「リメイクしたらクソゲーになってしまった」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー 彬さんの映画レビュー(感想・評価)
リメイクしたらクソゲーになってしまった
すみません、汚い言葉を使ってしまいました。
基本的に、どんなに好みに合わなかったとしても、作り手側にリスペクトを込めたレビューをしようと心がけています。
しかしながらちょっと感情が入ってしまったら申し訳ありません。
まず、自分は30代ですがドラクエ5のファン。
幼い頃にプレイして本当に感激しました。
■良かった点
・心配していたほど演技は悪くなく、むしろ自然な感じがしてよかった。
・ビジュアルは美しく、コロコロ変わる表情も良かった。
・スラりんが可愛いので+1点
■合わなかった点
・第四の壁を破るアイディアそのものは面白いと思う。でもただただ「ドラクエ5」でやらないで欲しかった。
・クライマックスに感動していたら突然ビンタされたような衝撃だった。エピローグはショックでまったく頭に入ってこなかった。
・メインテーマの使いどころは一度、多くても二度であってほしかった。「光のお父さん」はこれがうまかった。
・先日観た「アルキメデスの大戦」は素晴らしかったし、制作会社から信頼しているスタッフ陣の名前ばかり並んでいるのに、みなさんが観客に何を訴えたかったのかわからず、今も混乱している。
・ファンでいたいので、もうこの際、後出しの説明でもいいから納得させてほしい。悲しい。
・「光のお父さん」との大きな差は、ただただ「人間ドラマ」が描けているか否かだと思う。前半をダイジェスト(スキップ)することでただでさえ入り込みづらくなっている構成を、後半それでもかなり熱く盛り上げたのに、それを放棄した上で「すべて嘘」としてしまった。いやしかし、それも皮肉として社会に対するメッセージならわかるんだが、ドラクエでそれを本気でやったのか?ゲーム業界の魂も否定するような行いに感じた。
個人的には、
批判が起きる作品は良い作品。
と思っています。
が、今回は批判というよりは…
悲しさ。
脱力。
そんな感覚を覚えてしまった。
繰り返しますが、これがドラクエじゃなかったなら、面白いと思えたかもしれない……。
うーん!
悲しい!
ストレートにドラクエ5をこのクオリティで観たかった!