浅田家!のレビュー・感想・評価
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2020年の邦画№1かも?
とにかく安定して面白かった。
二宮和也、侮りがたし。
前半の浅田家をモチーフとした笑いを抑えきれない写真撮影。
後半の浅田家を卒業して、家族写真で独り立ちしようとした直後の東日本大震災とそこからの復興。
予告編を見た時には東日本大震災で実家を失うものと思っていたので、浅田家の家が東北でないことを知り、あれっ!?と思っていたけど、家族写真を撮り始めた時にそうくるのかと納得した。
ラストはやられた!という感じ。
でも、イントロとラストのお葬式がイコールであるとは限らないのかもしれない。
レイトショーで観た浅田家。
今じゃパチスロで生計を立てるなんて無理。ぐーたら生活を続けていた政志にとって、東京へ行くと決断したのは5号機導入で儲からなくなったからじゃないのか?などと、2004年頃にスロットからパチンコへと移行した人が多かった時代が懐かしい・・・
コスプレ中心だった前半の浅田家。消防士、レーサーといった不可能に近い写真を兄貴が懇願して実現したもの。セルフタイマーによって政志自身も写るという家族写真シリーズのスタートだった。東京に出て家族写真集の出版にまでこぎつけ、写真家として他の家族写真も撮るようになったが、東日本大震災を迎え、ボランティアを通じて戸惑いを覚えるのだった。
写真の力って凄い!誰しもが記憶を鮮明にさせる手段として懐かしんだり、忘れたいため破いてしまったり。そんな中でも撮影したのは誰だったか?ということも記憶に残ったりするものだ。デジタルの時代になっても瞬間を歴史に変える魔法の道具。連射することもなく、ベストの一瞬を撮る姿にも共感を覚えてしまう。
『硫黄島からの手紙』(2006)でアカデミー賞の呼び声も高かった二宮和也。それ以降も役者として活躍はするが、それほどでもなかった気がする。やはり無口な役の方が見栄えがするのだと思っていた。それが今回はコメディタッチの部分も多く、これもいいんじゃないかと感じました。他にも菅田将暉の朴訥なタイプ、風吹ジュンの演技も冴えていた。個人的にはクレーマーだった北村有起哉がピタリとはまっていて、彼の娘の遺影のエピソードに泣けた・・・
平田満演ずるお父さん。「死ぬんじゃないよ~」という台詞でパロディにした『コンフィデンスマンJP』の記憶も新しい中、やはり『蒲田行進曲』のヤスを思い出してしまいましたが、まさかのそのネタでくるとは・・・意外な結末でした。基本はコメディなんですね。
写真を撮りたくなる!
写真家の浅田政志さんは存じ上げませんが、予告で楽しい家族写真を何枚も見せられ、興味をもって鑑賞してきました。
ストーリーは単純で、前半は写真家になり世に名が知れるまでをおもしろおかしく描きます。予告で見たコスプレ家族写真もここで登場し、なるほどそういうことだったのかと、ほっこりした気持ちで見ることができました。そして後半は、震災にまつわる写真返却ボランティアとして活動するさまを描きます。前半とはうってかわって、震災で家族を失った人たちに向き合う政志の姿が涙を誘います。
かなり味わいの異なる前後半ですが、共通するキーワードは家族です。中でも、鑑賞後に最も強く感じたことは、浅田家の家族の絆です。ほのぼのと温かく家族を見守る父、深い愛で家族を信じ抜く母、口では厳しいことを言いながらも弟を応援し続ける兄、そして準家族的存在として政志を支え続ける若菜。この人たちのおかげで政志は写真家になることができたし、大成することができたのだと思います。また、それを政志もひしひしと感じていたからこそ、震災で家族を失った人たちに精いっぱい寄り添おうとしたのではないかと思います。
そんな浅田政志を二宮和也くんが好演しています。カメラのファインダー越しにさまざまな家族を見つめる目が、とても印象的でした。家族役の平田満さん、風吹ジュンさん、妻夫木聡さんも、自然体の演技が本当の家族のようでした。さらに、黒木華さん、菅田将暉くんが、さすがの演技でがっちりと脇を固め、キャスティングは申し分なしです。
ただ、映画作品としてみた場合、前半の軽いノリから後半のシリアスな展開への切り替えに、なんとなくスッキリしないものを感じました。うまく言えませんが、ギャップの違和感というか、全体としてのまとまりのなさというか、異質なものを繋ぎ合わせたかのような印象です。事実をもとに描いているのだからしかたないかもしれませんが、なんだかあまりにもさらっと流れたような感じがして、こちらの気持ちが追いついていけなかったからかもしれません。とはいえ、心温まる作品であると思うので、興味のあるかたは見て損はないと思います。そして、観ればきっと写真を撮りたくなります!
ほのぼのかと思いきや
前半は普通に面白くて、劇場内でも笑い声が良く聞こえてきた。
中盤は政志が歳を重ねるにつれて少しづつ成長して行くって感じ。
ダラダラと生きてきたあの政志が、色んな家族のために…って感じで
その成長過程が良くて泣けた。
後半は東日本大震災の話で、
自分が関わった家族を心配する政志、被災地での活動に
政志にとっても個展やら、色んな大切な事があっただろうけど、
それでも今自分がその時に想う人のために、自分の信念を1番にした行動、相手を理解しようとする優しさはずっと温かかった。
ただ、脳腫瘍の子も、東日本大震災の被災地の方々も、
実話と考えると、ドキュメンタリー映画ではなく実話だけど「俳優演技の映画用」で泣いてしまう自分になんとなく不謹慎な感じがあり、胸が痛くなる所も沢山あったけど、
そこは被災地の方がこれを観ても不快に思わないように真実を伝えてる、お涙頂戴のために少しも盛ってないと信じてたい。
脳腫瘍のお子さんを抱えた家族さんも、政志も、お互いが出逢えて良かったてほんと思う。
浅田家があったからこそ、そこに繋がったんやなって思う。
浅田家はとにかくお兄ちゃん(妻夫木聡)がいい。
弟の為に、って感じで何だかんだ優しいお兄ちゃん。
まさにお兄ちゃんありきのあの温かさ。
政志もふらふらしてるけど
何だかんだで家族想い、人想いってのがあらわれてた。
あのなんでも笑うお母さんと弱々しくも温かいお父さんの浅田家で育ったからこそ、家族以外に対しても、色んな家族にあんなに思いやりのある向き合い方が出来たんやなって感じ。
とにかく良い映画でした。
ゆる〜いお父さんがうらやましい
お兄さん、良い人!
いい映画だった…
付いてきてくれる女がいる。羨ましい。
浅田政志という実在する写真家の話。ストーリーは実話では無く、映画のためのオリジナルだと思ったが、実話のようだ。
前半は政志の少年期から始まり、紆余曲折しながら写真家となり成功するまで。後半は東日本大震災が起きてから、被災者の子供の希望を実現するまでを描いている。
全体的にユーモアがあり笑いがあるので、楽しい。映像の一つ一つが写真のように芸術的で美しい。
映画では、二宮が10代、20代と髪型を変えながら演じる。20代から30歳までが1番長いのだが。ジャニーズ(美形)だからか、実年齢より大分若い役に違和感がない。
主人公政志は両親と兄の4人暮らし。父は働いてなく、看護師の母の収入だけで生活している。きっと貧しいんだろうと思ってしまう。
映画の中で年数が進むので、浅田家のテレビ等も新しくなっていく。
東日本大震災の後の街並みをどのように再現したんだろう?廃材を集めてくるのも大変そうだ。
莉子の家族写真を撮るシーンで、海側からの映像があって、あれはドローンを使ったのかな?
脳腫瘍の男の子の家族写真は感動したが、震災で娘を失った男の泣くシーンは感動しなかった。ボランティアへの悪態があるからだ。
若奈が政志を捨てずに、待ち続けたことが、男性からしたら羨ましいな。
■ざっくりストーリー
冒頭、政志の父の死から始まる。実は死んでなく、葬儀(葬式だったか?)という作品のための写真撮影であることが映画の最後でわかる。
そこから過去に遡る。政志10歳、初めてカメラを父から貰い、撮影を始める。この頃、兄、父、政志の3人が怪我をして、看護師の母の働く病院で治療する。
高校卒業後、政志は専門学校に進学する。両腕にはタトゥーを入れている。卒業作品の課題は、「最後の一枚に何を撮るか」。政志は子供の頃に怪我し病院で治療を受けたシーンを家族写真にした。この作品が優秀賞に選ばれる。
このまま成功して行くと思いきや、政志は就職もせずスロット三昧の自堕落な生活に落ちていく。政志は両親や兄のやりたかったことをコスプレして家族写真にする。父は消防士に憧れていたので、消防士の格好をして撮影する。兄はF1。母は希望通りに看護師になっているので、なりたかったものとは少し違ってヤクザの女の写真を撮った。
家族写真に自信がある政志は、その写真を持って上京し、幼なじみの若奈の家に居候する。しかし、自信のあった家族写真は出版社の目に止まらず、見かねた若菜は個展を開くことを提案する。個展を開くと、赤々舎の社長の目に止まり、写真集の出版にまで漕ぎ着ける。
写真集は売れなかったが、評価は高く、木村伊兵衛写真賞を受賞してしまう。当然のように写真集も売れ、写真集に家族写真を撮ると書いていたので、全国から撮影の依頼が舞い込んだ。
脳腫瘍の子供を持つ家族の家族写真を撮ろうとした政志は、シャターを押す際に、涙を流す。(二宮が泣くシーンを見かけると思うが、この時のシーン)。
東日本大震災が起きる。浅田は以前、家族写真を撮影した家族のことが気になり、東北へと向かう。東北に行くと、その家族には会えないが、被災地で写真を持ち主に返そうとボランティアをしている学生(小野)に出会う。小野は友人を探しに千葉から戻ってきたそうだ。(小野はその後、地元で教師になる)。政志は小野と一緒にボランティア活動を行う。
政志はボランティア活動の中で、1人の少女莉子と出会う。政志は莉子から家族写真を撮って欲しいと依頼されるも、撮影出来ないと断った。
父が脳梗塞で倒れたことをきっかけに、アイデアを思い浮かんだ政志は、莉子の家族写真を撮影した。莉子の父が写った写真が無いのは、父が常にカメラのシャッターを押していたからだ。なので、父のいない写真こそが家族写真である。
政志は若奈と結婚し、冒頭の葬式の撮影シーンに戻る。
久しぶりに笑わせて泣かせるど真ん中の日本映画の良作。観る前はキャストのイントネーションが心配でしたが杞憂でした。
①主要キャストが全て好演。芸達者ばかりが集まっているので当たり前と言えば当たり前なのだが、最初から最後まで安心して気持ちよく観ていられる。妻夫木聡は、役者としては色々な役をやりたいだろうけど、やはりこのような普通の好い人の役が一番ピッタリくる。今回はお兄ちゃんとしての受けの演技に上手さを見せた。黒木華も映画では淑やかな役の印象が強いが、今回はやや気の強いくせのある役に魅力を見せた。あくまで演技だろうが関西女の地を出している様にも思えて面白い。②浅田一家のシーンでの肩に力の入らない柔らかい空気に対して、東北のシーンはやや硬いが(題材が題材だけに仕方ないかもしれないけども)、渡辺真紀子の懐の深い演技で緩和されている。菅田将暉も『糸』よりも好演。③私個人は、写真を撮ることも撮られることも余り好きではないが、映画の最後の政志の独白にあるように、写真は家族の思い出・記憶を留める、というだけでなく家族が未来に向かって進んでいくよすがになる、という力は確かにあるように思えた。
予想以上にに涙腺が崩壊。
冷静で丁寧
実在の写真家・浅田政志さんの実話をベースに構成された映画だという。家族によるコスプレ写真集は実在しているので,映画に出てきた写真と比べてみると実にソックリで,よくここまで寄せて撮影したものだと恐れ入ってしまう。写真の存在価値は何かと突き詰めてみれば,時を切り取って後で見返せるものと言えるのではないだろうか。最も実用的なものは遺影であろう。撮り直しがきかない写真ほど貴重なものはない。
前半は,主人公が写真家として認められるまでをコミカルに描いている。アイデアは面白いし,撮影の苦労話も丁寧に描いてある。伝わる人にしか伝わらないという商業写真の難しさもしっかり描かれている。家族写真は家族の思い出の最たるものである。だが,家族というのは馴れ合いではない。辛いこともまた家族には付き物であり、その最たるものが家族の闘病や家族との死別である。やりたい放題の次男という設定はまあいいが,家族の誰かが病気で倒れた時まで他人任せでやりたい放題でいいのだろうか?という疑問が消せなかった。
東日本大震災の後の話は,決してこの映画のメインではなく,あくまでエピソードの一つという扱いであり,大震災ネタを期待していくと少し肩透かしを食らう。泣かそうと思えばもっとあざとく撮ることもできたはずだが,東北人として物足りなさを感じるほど淡々としている。前半とのバランスを考えた結果なのかもしれないが,個人的にはもう少し泣かせて欲しかった。それでも十分泣かされたのだが。
大震災の風景はセットで再現したのだろうか?引きのアングルのは CG かも知れないが,既視感が半端なかった。基礎だけになった家の風景は,東北の太平洋岸にいくらでもあった。亡くなった人の喪失感は,一人でも大変なものなのに,それが一度に何千人も出てしまったのである。あの時の日本人として言い知れない痛みを,私は死ぬまで忘れることがないだろう。そこに踏み込むかどうかで,映画の質は大きく違ったはずであるが,この映画では当事者ではないという姿勢を貫いている。
役者は,二宮と妻夫木は流石に実力者だと思わせたが,彼らに増して素晴らしかったのが黒木華と菅田将暉である。どちらも,オーラを封印して引き立て役に徹していたのが見事で,しかしながら自分の見せ場だけはしっかりハマっていて感服させられた。風吹ジュンも演技の幅の広さに感心した。北村有起哉も出番は僅かだったが印象的であった。彼の役は当事者であるので,もっと踏み込んだ演技でも良かったのではないかと思う。
演出はいずれの場面でも客観的で,非常に冷静だったのが印象的であった。これが人によって物足りなさを覚えたりする原因かも知れないが,とにかく丁寧だったのは褒めるべきだと思う。東北人は,見ておいて損はないと思う。
(映像5+脚本3+役者5+音楽3+演出4)×4= 80 点。
コミカルさと哀愁さの融合
いまいち乗り切らん
切磋して琢磨する
家族写真
イイよね!
浅田家のお父さんの人生を全肯定してる家族。
佐伯家と内海家は泣いたわ💦
あーゆうボランティアを知れて良かった。
瓦礫を片付けるおじさんを撮影してる横を通りすぎるニノ。
ちょっと長く感じたなぁー
キャリーバッグ持って波止場に来て「東京行くから!」
て コントかよ! (さめたわぁ)
そゆの ちょいちょいあって気になる😢
わざと演出してるんかな? 知らんけど。
個人的に若菜ちゃん(黒木華)注目してまう(๑'ᴗ'๑)
ほっこり♪
この映画を見ると家族に会いたくなって、家に帰って古いアルバム引っ張り出して、親とこの時はこうだったとかどうでもいい話をして懐かしく笑いあいたくなる。そんな家族の当たり前がとても愛おしい。当たり前が災害で一瞬で崩れる怖さも感じながら、家族っていいな、写真って素敵だなと感じさせてくれる作品。浅田家と親含め同世代なので余計に感情移入しやすかった。
主要キャストのみなさん、みんなよかった。このまんまこんな素敵な家族いそうだなーって。平田満と吹雪じゅんの安定感、めちゃくちゃ優しい妻夫木兄貴、素敵すぎる彼女の黒木華、素敵な人に囲まれて、適度なダメ人間の二宮くんがいい人間味出てました。
内海家の子供かわいかったなーお父さんがもういない悲しさをしっかり受け止めた上の子と無邪気な下の子、どっちもかわいい。
改めて家族を感じて、家族を大事にしたくなります。
心が暖かくなりました。
家族も写真も素敵!
とにかく、商業映画として成立させたことに、尊敬と感謝を申し上げます!
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