「アナログも卒業する・・・」ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
アナログも卒業する・・・
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アナログレコードやらカセットテープやらズラリと並んでいるレコードショップ。客はもちろん疎らなのだが、娘サム(カーシー・クレモンズ)の学費の問題もあり、店を閉めようと考え始めたフランク・フィッシャー。売ってるものはアナログなのに、自宅ではかなりデジタルだった。サムがキーボードを弾いて、親父はギター、ベース、ドラムとマルチなところを見せ、さらにDTMに多重録音していく形。1曲目をネットにアップすると、人々がかなり聴いてくれたことに驚き、調子に乗ってサンプラーやレスポールを買ってしまう。
邦題のサブタイトルもぴったりくるし、最初で最後のライブ!ってところは心地よい。65人を前にライブしたとかの嘘もありましたが、レコード店でのライブには徐々に客が増えていくなんてところも素敵です。
UCLAへの進学と医者になる夢。それだけは諦めろとも言えず、1年ほどライブ活動しないか?などというのも親父の勝手な妄想。現実はそんなに甘くないと娘からも言われる。サムにはガールフレンドがいるのですが、この子が『ヘルボーイ』や『アメリカン・ハニー』でも印象的な子サッシャ・レインだった。亡き母の事故からのトラウマから自転車に乗れるようになったとか、サブストーリーもよかったのですが、認知症(?)のおばあちゃんのエピソードはちょっと要らない気がした。また、トニ・コレットがけっこう魅力的に映っていました。
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