「原作未体験の脚本家がドラクエ映画を潰した」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー アオメガネさんの映画レビュー(感想・評価)
原作未体験の脚本家がドラクエ映画を潰した
本作の凄いところは懐かしさ、泣き、笑い、感動、怒りの様々な感情を与えてくれます。
ドラクエ5本筋をなぞる事で、時には懐かしさ、泣き、笑い、感動を与えてくれました。原作と違っていても、尺の都合も有るし、中世ファンタジー世界並びにRPGの再現による世界観を堪能出来ました。
又、登場人物も出来る限り、原作のキャラクターが出てきて、映画にて息を吹き込まれることで、より深みのある作品に近づいていきました。
ドラクエの映画化というのは今までに無く、この作品を愛し映像化を期待した人にとっては本当に嬉しいイベントでした。
最後の10分を除いて...。
その最後の10分の凄い所は今までの懐かしさ、泣き、笑い、感動、先ほど迄出てきた愛すべきキャラクター達を全て虚構に返す手法でした。
これにより、ドラクエのキャラクターが死ぬことで泣いたり、結婚するのに悩んだり、愛すべき子供が生まれて育ったりした、感情移入が全て消えました。
これにより、感動させるはずのラストもただ、虚構なんだと複雑な思いで眺めていくという、今までに無い不愉快な映画の終わらせ方でした。
本手法に似た手でミストという作品は有りますが、これはオリジナル作品でやっており、原作有作品で実施している狂気の方は本監督兼脚本家しか見たことが有りません。やはりこのドラクエ5というゲームをやってないとのことでした。
このレビューを書く前に様々なレビュー・意見を確認しましたが、最後の10分の手法はドラクエ5に思い入れのある人ほど、強烈な印象を鑑賞者に与えました。
なぜかというとドラゴンクエストの映像化を期待しており、ドラゴンクエストゲーム体験の実写化を望んでいなかったからです。
よってレビューで高評価の人は、ドラクエ5をやっていない人(女性多し)並びにドラクエ5を昔にクリアして、長い年月が経った人が挙げられます。
それにより、ドラクエ5というゲームはこういうものかと客観的に見ることが出来るのです。
終わり悪けば全て駄目。
様々な映画を見てきたが、令和でなく、人生で一番最悪な映画だ。
終わった後にここまで「怒り」が沸いた映画は無い。
映画デビルマンの方が未だ原作リスペクトしてる。
監督兼脚本家は、本作の最後10分のパッと考え付いたオチで、
以降出来るハズだったドラクエシリーズの映画化を全て潰したんだ。
本監督兼脚本家は、二度と映画作るなゴミが。