劇場公開日 2019年7月19日

  • 予告編を見る

アンダー・ユア・ベッド(2019)のレビュー・感想・評価

全63件中、21~40件目を表示

3.5化ける予感

2020年7月11日
PCから投稿

氷菓を見たとき「おや」と思った。
この映画が原作の面白さに依存しているのは解る。
また、かの京アニの厖大な仕事をそのまま絵コンテにしているのも解る。
ただし、個人的に、映画は面白かった。
山崎賢人マイナスがあったけれど、本郷奏多プラスがそれを覆い隠していたし、氷菓は、個人的に傑作だった。
その根本的な理由は、安里麻里のホラーテイストにあったと思う。

この意外なB級出身監督の才能は暗澹の空気づくりであろうかと思う。
もとよりホラー色がない氷菓の謎解きが、中村義洋の残穢を思わせる暗い雰囲気のなかで語られる。千反田家の暗い陰影など殆ど犬神家のように見えた。その暗さが、類型的な学園ものにおちいるのをふせぎ、かつホラー映画の演出的間合いによって、萌えを提供するはずの「わたし気になります」さえ呪詛のごとくに聞こえた。

安里麻里は日本映画界でここのところぜんぜん生まれてこなかった「面白い映画をつくれる監督」ではなかろうか。この映画はそれを裏付けるものがあった。高良健吾ゆえにキモさがまったく無いのに加えて暴力夫との対比でほぼ彼が正義に見える。ありがちなストーカー話だが、人称の変わるナレーション、バイノーラル風な録音、マンデリン・・・それらが暗澹の空気感のなかで語られることで尺を乗り切る楽しさがあった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
津次郎

5.0切ない

2020年6月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

全く甘くない
切なくて過激でけれども静かな恋の物語。

性的マイノリティ、変質者、DVなどに
スポットが当てられたような作品。

世の中では裁かれてしまうサイドの人たちの
心情を上手く表現した作品。

それなりの理由で
執着してしまったり
また受け入れる人の心情を
描いていた、
とてもよくできた作品。

また高良健吾と西川可奈子の演技が良かった。
2人のセリフ、ナレーションで進む展開で
2人の心情がすれ違いでその声づかいが
なんとも言えなかった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Kent

3.5最後に女はどう思うか

2020年4月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

救いがあるのは、親からも忘れられたトラウマをもつ自分の価値を見いだせない主人公が、グッピーという趣味を持っていること。これで無趣味だったら救いようがないよ。ストーカーになって、旦那を殺して初めて念願の名前を呼んでくれるなんて、なんて皮肉だ。とにかく彼女には幸せになってほしい。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
いつこ

4.0グッときた!

2020年3月15日
スマートフォンから投稿

泣ける

繰り返される千尋へのDVに、正直辟易していたが、最後の三井の正義の味方ぶりに、それまでつもり積もった鬱憤が一気に解消された。そして、あの感動的なラスト。いろいろな意見があるかも知れないが、俺はこの映画、好きです。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
たけし

3.0ただのストーカー

2020年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作未読。
大石圭は『処刑列車』が好きで、エロスとバイオレンスと恐怖を純文学寄りのスタンスで書く作家というイメージを持っていた。が、わかっていたのにうっかりエロス方向に気を取られてバイオレンス方向でごっそり精神力を削られてしまった。
ただのストーカーと一途な愛情の境界はどこにあるのだろう。高良健吾だから割とすんなり成立しているが、他の人ならどうだっただろう。
とはいえ構成等は非常に好みで細かい仕掛けも楽しめたので見てよかったとは思う。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
なお

4.0犯罪者が主役なんだけど悪じゃない

2020年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大石圭原作ということを知らず、タイトルとあらすじが江戸川乱歩の《人間椅子》を彷彿とさせたので、観にいきました。
高良建吾さんって、どこか気持ちの悪い雰囲気があって、
今回の三井くんにはぴったりでしたね。
もう少し気持ち悪くてもよかったかもしれません。

原作者の大石圭という作家さんは犯罪者を主役にすることが多いそうですが、
絶対に悪にしたくないというポリシーがあるそうです。
いいなぁ、そういうの。

今回も単なるストーカーの話ではなく、ターゲットの幸せを願う純粋な想いが、観ている側をいつの間にか応援させていたりして、
三井が意気地がなくて行動できなかったときも、
本気でイラついたりしましたもん。

しかし観終えて思うに、
この作品の本当のヤバイやつはこの夫だし、
千尋も自分に原因があると早いうちに気づけばこんなことにならなかったろうにと思ったり、
いろんな意味でイライラさせられた作品でした。

強いて言うなら、乱歩が持つ壮美な世界観を演出してくれたら、
もっとよかったのになと思ったり。
これじゃあ色気がなりないなぁと。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
茉恭(まゆき)

4.0衝撃的

2020年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最初は退屈な作品なのかと思いつつ見始めたが、とんでもなかった。自分自身が妄想と現実の間に嵌まり込んでしまったかのような不思議な感覚。賛否分かれるかもしれないが、DVの描写も強烈だった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
tomotomo

4.0今年のホラー系個人的ベスト

2019年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公のどうしようもなさに共感も。エヴァでアスカを助けられなかったシンジを思い出した。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ひぐらし

3.0こわ

2019年11月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

ちょっと観ててイライラして、若干ストレスが溜まった。行け、行け、なんでやねーんって。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
とたすけ

3.5過激な内容と描写。石の下の虫のように忘れ去られた存在である主人公。...

2019年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

過激な内容と描写。石の下の虫のように忘れ去られた存在である主人公。研ぎ澄まされた「皮膚感覚」。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
still_ontheroad

4.5痛々しく衝撃的

2019年11月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

二人の迫真の演技も相まって観ているのが辛くなるほど痛々しく衝撃的で久しぶりに心が締め付けられた作品。最初から息もつかせぬ展開で独特の世界観にグイグイ引き込まれる。いつのまにか二人に感情移入し最後は放心状態に陥り度肝を抜かれた。ラストも上手く纏まっていて満足度の高い作品。
2019-235

コメントする (0件)
共感した! 7件)
隣組

5.0意外と綺麗な映画❗

2019年10月20日
スマートフォンから投稿

星🌟🌟🌟🌟🌟高良健吾が主役の作品だったので興味本位で観たのですが…女性の監督だったので意外と綺麗な作品で凄く良かったです❗正直キワドイ作品かな?と思ったのですが好きな人に対する表現が変わっているだけで高良健吾演じる三井くんの愛する彼女を守ろうとする気持ちが痛いほど解って意外と中味は純愛映画でした❗意外とオススメの作品です❗

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ミリン一番搾り

5.0心に残る作品

2019年10月15日
Androidアプリから投稿

はたから見たら変態思うだろうけど
私には究極の愛の形に感じた。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ぷにこ

4.0R18+

2019年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

よかったです。高良健吾の演技が。ストーカーぶりが。変態ぶりが。西川加奈子のヌードも最高でした。乳房と乳首が見られてよかったです。DVシーンはインパクト大でした。フォークでグサッとか。車内置き去りシーンも少し気分が悪くなりました。人間にとって、忘れられる事が一番辛い事なのかなっと思いました。この映画を観て、原作を読んでみたいと思いました。それにしても、上映館が少ないです。パンフレットはなかったです。少し残念でした。あんまりコアな映画はパンフレットがないのか、と思いました。以上。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
映画大好きゾンビ

5.0切なく孤独な純愛物語

2019年9月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

暗い雰囲気の主人公が、初恋の女性を探しだしそして...のストーリー。
高良健吾さんの演技だけでなくナレーションにも引き込まれました。
西川可奈子さんもすごい女優さんだと思います
DVシーンも心情描写もリアルで、登場人物の個々の心情も納得。見終わった後の余韻が良いです

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ゆっこ

4.0純愛

2019年9月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

登場人物が全員頭いかれてるだけで、実は王道ラブストーリーの定番な筋を沿っているのが面白い。
メインキャスト三人の演技がとても光る。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
ヨッシー

4.0小石の裏の虫たち。その一匹が俺だ。

2019年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

変態にして、純粋。
臆病にして、一筋。

なんで気付いてくれないんだろう、というこちらの苛立ちは、その程度の存在であり、それどころではない現状だからだった。いくつものちょっとした違和感は、「人生において最も辛いことは、忘れられることだ」の独白を脳裏で響かせながら、最後にさらりと剥がれ落ちた。
ああ、なんて切ない残像だろう。三井君の感情が揺れたのが、そんな時だなんて。ほんの小さな幸せにすがって生きてきた彼が健気でいじらしく、気持ち悪いほど気の毒に思えた。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
栗太郎

5.0いい映画。

2019年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

爽快感は全くないが、いい映画。特に女優がとてもいい。DVはここまで行くか?という位に凄く、それだけにこのストーリーが成り立ってるんだよね。いやあ怖い怖い。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
khapphom

4.0病んでる人しか出てこない。。

2019年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

やってることは変質的ですが、純粋でまっすぐ。
愛情を与えられず忘れられていく青年が思いの伝え方もわからず、やりたいこともわからないまま流されるように突き進む様子が痛々しくて、どこに向かうのかわからなくて気味が悪くて。。妙にすがすがしい。
どこか病んでる人しか出ないのですが、俳優さんたち全員が素晴らしくて、面白い…とは言えないのですが、興味深くてあとからじわじわと広がる余韻が何とも言えず考えさせられる映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ちいまめ

4.0ダイアローグ映画の秀作

2019年8月25日
iPhoneアプリから投稿

ダイアローグ映画の秀作、と思った。高良健吾のナレーションに流れるようにはまってくる数々の無視され続ける私の映像、そして、はじめて名前を呼んでくれた人、その一瞬を永遠に忘れない、そしてしがみつく男の妄執劇。よく高良健吾がこういう役を引き受けた、と思うが考えようによってはそれだから見ていられる何かになっている。
あるようでなかなかない、ストーリーを語る映画としてうまく着地していると思った

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ONI