アンダー・ユア・ベッド(2019)のレビュー・感想・評価
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R18+
よかったです。高良健吾の演技が。ストーカーぶりが。変態ぶりが。西川加奈子のヌードも最高でした。乳房と乳首が見られてよかったです。DVシーンはインパクト大でした。フォークでグサッとか。車内置き去りシーンも少し気分が悪くなりました。人間にとって、忘れられる事が一番辛い事なのかなっと思いました。この映画を観て、原作を読んでみたいと思いました。それにしても、上映館が少ないです。パンフレットはなかったです。少し残念でした。あんまりコアな映画はパンフレットがないのか、と思いました。以上。
やりすぎ感だけが残って残念
ストーカーがテーマの作品は多いが、ストーカー目線の作品は珍しいので、そこは楽しめた。
ストーカーになる人物は、総じて自己肯定感が低いのだと思うが、主人公が最後に自己肯定感を取り戻す所で、カタルシスは感じれた。主演の高良健吾も「多十郎殉愛記」の時より、百倍良かった◎
ただラストがなんでそうするかな?と疑問だった。
原作はともかく、私が監督ならDV旦那は殺さないで千尋を連れて死ぬ気で逃げ続けるか、あるいは千尋と永遠に別れて別の場所で新しい幸せを探すラストにしただろうと思う。
殺してしまうと、DV旦那と同じレベルに堕ちるし、このねちっこい性格の主人公が一生後悔して罪の意識の中で生き続けるのではないかと思ったからだ。
でも一緒に見た連れに、「原作はホラー小説みたいだよ」と言われて、納得しました。元々救いなんか無いし、観る側のシンパシーも求めていないのだと(笑)。
最後に千尋が交番で主人公の名前を呼ぶシーン、唯一あそこだけが感動しました。
欽ちゃんの全日本仮装大賞を思い出した!
忘れられた存在。高校の卒業アルバムに自分が写ってなくても誰も気づかないってところで、可哀想に思えてしょうがなかった。いや、名前だけなら仮装大賞だって・・・毎回つまらないギャグを連発する仮装が得意の三井くん。10数回も出演しているのに、欽ちゃんに名前を憶えてもらってないシーンが痛々しかったことを思い出すのです。「君、毎回出てるよね」とか言われ続け、香取慎吾が加わってからようやく名前で呼ばれることになった気がします。彼も最初は暗くて、つまらなくて、しかし常連のように出場するのでお茶の間ファンも多いし、そんな根暗な三井くんも出続けたおかげで結婚もしたのです(今年で50回出場してるらしい)。
冗談はさておき、この作品、江戸川乱歩原作だと言われても不思議じゃないくらいに、暗く寂しく変態ぶりを描いてました。屋根裏でも椅子の中でもなく、すでにベッドの下という大胆さ。その大胆さで比べると、ストーリーは全く違うがキム・ギドク監督の『うつせみ』(2004)をも彷彿させます。石の下の虫のように忘れ去られてしまう存在だったからこそ大胆な行動にも出れるし、愛することを知らずにいたからこそ変態的な行動を繰り返すのだろう。
純愛といえば純愛。名前を呼んでくれさえすればいいのだ。開店した熱帯魚店で千尋の口から「三井くん」という言葉が発せられれば、悲劇とならずに済んだのだ。愛の伝え方がわからず、毎月花束を届ける三井。サービスしたグッピーだってすぐ死んじゃうから、合鍵を作って週一で世話をする三井でもあるのだ。そして盗撮、盗聴により千尋が酷いDVを受け、体が痣だらけになっていることも知っている。どうすればいいんだ・・・
高良健吾と西川加奈子。特に女性の19歳当時と30歳で疲れ果てている違いを見事に演じていた西川加奈子は凄い。さらに店の常連客アロワナ君(三河悠冴)がワンクッションを置いてる感じで、彼もまた三井と同じように忘れられた存在だからこそ殺人を犯して名を知らしめたのだろう。この殺人現場中継も三井と千尋の犯罪とミスリードさせるギミックだと思うし、最終的にスタンガンと絞殺に至った要因とも言える。
妄想シーンも紛らわしかったのですが、愛することと性的衝動に駆られることを30歳にしてようやく理解できたととらえました。終盤になっての時間軸を交差させ、思わず真実を見極めようとさせるテクニックも上手いと感じました。もう、安里監督はキム・ギドクか!
ただ、号泣できるシーンがラストのワンショットのみ。これじゃ涙を乾かす暇もありません。もうちょっと余韻が欲しかったところ。映画館を出るとき恥ずかしくなるじゃありませんか。そして、三井役の高良健吾がイケメンすぎて、忘れ去られる男ちゃうやろ!と何度も突っ込みたくなるために最高点から0.5マイナスとなりました。
セックス !バイオレンス!童貞 ‼︎
煩悩に取り憑かれた三十男の命懸けズリネタ集め
エスカレートするDVファックと炸裂する白い情動
復讐譚であり、エレジーであり、男という生き物の生態記録でもある。
コンパクトな設定に溢れる情報量と演出のケレン味。
3+1の役者陣、モノローグ転換、終盤のヒロイックな見栄と見所満載。
楽しい。
切なく孤独な純愛物語
暗い雰囲気の主人公が、初恋の女性を探しだしそして...のストーリー。
高良健吾さんの演技だけでなくナレーションにも引き込まれました。
西川可奈子さんもすごい女優さんだと思います
DVシーンも心情描写もリアルで、登場人物の個々の心情も納得。見終わった後の余韻が良いです
小石の裏の虫たち。その一匹が俺だ。
変態にして、純粋。
臆病にして、一筋。
なんで気付いてくれないんだろう、というこちらの苛立ちは、その程度の存在であり、それどころではない現状だからだった。いくつものちょっとした違和感は、「人生において最も辛いことは、忘れられることだ」の独白を脳裏で響かせながら、最後にさらりと剥がれ落ちた。
ああ、なんて切ない残像だろう。三井君の感情が揺れたのが、そんな時だなんて。ほんの小さな幸せにすがって生きてきた彼が健気でいじらしく、気持ち悪いほど気の毒に思えた。
これぞ真骨頂!
『葬式の名人』を観て、高良健吾どうしたんだろうか?と心配になったのだが、本作を観てそんな心配は吹っ飛んだ。
高良健吾、最高!
今まで観てきた中で、いちばん良かった。
こんなかっこいい人が周りから存在を認識してもらえないなんて、設定に無理があるのでは?と思ったけど、なぜかそれがしっくりくる。
そしてそして、特筆すべきは西川可奈子さん!
キラキラと笑顔弾ける学生時代から一転、DVを受ける結婚生活。
殴られ蹴られ、フォークで手の甲を刺され、歯を折られ…悲鳴のあげ方も真に迫っていて、観ていられないくらいだった。
(男性で、「そんなにひどいシーンではなかった」とSNSでコメントしている方がいたが、あれが「そんなにひどくない」と思える人は、殺されなきゃ「ひどい」と思えないんだろうか)
誰かにオススメはするけど、2度目を観るには勇気が必要。
痛痛しい
最低な夫を持つと大変ですね。
高良くんがいてくれて良かった。
原作との違いをあまり感じなくて、良かったです。原作が好きなので、これも好きな作品になりました。違いを感じたのはヒロインの大学生時代がちょっと愛想が良すぎるかなって。僕の原作のイメージではもっと嫌な女でした笑 高良くんもイケメンすぎるので、存在感あるし、いないもの扱いになるってのはちょっと信じがたいですが、演技はとても良かったです。終わらせ方はちょっと議論のしどころだと感じましたが、僕はおおむね満足でした。
病んでる人しか出てこない。。
やってることは変質的ですが、純粋でまっすぐ。
愛情を与えられず忘れられていく青年が思いの伝え方もわからず、やりたいこともわからないまま流されるように突き進む様子が痛々しくて、どこに向かうのかわからなくて気味が悪くて。。妙にすがすがしい。
どこか病んでる人しか出ないのですが、俳優さんたち全員が素晴らしくて、面白い…とは言えないのですが、興味深くてあとからじわじわと広がる余韻が何とも言えず考えさせられる映画でした。
ダイアローグ映画の秀作
ダイアローグ映画の秀作、と思った。高良健吾のナレーションに流れるようにはまってくる数々の無視され続ける私の映像、そして、はじめて名前を呼んでくれた人、その一瞬を永遠に忘れない、そしてしがみつく男の妄執劇。よく高良健吾がこういう役を引き受けた、と思うが考えようによってはそれだから見ていられる何かになっている。
あるようでなかなかない、ストーリーを語る映画としてうまく着地していると思った
小説を読んでいる様な感じ
叙情的に話が進んで、きちんと過去の背景等も描かれていて感情移入しやすかった。
実在したらヤバいストーカーと思うが何処か否定出来ない面も持ち合わせていた様な気もする。良かったです(^ー^)
えげつないDVシーンあり。
忘れ去られる人
原作があるのね、角川ホラー
またしても西加奈子さんが酷い目に(泣)
熱帯魚好きにもオススメ出来ない。
ファーストカットの右頬の色の変わるところで引き込まれた。
三井くんの独白が天気の子ばり
いわきフィイルムコミッション
水責めは音だけでも良かった
青痣が痛々しい
噛むって!
ラストシーンの表情がちょっと
音楽Tejeイイ
R18+なのはフェラ描写よりドメスティックバイオレンス描写と車内子供置き去り描写が理由。
幸せな気分にはならないにせよわざわざげきじょうで観た価値はあった
江戸川乱歩を彷彿とさせる倒錯と妖艶
アンダーユアベッドというタイトルのまんま、
かつて惚れた片思いの相手のベッドの下で、
ひっそりと彼女の温もりを求める様は、
江戸川乱歩の「人間椅子」を彷彿とさせる。
他人の私生活を覗き見る快感がエスカレートしていく様は「屋根裏の散歩者」である。
さらに「d坂殺人事件」の香も仄かに薫ってきた頃、
救いようもなくもがく芋虫の如き主人公が、
残りわずかな希望に手を差し伸べられるか否か。
一見おどろおどろしくどんより展開したはずの物語が、
視聴後は仄かに苦くてどこか清々しい。
それはマンドリンのコーヒーのように、
口内で未だ淡く残っている。
甘くはないが、それでいいのだ。
それこそが、人生であり、希望であり、その瞬間が映画に収まっているのならば。
ただエドワードヤン監督の「恐怖分子」のオマージュはこれ見よがしすぎる。
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