甘いお酒でうがいのレビュー・感想・評価
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歩道橋に登って自分を見おろしてみた ヨシコの日記
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4月30日(木)
幸せなんだけど
なんか、前のほうが良かったような気もする
ぜったいにそんな事ない
··· ッテ ワカッテルンダケド。
・・
独身。四十路女の松雪泰子が
独り身で独り暮らし。
独りごちしながら
お酒をたしなみ、
先輩として職場で働き、
可愛い後輩女子を心底に愛で、そして
夢の中で儚い恋もする。
・・
「フラガール」では男湯に怒鳴り込んで、大暴れに暴れたあの松雪泰子さんですよね。
いい感じに年を重ねておられて、美酒の味わいでした。
靴も、ファブリックも、髪もピアスも、彼女のための絶品の色合わせと質感です。
あの年頃の女性の美しさを爆発させてます、
でもとことん抑えて 音声は mute で。
そうだな、いくつもの印象的なシーンの中から僕の心に残るのは
雨の日に新しいハイヒールを卸して部屋を出る彼女のコトバ
「辛いことは早く味わったほうがいい」って。これ、靴に言い聞かせてるんだ。
自分の脚で歩く人生は、そりゃあ楽しいことばかりではない。晴れの日もあれば雨降りもある。
達観も、諦めも、そして自虐の歩みもあったのだし、時には靴ずれの痛みだって起こったろう。試しにスキップや後ろ歩きもやってみた。
並んで二人で歩いた日も、思い出せば我々にもあったはず。
でも独りで行くのがそれぞれ別の人生の、歩き方の基本だと思うね。
たくさんの靴に四十女の心象を語らせたこの映画は「靴の映画」としても、僕の記憶に残りそうだ。
( 中山美穂の「新しい靴を買わなくちゃ」と双璧)。
・・・・・・・・・・・
撮影の衣装さんは宮本茉莉さん。
意表を突くコーデもあったけれど、着回しで同じボートネックのボーダーラインのTシャツが繰り返し使われていて、あれは物干し竿にも下がっていたし、彼女の心の温度を表すアイテムにもなっていた。
そっくりの長 Tを僕もお気に入りで持っているので
ちょっとだけ嬉しい。
そして
坂を登った女たちの、頂上に至って、静かに、そしてゆるやかにくだりはじめる時節の、
・放つ光や、
・震える思いや、
・ホルモンのささやきまで、
どうしてここまで映像に表し切れるものかと感動。
監督大九明子が描く「女友達」の姿が眩しかった。
カノンの良いところは思っていたよりもあとから
川嶋さんのしあわせも思っていたよりもあとから出てきました。
脚本がシソンヌじろうちゃん
監督が大九明子さんということで、がっつりコメディを期待していたのですこし肩透かしを食らった感じでした。
むしろ、退屈な映画になっていました。
ただ、途中からこの映画は松雪泰子版「PERFECT DAYS」だと思ったらおもしろくなってきました。
若林ちゃんが効いてました!
あと、快晴の空のカット(電線等が見切れている)が好きでした。
ちょっと怖かった
他者とは深くは関わらない等身大のライフスタイル
悲喜交交なOL川嶋佳子のアラフィフの日常。
2019年。監督:大九明子、脚本・原作:じろう
松雪泰子演じる独身アラフィフの派遣社員。
うら寂しさがハンパない・・・のに、どこか人生をエンジョイしてる。
タイトルの「甘いお酒でうがい」
うがいで喉を鍛えるの?!?お酒で寂しさを麻痺させてるの?
独身OL川嶋佳子(松雪泰子)の日記のモノローグで、佳子の風変わりな日常や感性を
描いています。
佳子のアラサーの同僚の若林ちゃん(黒木華)
この黒木華演じる若林ちゃんが、天使で天使で天使で。
こんな優しいヒト、居たらいいなあ!!
(私の隣にも現れて!!)
佳子は若林ちゃんに、どれ程に慰められてることか!
なんと若林ちゃんの取り持ちもあり、佳子は二回り近く年下の岡本くん(清水尋也)と、
好き合う関係になるのだったのだ。
なんだかこの恋、ハタで見てるわたしには、危なっかしい!!
けど、佳子に作者は悪意なんかみじんもない。
佳子の幸せ、全力で願ってるもんね。
原作者は吉本のお笑いコンビ・シモンヌのじろうさん(現在42歳)
川嶋佳子はシモンヌの持ちネタのコントで、それを日記形態で連載したのが、
本として出版された。
じろうさんは、どうしてこんなに、アラフォーのオバさんの気持ちになれるのだろう?
謎だ!宇宙人だ!天才だ!
川嶋佳子さんのネガティブなのに、どこか達観したポジティブな日常。
若林ちゃんと岡本くんにも会ってやって下さいな!!
ちょっぴり癒されて泣けますよ!!
スキップ
始めの頃松雪さんがじろうさんに見えた。段々としっかり歳を重ねた松雪さんになってきたけど。じろうさんの佳子さんよりあっさりして面白味には欠けますが、バカリズム氏のOL日記より親近感があった。
岡本君との恋愛はいつお母さんと間違われ、恋が終わるのかとハラハラしましたが。
唯一、ビンゴのところはこんな女性面倒くさいと思ってしまった。若葉ちゃんがいい人過ぎて、私のまわりにも一人欲しい。いや、ああいう人になりたいかなぁ
不思議
「お独り様」の日常
40代独身女性のモノローグ
こじらせ女子を描いたら最高の監督なのだ‼️❓
Aさんの日常、的な。
【考察: 「客観主義的非主体的人物」と「客観主義的主観主義者」】
この作品、前に鑑賞していたのだけれど、ちょっと面白おかしくも、切ないし、よく考えれば、今の僕達に繋がる構造が見えてくるようで、実はまた分からなくなって、レビューを放置していた。
この作品は、世の中でちょっと取り残された感のある人に向けた賛歌だ。
こうした日々のささやかな出来事まで物語のようにするのは、そんな昔からあったわけではない気がする。
やはり、SNSで日々、出来事をアップする人が多くなっていることが影響しているのだろうか。
因みに、「客観主義的非主体的人物」とは、佳子のことだ。
自分をよく観察しているが、何をどうしようとか、こうした方が良いとかモチベーションがほとんど感じられない。
本当は葛藤があるのだけれど、なかなか表面に出てこないといった方が正解かもしれない。
前者の表現は、佳子に共感する人から反感を買うかもしれないが、後者は、もしかしたら、なるほどと思ってもらえるかもしれない。
若林ちゃんは、「客観主義的主観主義者」だ。
対義語を重ねて、意味不明かもしれないが、以下のような説明でどうだろうか。
一見、客観的にまわりを観察しているように見えて、実は、かなり自分の主観に基づいて発言・行動する。
うわべだけ客観的とも言える。
「女の子って、こういうものよ」とか、
「女子のこと、分かってないんですねー」と、僕に言ってくる女性は、大概、このタイプだ。
このタイプは、この映画のように、余計なお世話が奏功する場合もあるが、実はそうじゃないことが多い気がする。
さて、この作品は、僕達の生きる世界で、ある意味、曖昧で、どのカテゴリーからも漏れそうな人たちを指しているのかもしれない。
一昔前だったら、一定の年齢で独身の女性は肩身が狭かったかもしれない。
でも、今は、ちょっと変化している。
しかし、独り身を感じることはさみしい。
世の中は、ジェンダレスな方向へ突き進んでいる。
しかし、女性であることを意識するのを止めろと言われても・・・・簡単には変われない。
今、僕達は、目標を明確にして、多様性を受け入れて、たくましく生きるように迫られている。
ワークライフバランスという言葉は、仕事中毒はダメよという意味だと思うが、生活をするために、それなりのハードワークは絶対必要だ。
多様性だって、人によっては、結構、窮屈かもしれない。
ただ、考えてみると、こんな感じの人は、かなりいるような気がする。
やっぱり、この作品は、変化する世の中でちょっと取り残された感のある人たちへ向けた賛歌だ。
黒木華の歌唱シーンに何故か泣いた。
感じた明るさ
エッセイを、そのまんま映画にしたような作品。
自分でも読み返さないつもりで書いている日記とのことなので、その日起きたこと、感じたことが、映像で次々に示される。
それを2時間観せるのは、大九監督、すごいと思う。ただ、観に行く人は、そういう映画だって、理解して観に行くといいと思う。そうでないと、「今のエピソードは次はどうなるの?」と期待して拍子抜けする、の繰り返しに疲れちゃうよ。「感覚のまま、ただたゆたう」見方で、ぜひご覧ください。
いっしょに観た家族は「着てる服が、最初から最後まで全部可愛いかった」と言っていた。俺もそう言われるとそうだったな、と100%同感です。
おまけ
キネカ大森で観たが、上映前にショートムービー「もぎりさん」が上映された。「あれ、今でももぎりさん上映してんの?」と不思議に思ったけれど、大九監督の監督作の特別上映だったんですね。得した気分。
#100 冒頭に出てきたリュック、マジで欲しい❗️
初っ端の白いキャンパス地に本革の持ち手のリュックとか、赤い斜めがけボディバッグ風ショルダーとか、全編に渡って出てくるバッグがどれも可愛くて私好み。
画像的には靴の方に力を入れてるのかもしれないけど、若林ちゃんのも含めてお洋服もバッグもめっちゃセンス良いの〜。
ストーリー的には、回りも年下の男の子とお付き合いするより、見知らぬ男性と一夜限りの関係を結ぶほうがよっぽど現実的に見える私が古臭いのか?
他人の日記を隠れて読んだ気分で見る映画。
分かる分かる( ˘͈ ᵕ ˘͈ )
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