「ドラクエが大好きなんだと改めて思わせてくれた」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー わこんぷりんさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラクエが大好きなんだと改めて思わせてくれた
子どもが映画を見るとドラクエスキャンバトラーのレアアイテムをもらえると言っていて、別の映画館の予約をダメにしてまで行ったのに、レアアイテムの配布はすでに終わっており「もらえないなら映画は見ない」と言われ「2回分無駄にしてたまるか」と子どもの手を引き見てきた。
ドラクエが映画になるとは?と思いながら「なんだかFF見てるみたいだ」と。まあ、今の時期映画化されるとこうなんだろうと若干映画に入り込めず。と言ってもすぎやまこういち先生のドラクエ音楽には感化されっぱなしでドラクエの序曲、街の音楽、ルドマン邸、戦闘テーマとちゃんとドラクエ音楽を使われていて良かった。(音楽がドラクエの音楽を使ってなかったら客席をたったと思う。)
声優さんは、誰の声なのかが分かって聞きたい性分だが、リュカと、マーサ、フローラしか「あの人だな」とわからなかった。(なんとなくの知識だけ入れてはいたけど)と言いつつそれぞれのキャラと俳優さんの声が私の気持ちとはあってなかった、残念。
肝心のストーリーは確かに「あちゃー」ではあったけども、「ドラゴンクエスト」が、11までその世界観、イメージ、ファンの期待を裏切らず作られてきたことを再確認でき、それは良かったと、改めて感じた。
ゲームを作る人はゲームを作ることにプロフェッショナルだから、この映画は映画を作ることにプロフェッショナルの人に作ってもらった。でもその中に監督が見えてしまったからな。ゲームの世界観には、作った人の中身の思いはゲーム感をはみ出さないようにすべきだったのでは。
ミルドラースモドキが言うあの台詞は、それを跳ね返す力がドラクエにあり、ドラクエを体験した人間は実体験としての思いを持ってるんだ!と言う思いに結集するんではないかな。そこをああいう形で表現したのだったら、ちょっと下手だなと。なので、
映画としては★は1つ。ドラゴンクエストに対しては★は5つ。
たぶん来年にはテレビで放送するはずなのでそこで見ても遅くはなかったかな。
オタク相手の商売はよほどオタクが持っているリスペクトを最大に入れないと絶賛は難しいと思う。