劇場公開日 2019年7月5日

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「ポール・ダノの秀逸な脚本とキャリー・マリガンの演技に魅了される。」ワイルドライフ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ポール・ダノの秀逸な脚本とキャリー・マリガンの演技に魅了される。

2019年7月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

切ない映画である。父、ジェリーがゴルフコーチの職を失った事がきっかけで家族の絆に不協和音が生じる過程が観ていて辛い。
その状況を見守るしか術のない息子、ジョンの悲しげな眼差しも辛い。(この少年、ポール・ダノに似ていると思ったのは私だけかな?)

しかし、ポール・ダノ監督はストーリーの中に幾つかの伏線を忍ばせ、この家族の未来に微かな希望を感じさせる素晴らしいラストシーンに繋げている。
見事である。

パートナーのゾーイ・カザン(「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」での可愛らしい笑顔が印象的な女性だったなあ)の存在も大きかったのではないだろうか。

初監督・脚本作がこのレベル。

ポール・ダノの今後の監督作品が実に楽しみである。

NOBU