良くなり急展開。
そこからは面白かったけど、結局犯人は捕まらず、完璧に解決したって終わり方じゃない。
んーでも自分の後味の悪さは犯人が捕まってないとかではなく、デイビーはあの後イーツとファラディと友達関係は続いてるかどうかなんだよな…(汗)
最後、足の怪我が治り自転車に乗って新聞配達をするデイビーのシーンは、冒頭の平和な住宅街ではなく、いろんな理由で変わり果てた寂しい住宅街に。
イーツとファラディがツリーハウスを片付けている様子をデイビーは気まずそうにチラチラ見てましたが、多分あの後友達関係が悪化したのだろうか…
少年達の冒険心が結果的には連続殺人犯を特定して一人の少年を救ったものの、親友は死に、その殺人犯は結局逃亡…友達関係も悪くなったとすれば、なんとも…
そこじゃないだろ!と思うけど、どーしてもデイビーがあの後イーツ達とどうしてるのかが気になってしまった(笑)
一夏の思い出?
と呼ぶにはちょっとハード。
なんだけど、意外とあっさり受け入れる子供達だな、とも。(しばらく立ち直れないほどのショックだと思うけど)
84年の映画かと思ったら、わりと最近のだったのね。描かれたのはまさに懐かしの「あの頃」(笑)だったけど。
今では欠かせないスマホは出てこない。図書館で昔の記事をのぞき込むのは小さなディスプレイ。コード付き家電。トランシーバー。(←今もあるか)
夜の鬼ごっこ、昼夜を問わない緊急招集、スタンドバイミーみたいな4人組。いいなぁ、幼なじみって。親たちもある程度大目に見ている年頃の子たちのいたずら。
サマフェス(日本でいう夏祭りか?)を楽しみにして、集う小さな町の人たち。
なんだかいいね、のどかで。
とはいえ、一歩家に入れば皆いろんな事情を抱えていて、何をしているかわからない、と主人公はにらんでいる。
「凶悪な連続殺人犯だって必ず誰かの隣人」(だったかな?)をモットーに日々妄想している主人公。
のどかな田舎町の小さな夏の冒険にしてちょっと怖い内容だったけど、面白かった。
意外とおもしろかった
ノルタルジックな80年代風映画で、SEもそれっぽいけど怖くはない。少年探偵団の推理通りではないだろう、どんな展開かな?陰謀論者のような思い込みが無実の他人を殺すか、押し込み強盗と思われて仲間の死で大後悔かなと思いながら見てたら、まさかのそのまんま犯人とは。どうオチつけるの?と思ったらバッドエンディング。二人は家にいて無関係だし、やられるのは一人だしで、王道の展開からはズラしてるのが意外と良かった。まあB級と言えばB級だけど。
あまりにも捻りがない
本当に古い映画なのかと思ったら18年の作品だった。
設定を84年にすることで現代とどう何を変えたかったのか?
単にスタンドバイミー版ホラー映画を作りたかったのか?
84年に作られたのならともかく18年の映画でこの展開は
あまりにも物足りない。おそらくもう二捻りはあっていいと思う。
しかもネタバレになるので書けないが、
あのオチは確かに少年にとっては恐怖のエンディングではあるが
まったくスッキリしないし、もし現実に同様のエンディングを
向かえたらその後の少年の生活はあのようなのんびりした生活には
ならないことには間違いない。
おそらく生涯引きこもりとなるだろう。
ノスタルジックな青春ホラーをやりたかったのだろうが
全てにおいて中途半端に感じた。
雰囲気はいい
雰囲気はまさに80年代の青春ホラー。
物語はちょくちょく差し込まれる不穏さを醸し出しながら、明らかに胡散臭い警官マッキーを殺人鬼と疑う少年デイビーたちのスパイごっこを中心に進んでいく。
友人もどこにでも居そうで居ないキャラクターたち、家庭環境も違う四人の友人関係が良さを伺わせる。
お互いに減らず口を叩きながら、気を遣い言葉も掛け合っており、デイビーとニッキーの関係が進展すると皆で喜んだり、ちょっと羨ましい(笑)
オカルト少年デイビー、ちょっと不良っぽいイーツ、巨漢でエッチ(笑)で母親想いのウッディ(お母さん美人)、色白の勉強家ファラディ、デイビーの元ベビーシッターで初恋相手のお姉さんニッキーと何にも出来なさそうな四人組+近所のお姉さんが協力して、マッキーさんを調べるが何しろ高校生程度である。
時代も時代だから、大したツールもない。
精々、トランシーバーを持ってる程度だが、持った事がある人なら分かるだろうが、受信したらうるさいのだあれは。あんなもん四六時中電源は入れとけん。
しかしながら、そんな時代でも推理を働かせる少年たち。
だか、マッキーさんの身辺を探ると怪しいものは見付けられても確証がない…と。
少年たちが苦労して見つけた血の付いたTシャツも証拠にならんかったのか?あの時代ではDNA判定はまだ証拠にならなかったのか?疑問は感じる
し、それに新聞記者やってるデイビー父はそれを見ても疑う素振りも無かったのは、記者としてどうなん?とは思う 。
物語はラスト前に急展開し、自分的には安易に真実にたどり着いてしまうのには拍子抜けしたが、こっからが真骨頂…と思いきやで終わってしまう。
四人組の友情はもろとも崩れ去り、デイビーは恐怖の残る社会で生きていく。
隣の殺人鬼…居ても会いたくはないな。
夜中の鬼ごっこ
MTVのTシャツが何とも言えない。あれを見つけたら決定打のはずなのに、マッキー巡査は知らん顔。「甥のジェイミーだよ」などと言い訳する風でもなく、本当に犯人じゃなさそうな気がした。でも、これで終わるわけない・・・最後の10分間がなくても十分楽しめる内容なのですが、マッキーが「甥に電話をする」ことさえも疑ったデイビーが大正解でした。
秘密基地でのエロ本やエロ話が大好きな15歳の少年たち。甘酸っぱい雰囲気は『スタンド・バイ・ミー』風味であり、夏休みの冒険がとてもいい。新聞配達をするデイビーと隣のセクシーな姉ちゃんニッキーとも恋愛に発展しそうでしない。家族写真や泥だらけのマッキー、ホームセンターで土をごっそり買ったり、何かと怪しいところが多い。トランシーバーを使い、夜中の鬼ごっこを装い探偵ごっこを繰り広げる4人だった。
80年代ホラーへのオマージュと評価されてるけど、そこまではホラーじゃなかった。ネタ的には『グレムリン』が多かったし、年上の女の子に恋なんてのは『グーニーズ』の路線なのか。まぁ、屋根裏からマッキーが降りてきたり、ウッディが首を切られたシーンでようやくホラーになったけど、全体的にアンバランス。デイビーを殺さなかった精神状態もわからん・・・
不必要な脅かし無し。ホラーというより本格派よりのミステリー
オタク的なキッズ、セクシーヒロイン、子供たちの育っている環境、一人暮らしの警察官、ベタベタの設定で始まったかと思えば、最後はきっちり硬派にオチをつける。
(ここで犯人にでくわす!?)という場面はけっこうあれど、スカしにスカされ、最後でがっつり絡んで、スカされたぶん回収するかのように。
おそらく続編があるだろうし、最後、猟奇殺人犯人が子供を生かした理由もわかる。
「少年を誘拐、監禁、追いつめて、追いつめて、最後には殺す、その写真を飾る」常軌を逸する猟奇殺人犯は、犯行声明を出して警察に探させるほど捕まらない自信がある。
「捕まってもいい」ではなく、「捕まらない」自信があった。その自信が、ほんのガキ(子供)に証拠を握られ、見破られ、プライドズタズタで、逃げに逃げる自分がみじめに思えてきて(あのガキ許さん!)と、子供を追いつめる。
ぽっちゃりの友達の首を傷つけ、「お前はこれから俺のことに怯えながら生きる。また会うまで」的なことを念押しして、逃げる。そして、映画は終わる。
猟奇殺人犯は、恐怖を植え付けさせたかったのだろうが、ラストではその子供に恐怖の面持ちはうかがえなかった。
第二作は、とても難しいと思う。
今作では、15才だけど、子供の成長は早い。
来年にでも猟奇殺人犯が襲いにこないと、17、8才では、返り討ちにあう体つきになっていてもおかしくない。(そのへんを防ぐために「オタク設定」というきゃしゃな主人公なのだろうけど)
かといって、2,3年後来られても「早くない?」と見る側は思ってしまう。映画的には、主人公が大人になって、家族が出来て、息子ができて、その息子を襲いに来るという風なところが、怖い。
なんにせよ、どう展開していくか?という意味で続編が楽しみ。
個人的には、首を切られたぽっちゃりの友達は、死んでいないと思う。
脚本的にではなく、映画であれ「子供が死ぬシーンを直接見せる」のは、よくないと思う。間接的な表現(影で殺されたのがわかる・悲鳴で死がわかる)はオッケーだが、やはり見ていて気持ちのいいものではない。
こういう脚本を書く、映画にしたスタッフ陣なら、きっと続編で生きているはず。
予想外の結末にびっくり
ITほどの派手さはなかったものの、同じようなテイストの作品だと思いました。
少年たちの冒険心、後先を考えない行動力、女の子に興奮する初々しい気持ち、何もかもが自分も通ってきた懐かしい時代を感じさせました。
本題のストーリーというと、正直話の展開には驚きました。
少年の推理に一度は大人が皆笑い、仲間たちですら本気で信じていなかったなか、証拠をつきとめ、犯人を特定し、ようやく少年の心の荷がおりてハッピーエンドで終わるはずだった。
ここまで見て時間的にもこのまま終わりを迎えるだろうと思っていた矢先、実はすぐそこにはまだ恐怖が隠れていたとは。
最終的に少年は心に大きな痛みを抱えることになることに。
終わりの展開には全く予想がつきませんでした。
もう少し最後の尺を取りたかったところですが、ある意味予想つかせない展開にするために、ギリギリまで話を引っ張ってきたのかなと感じました。
尺長くしようとすれば120分くらいにはできたんでしょうけど、90分〜100分ラインで抑えたという面では評価に値する作品だったかなと思います。
設定が1984年ということもあり、犯人も結局見つかっていないことから大人になった少年というIT同様の展開でまた次回作も作れそうな感じだったので、期待したいです。
思ったほど注目されていない本作ですけどこういうそこまで期待してなかった作品こそいい映画が多いなと感じるこの頃。
映画って深いですね。
『スタンド・バイ・ミー』風なあの日々の甘酸っぱい思い出
…と見せかけての鬼畜スラッシャー展開がなかなかに抉ってくる。過去のトラウマとしてだけでなく、ずっと怯えて過ごさなければならないというのが肝なのだが、ちょっと弱いか。犯人がそこまでする理由は楽しい生活を破壊されたからということになるが、それにそこまで拘泥する理由付けがあの部屋だけではちょっと物足りない気がした。
惜しい。
連続殺人鬼も誰かの隣人だ
原題
Summer of 84
感想
1980年代への熱いオマージュあふれる青春ホラー。
前情報一切なしでパッケージだけでレンタルしました。
雰囲気やBGMは素晴らしかったです。
グロい描写はほぼないです。
連続殺人犯は早々と分かりますが、証拠を探す為に奮闘する思春期真っ只中の4人が良かったです。
調査、観察、尾行、侵入と徹底してました。
鬼ごっこしたりエロいことで笑いあったりと夏休み満喫してるなと羨ましく思いました。
デイビー、SFオタク
イーツ、エロイケメン
ウッディ、おデブ
ファラデイ、メガネくん
ニッキー、セクシー
決定的な証拠が判明、殺人犯が見つからない、そして屋根裏から登場。灯台下暗しでした。
ラストは絶望感です。
自分は生かされ友達は殺された。生かされたがいつ襲われるか分からない恐怖。
そして気になっていた女性は引っ越し、つるんでいた友達との友情も壊れた。
最初から連続殺人鬼探しさえしてなければ...。
ウッディが殺されたのは個人的に1番ショックでした。
いつ目の前に現れるか分からずビクビク怯えながら暮らすのといっそその場で殺されるのとどっちがいいんですかね...。
※打倒マッキー作戦だ
後半の畳み掛けがエグい
予告の雰囲気とは違い、前半~中盤は青春もの。
思春期のノリや下ネタなどお年頃な少年たちの日常的風景。
ずっとハラハラする作品ではないので、そういうのを期待してた人だとつまらないかもしれません。
途中まで、もしや少年たちの勘違いではないか?とこちらも少し疑ってしまいましたが、最後15分の展開がエグすぎる。まだドキドキしながらこのレビュー書いてます…
最後犯人が主役の少年を殺さなかった時、この子の気持ち、この先のことを考えると涙が止まりませんでした。
こんな思いをするのなら犯人を突き止めなきゃよかったんじゃないか、そうすればウッディは死ななかったんじゃないか、友達とも仲良く楽しい日々を過ごせていたんじゃないか、色んな後悔や悲しみ、苦しみがあるのかと思うと可哀想でやりきれません。
早く犯人が捕まればいいのに…ただそう願うばかりです。
厨二病からコマ→ライトウェイトホラー
「Bの鑑」みたいな映画だった。
「隣人はシリアルキラーである」と言うデイビーの見立ては、厨二の妄想なのか。はたまた真実なのか。終盤まで、少し悩んでしまった。これ、結構好き。
血痕の残るTシャツ、ウソの電話、ガレージに隠されていたNaOH。マッキーを犯人だと結論づけるネタが揃っても、「一夏の妄想物語で終わるかも知れない」なんて思いながら見てました。まさに地下室の現場を発見するまでは。個人的には、ガレージ前でIG-onしたビートルのエンジン音が、少年誘拐時のエンジン音と同じだったので、「マッキーが犯人=マジなホラーに展開する」と思いましたが、「イヤ違うかも」と確信させない演出の引っ張り方。年上の少女ニッキーの役割は、「マジホラー臭」を消す事だった様に思います。
フェスタの夜。見張り役の2人が次々に役割放棄していくのがフラグ。マッキーハウスで御対面かと思いきや。対面はシリアルキラーらしく潜入でした。愛されキャラのウッディーはまさかの最期。ずっこけ4人組は3人組に。ニッキーは街を出て行き。皮むけの夏を超えて、少年達は何を思いどう生きて行くのでしょうか?で、チャンチャン!
続編はマジホラーで。マッキーをパワーアップさせて欲しいのと、ニッキーも引き続きでお願いしたいのと、27年も待たせるようなことにはしないで欲しいのと、「月の裏側にナチの基地」はマジなのでイェティとは別格に扱って欲しいw
次は "X'mas of '90” くらいで、よろしくお願いします!
トラウマレベルの青春ホラー
80年代の音楽や映画が大好きで、予告を観てから公開が待ち遠しかった作品。
爽やかな青春ホラーかと思っていると、ダークな終盤からのエンディングで後味は悪かったです。
個人的に、90年代に人気だったアリシア・シルヴァーストーン主演の「ダリアン 美しき狂気」を思い出す後味の悪さでした。
ハッピー・デス・デイ/ハッピー・デス・デイ 2Uのようなハッピー要素もある映画だと思って観てしまい肩透かしを食わされました。
熱烈な80年代オマージュに貫かれたジュブナイル映画とのことで、この作品へのクリエイター陣の愛がとても伝わります。
80年代当時に作られた作品と言っても通用するほど、リアルに時代を再現されており一瞬にしてタイムスリップさせられました。
観やすくて面白かったです。
やっぱり80年代っていいなぁ…。
犯人は早めにわかりますが、犯人を追い詰めるまでの少年4人のギリギリな活動に、ひやひやが止まらずエンディングまで飽きずに引き込まれてました。
デイビーと残された親友たちとの仲は壊れてしまったのだろうか
犯人の言葉通りデイビーはいつの日か対面する日が来るのだろうか
だとしたら子供たちばかりを狙う犯人なのだから、その日は近いということなのだろうか
スッキリはしませんが、これがデイビーの思春期の終わりでした…。
ニッキーとのほろ苦い一夏の思い出も、デイビーにはその年の出来事を思い出したくない過去になってしまうのだろうと思うと…。
犯人はなぜ連続殺人鬼になったのか、ウッディは殺されなくても良かったのでは…などしっくりこない部分があった。
良作ホラーゲーム
まず、前半の展開はおそめ。
私はそこまで年取ってないので、15ってこんなんか?など自分の記憶と比べながら見ていた。
ノスタルジーを感じている人も多いようで、文化が違くてもノスタルジーを感じられるというのは、映画の雰囲気作りが、80年代の漠然としたモノを上手く捉えている証拠であるのかもしれない。
実際、話が展開する範囲は殆どが郊外に限られていて、その狭さは子供時代特有のものと言え、またそれが、この作品の1つのテーマである郊外の閉鎖感を強くしている。
それ故に、最後の展開はまるでホラーゲームのラストステージのようで、話全体から浮いていたし、そこまでの持っていき方も詰めが甘い所が多く、残念に感じられた。
ホラー映画としては、驚かせ方が一辺倒であった点を除けば、ごく普通で、最後の後味の悪さも王道だったが、デブの友達が死んだのはあまりにも可哀想で、死に方も、かなりサックリと時間的にも物理的にやられてしまって、個人的に、衝撃的なシーンだった。。。ぶっちけ、鑑賞後1番焼き付いたのは、いつか殺される恐ろしさよりも、普通に良い奴だったデブの彼の存在だった。
殺人鬼の動悸は、はっきりと語られることはなく、時々はさまれる日常パートも、中途半端で、何を目指したのかイマイチ分からなかったが、ニヤニヤしてしまう所も多く、色々な意味で終始ドキドキできて、楽しめる映画ではあった。
正直もっと軽い話題だと思ってたから結構ずっしり来たけどね…
好みではない!が、ハラハラドキドキした。
記念すべき50本目のレビュー!
1984年夏、少年の失踪が相次ぐ街を舞台に、犯人探しに奔走する少年たちが経験する恐怖の体験を描くホラー・スリラー。
この映画は15歳の少年が、友人達との一夏の冒険と淡い恋を経て、大人へと成長していくジュブナイル青春映画です。
…まさに書いた通りの『スタンド・バイ・ミー』を想起させる映画なんですが、このテーマの青春映画をここまで陰惨な作品に仕立てたのはある意味凄い。
(衝撃のラストというコメントを目にしていたので、何となく想像はしていましたが。)
主人公はムーとか読んでそうな思い込みの激しい少年で、彼が隣人の警官を連続殺人犯だと思い込み、友達を巻き込んでスパイごっこを繰り広げていく…という映画で、ここまでだとミステリー仕立てのコメディー映画なのかな?とも思えます。
主人公とつるむ親友は、ヤンキー、デブ、メガネとよくあるステレオタイプな感じ。というか、完全に『スタンド・バイ・ミー』のパロディーといっていいと思います。
そのスパイごっこと並行して、ご近所のセクシーなDJのお姉さんとちょっといい感じになるという、これまたステレオタイプな描写。
この辺りはステレオタイプだからこそ、共感しやすく、映画に入り込むことができました。
主人公達のいかにも中二的なエロや悪さ、お酒への関心には「わかるわかる〜」と懐かしい感覚を覚え、ある種の心地よさを感じました。
あの秘密基地に集まってごちゃごちゃする感じ、大好きです。
ヒロインも親の事情で街を出なくてはいけないという理由から、主人公と急接近します。この辺りもザ・ステレオタイプという感じ。だからこそ心地良い。
殺人犯だと思っていたのは主人公の勘違いでしたー。お隣さんをスパイしていたことが親にバレ、みんな怒られました。めでたしめでたし!
なら、まぁ普通の青春映画なんですが、だんだん映画は奇妙な方向に進んでいきます。
隣のおじさんは犯人なの?違うの?という緊張感を、音楽の演出と80年代のホラー映画風な暗く寒々しさを感じさせる画面構成でうまく引き出しており、観ている間は終始ハラハラしていました。
そして、映画のラストの展開は…
主人公が隣人の家に忍び込んでからはまさにジェットコースター級に物語が進展していきます。
そりゃ、あのラストはあえて賛否両論出るように作ったんだと思いますが、個人的にはやはり好きではないです。
そもそも、警察ももっと犯人をちゃんと探せよ。何簡単に忍び込まれてんの。と思ってしまいました。まぁインパクトはありましたが。
最終的に初恋は実らず、秘密基地も取り壊され、主人公は痛みとともに大人になりました。
という感じに終わるわけですが、せっかく舞台を84年に設定し、犯人のあの捨て台詞があったのなら、最後は公開年である2017年に時代が移り、そこで主人公と犯人が…
みたいな展開があると良かったのに〜、と思ったりしました。
『スタンド・バイ・ミー』のようなジュブナイルものだと思って観に行った観客の心をぶち壊す、非常に好戦的な映画です。もう一度観たいとは思いませんが、割とよく出来たサスペンス映画でした。
中盤まで我慢したけど
前半〜中盤がめちゃくちゃダラダラ進んで眠いよ〜
後半もうちょい面白くなるかな〜と思ったけど何じゃそりゃ展開でした。
結局そのままなんか〜い。
R15だからスラッシャー展開期待してたけどグロも最後チラッと出たらくらいでほぼなし。
結局シリアルキラーが少年ばかりを狙った理由があの小部屋だけってのが物足りなかった。
BAU呼んでくれ。
ウェスタロスを生き抜いたホットパイは84年のアメリカに散った。
後半の展開がもうひとつな気が…
80sの雰囲気とか映画へのオマージュ、キャラ設定とかが面白そうだなと思って拝見しました。大筋や全体のプロットは好きなのですがもともと感じていた雰囲気よりかはベタというかあっさり味という感じでもうちょっとニヤリとさせてほしいなというのが正直なところですが逆をいえば期待を裏切らない展開という面もあり、まあまあ楽しめました。ただ後半の決着から覆すところ、あんなに簡単に容疑者がうろつき、簡単に逃げ出すことができ、あっさりやられる、でも始末はしない、というのがさすがに都合よすぎてツッコミどころが…もうちょっと「デデーン!」みたいなびっくりさせ方ではない手法で驚かせてほしかったかなという感じでした。
よかった
50代のおじさんでアメリカ人だったらノスタルジーに悶えるところだけど、日本人の僕もけっこう悶えた。スタンドのついてない自転車を粗末に地面に倒して壊れないのかいつも気になる。トランシーバーをあんな使い方していたら電池がいくらあっても足りない。
話は地味でハラハラしない割に結末はリアルで暗い。カーペンター風の音楽はずっと聴いていると飽きた。
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