劇場公開日 2019年6月7日

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「娘のジェンダーを自然に認める父親が好き。」ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0娘のジェンダーを自然に認める父親が好き。

2019年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

ニューヨークブルックリンのレッドフックBrooklyn, Red Hook地域に子供っぽい父親と住む娘の物語。ハーツ・ビート・ラウドという曲を二人でガレージバンドを使って作って いるシーンが親子関係の良さを見せていて好きだ。母親を癌で失って二人は肩を寄せ合って細々と生きているが、音楽という共通点、音楽という母親が残したレガシー、が残っているから父と娘の結びつきはもっと固い。父はレッドフックで残りの人生を送ろうとしているが、娘はカルフォルニア州のUCLAのプリメド(米国の医者になるコースは大学で4年間勉強(プリメド)して、卒業して試験に合格してから医学部に入る。だから医学部ではない。)で医者になる勉強をするためこの地を離れる。好みの映画ではないが、親子関係、ガールフレンドとの結びつき、音楽など考えるときっとこの映画は一般社会の皆に好まれるだろう。

ここで鑑賞者にとって大切な暗示がある。それは、父親がガールフレンドがいるか?ボーイフレンドがいるか?と娘に聞くシーンだ。ガールフレンドがいると知った父親の自然な受け入れ方が素晴らしい。娘のジェンダーの問題に対して自然に認めて、異常干渉をしないところが父親の素晴らしさ。これを見逃さないでほしい。

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