「ボクが運転するよ!ってキミもワイン飲んだやろ!」ワイルドライフ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ボクが運転するよ!ってキミもワイン飲んだやろ!
60年代アメリカ。キューバ危機の前か後かわからなかったけど、一般家庭でもシェルターを作ろうかなどと話題になってる時代。「富は富を生み」などとの台詞もあり、この時代でも格差社会の片鱗が見え隠れする時代でもあった。
失業率が高いといった風でもなかったけど、山火事の消火に駆り出される男たちの国を守るという生き様にも共感できる(時給1ドル)。『オンリー・ザ・ブレイブ』で見た“炎の熊”なんてのとも戦わなければならないんだろうぁ。ただ、山火事の場所はカナダのラジオ番組も受信してしまうモンタナ州。「初雪が降れば帰ってくる」とか、写真館での撮影とか、雰囲気はまるで韓国映画みたい。
家族の絆の崩壊と再生。などと簡単に言ってしまえばそれまでですが、人が死ぬほどの事件も起こらないし、のんびり構えていたために消防隊ボランティアに参加もできたんでしょうね。しかし、人のことは避難できる立場にないのですが、職を転々とすると、家族の目が変わってしまうのです。特にそれを敏感に感じ取るジョーの視点で描かれている点が素晴らしい。両親どちらのことも愛してるから、それを取り繕う大人な言動。終盤は、どーんと彼に感情移入してしまいます。
写真館のエピソードがそのまま伏線となり、ジョー少年もやがて写真関係か映画関係の道に進むんじゃないかと想像させてくれるのが幸せ感いっぱいになります。両親とも大学出だから頭も良さそう。ただ、宿題だけはたまに忘れる・・・
ちょっとだけガソリンってのが引いてしまい、そこだけは思い出したくない・・・7月18日以前に鑑賞できた人はラッキーですね・・・
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