The Crossing ザ・クロッシング Part II

劇場公開日:2019年6月14日

The Crossing ザ・クロッシング Part II

解説・あらすじ

「レッドクリフ」「男たちの挽歌」シリーズのジョン・ウー監督が、金城武、チャン・ツィイー、ソン・ヘギョ、長澤まさみら日中韓のキャスト陣を迎え、1945年国共内戦下を舞台に時代や戦争に翻弄された3組の男女を描いた歴史ロマンの第2部。1947年、1000人近い乗客、乗組員を乗せ、大型客船・太平輪号が上海から出航した。台湾に向かうその船の乗客にはユイ・チェン、ザークン、トン・ターチンの姿あった。深夜、太平輪号が貨物船と衝突するという大惨事により、交じり合うことがなかったであろう男と女たちの運命が交差していく。

2015年製作/126分/中国
原題または英題:太平輪 彼岸 The Crossing 2
配給:ツイン
劇場公開日:2019年6月14日

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映画レビュー

2.5 4時間以上もやるような話じゃない

2025年7月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

カワイイ

ようやく主人公たちが太平輪に乗るかと思いきや、再編集された前編終盤のシーンが振り返りのように30分近く続き、主人公たちが太平輪に乗るのはなんと後編も1時間以上を過ぎてから。それまでは前編と同じベッタベタに古くさいメロドラマで、やっぱりジョン・ウーはラブロマンス描写に向いてないよなあ。ただ乗り込んだ後の他の船との衝突・沈没シーンからは特撮とスペクタクルでなかなか見せてくれる。海に投げ出された人々のドラマもそれなりに良い。とはいえ前後編で4時間以上もかけるような話じゃない。もっとコンパクトにまとめられたと思う。まあ、チャン・ツィイーとソン・ヘギョの美しさが眼福だったこともあって、最後までそれなりに観れてしまったが。

ちなみにホアン・シャオミンは前編でほぼ出番が終わっていて、後編は回想でちょっと出てくるだけ。ソン・ヘギョは前編ですでに台湾に渡っており、長澤まさみはそもそも前編が始まった時点で日本に帰国している設定なので回想シーンでしか出てこない。そのため太平輪に乗るのはチャン・ツィイーと金城武とトン・ダーウェイだけ。

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バラージ

3.5 ジョン・ウー好きならイケる

2025年1月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前半の半分くらいまでpart1の戦場シーンなし焼き直しバージョンのようで、登場人物たちの交わりなど追加されている要素があるにはあるが、こんなことなら三時間の映画一本で良かったのではないかと考えてしまった。

後半はジョン・ウー版タイタニック。
過剰にダイナミックで、笑えるほどロマンチック。いつものアクション映画のノリで事故もロマンスも描いちゃう、正にジョン・ウー節。
ちょっとやり過ぎでは?と感じるくらいが丁度いいジョン・ウー節。

余り関わりのなかった6人の男女が、まあまあほどほどに関わりながら、それぞれのエンディングを向かえる。
part2冒頭に船の沈没と生存者の数が示されるが、事故から生還できるかどうかは「命」が「運」で決まる。
時代に翻弄され、自分で何かを選び取ることがほとんど出来なかった人々は、「命」が「運」で決まる「運命」の中を漂う無力な浮き草のようで、クライマックスの沈没シーンがそれを上手く凝縮していると思った。

それなりに面白く観たのだけれど、変に面白かったせいでpart1は何だったんだ?という気がどうしてもおこる。最初に書いたけれど、このpart2に戦場シーンを加えて長めにすれば一本の作品でよかったよね。
結局どちらも、そこそこ楽しんでしまったわけだから製作サイドがうまいことやったと誉めてもいい。のか?

最後に、中国共産党が悪者扱いのような印象を受けたけれど、自分の思い違いだろうか。
それとも、俺たち香港人だから中国本土とは関係ねーし、という製作サイドの香港人魂が炸裂したのだろうか。
ジョン・ウー監督の歴史大作なのに扱いが小さいのは、何かどっかにおもねった感じなのか?ここのレビュー数も少ないよね。
そんな、本編とは関係ないところが一番気になってしまった。

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つとみ

3.0 戦争中は命令に従い、戦後は運命に従う・・・

2020年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 台湾での興行成績は良かったものの、中国では酷評され振るわなかった。それもそのはず、完全に台湾=国民党軍の視点で描いた作品だからだ。お国事情はともかく、戦争は悲劇しかもたらさないことがしっかりテーマとなっていて、みんな恋愛が引き裂かれていく。

 2作目の前半はほとんど1作目の繰り返しになるのですが、かなり細かなところまで描写し、実はこんな裏話があったんだよ的に3組の男女が絡んでいくストーリーとなっている。司令官である夫の帰りを待つユンフェンは、金城武演ずるイェン・ザークンの診療所家族と親しくなり、妊娠中の体を気遣ってくれる。イェン家は父親が共産党員だと疑いをかけられ銃殺、兄も捕まり、弟も学生運動に参加しようとしているが、ザークンだけは日本軍に徴兵され軍医として働いていた。それでも家族から政治犯が出たとして毎月憲兵に出頭しなければならない現実。

 娼婦にまでなったユィ・チェンは太平輪に乗船するため、ある男に身体を売るが、とんでもない奴だった・・・それがユンフェンの従兄。騙されたと怒り、ボコボコに殴るのチェン。しかし、運命のいたずらか、乗船すると2段ベッドの上下だという皮肉。そしてチェンは下宿屋の奥さんと再会し、なんと負傷兵の中に偽装夫婦だった通信兵トン・ターチンとも再会。そんな積載量オーバーの太平輪も悲しい運命が待っていた・・・

 3組の男女にチェンが追いかけていたヤンもいるのですが、こちらも悲劇。彼を捜すために金を貯めていたのに、あろうことがすれ違い。戦争を背景に運命のいたずらは残酷なまでに彼らを襲う。群像劇らしく、タイトルのクロッシングの名の通り複雑に絡み合う運命。イェン家の中だけでも共産党狩りの被害で疲弊していたけど、母親が雅子の手紙を燃やしていたとか、悲劇はザークン一人に降りかかっていたのだ。そんな母親をも赦す心の広さと優しさを兼ね備えた好青年の金城武がカッコよく見えてしょうがない。さらに、チャン・ツィイーの不幸さもずしんとくるのに、なぜか全体的には涙を誘わない。1作目のインパクトが強烈すぎたのか、たった一組の幸せだけじゃ物足りないのかもしれません・・・

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kossy

3.0 PartⅠの隙間を埋める

2020年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

台湾人(金城武)は共産党に入った弟を追い、上海に行く。
疎開中の上海人の女性(ソン・ヘギョ)は夫の行動が疑われる。
従軍看護婦(チャン・ツィイー)は偽の夫と出会う。
構成が隙間を埋める感じで、スリリングさがないのは残念。

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いやよセブン

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