スノー・ロワイヤルのレビュー・感想・評価
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復讐というお仕事
さすが模範市民賞!
たとえ吹雪の時であっても、〝誰もがやりたくないけど誰かがやらなければならない〟除雪という仕事を永年にわたり黙々と続けてきたからこその顕彰。
復讐という作業が進むにつれて、そもそもの動機や目的以上に、復讐というルーティンが〝仕事化〟。廃棄物処理も完璧です。イレギュラーな事態が発生しても、慌てることなく対処、事なきを得ます。その上、最後には思ってもいなかった先住民の〝重要取引先〟の社長⁈からも厚い信頼を勝ち取ります。
イーストウッド監督の『運び屋』でも似たようなことを感じましたが、男って自分がやらなければいけないと思った仕事(第三者からは誰がやっても同じに見えるかもしれないとしても)にひとたびやり甲斐とか責任感を持ってしまうと、結果的に家庭を壊すことになるような状況であっても仕事を優先してしまうところがあるのですね。
勿論、奥様や子供に対して、だから仕方がないのだ、という言い訳にするつもりはありませんが、男も女もそういうことがあることは知っておいたほうがいいと思います。
いや、今までは仕事の担い手の多くが男性という時代が長く続いてきたから、男特有の性向に見えるだけで、やり甲斐のある仕事に出会えた方は、女性であっても家庭より優先してしまうことがきっとあるのでしょうね。
男の方こそ、女性は仕事より家庭や子供の方が優先順位が高いはず、という決めつけはやめたほうがいいような気がします。
2019-48
コナン君のごとく、相変わらずデフォルトでつえぇけど、コナン君のごとくつっこんだら負けなんです。
今回のリーアムさん、元工作員という前職もなければ、ジェダイマスターでもない、田舎の除雪作業員だけど、つっこんじゃいけないんです。リーアムだもの。
『キル・ビル』を彷彿とさせる、一人ひとり殺されるごとに(リーアムさんが手を下していなくても)、黒地に白字で名前と通称が出る演出等、ブラックユーモアが満載。これがエンドロールまで続いてるのが好き。
悪役の小物感もいい。
ただ、キレるリーアムさんとアクションを期待して観ると若干肩透かし。
前半はバッサバッサと行くのですが、途中からドラマ要素が始まり、意外と長い。
私はエスキモーとインディアンのくだりでだれてしまいました。リーアム以外みんな敵、くらいの単純構造のほうがよかったな。
『96時間』シリーズや、ジャウム・コレット=セラ監督作品シリーズのように、リーアムさんが単体で殺しまくるのを期待してたので、🤔でした。
その後の落とし前はどうするの?という疑問も。
やっぱりかわいい(もっと映画出てほしい)エミー・ロッサムを見たい方、
モーテルで100人斬りを目指してる男性の方(←)は見ていいかも。
でもこのブラックユーモアはなかなか癖になる。余韻が続いてます。
悪くない後味。作品の出来自体は可もなく不可もなく
息子を殺された父親の復讐劇ですが、悪くない後味。
作品の出来は、可もなく不可もなく。
父親の下っ端への復讐を契機に、2つの組織が抗争するけど、
ちょっとうまく行きすぎ。
あと、大量の薬物が流通しているのなら、警察もそれなりに
対応すると思うんだけどなあ・・・
田舎ですごいこと起きる
ぶち切れたら躊躇なくやっちゃうとこが,単純明快で恐ろしくも楽しい。順番に人が死んでいって,最後に誰が残るんだろう?って。名前忘れたけど,富豪の親父はくずだったけど,小学生の息子は可愛かった。あえて親父が死んでよかったね,って言ってあげたい。
欲を言えばもっと派手に「除雪」して欲しかったなあ。でもリーアムはおじちゃんなのに頑張った。
雪国のパルプフィクション
アリャ、何やこれ…笑ってええんか?イヤ笑える。久し振りの笑うしかないギャングムービー。
ギャングものらしく情け容赦なく逝きます。最初の復讐がアッサリ過ぎて、先行きに不安を覚えるくらい。つか期待も膨らむんだけど。「死」が徐々にシリアス感を失って行き、最後の死者と来たら、もうね。元カレの最期は、余りにも哀れで…アーメン。
全体的には少し新鮮な感じはあって楽しめました、それなりに。
墓標
オリジナル版未鑑賞
コロラド州キーホーで名誉市民に選ばれた除雪作業員が殺された息子の復讐をする話。
空港で働く息子の遺体がみつかりヘロインの過剰接種によるものと警察から告げられて、自死をしようとしていたところに息子の同僚から巻き込まれた旨を告げられて、関係者を追って行くストーリー。
怒りはみえるしシリアスなものの、結構あっさりと関係者を見つけ復讐して行き盛り上がりに欠ける印象。
まあ序盤だし、判りやすい曲者が控えているしと思っていたら、途中からブラックユーモア的なふざけた流れに。
これはこれで悪くはなかったけれど、なんか色々と中途半端に感じてしまい消化不良だった。
除雪作業の延長のように淡々と行われる復讐劇。
全てを凍らせる様な真っ白な世界、淡々とした日々だがあたたかい家族。
静かな物語のはじまりと美しい景色、魅了される間もなくはじまる復讐劇。
スイッチが入った彼の復讐は、まるで日々の除雪作業の仕事の延長の様だ。淡々とこなすその躊躇のない大胆な様子に、スカッとした気分になる。本人も観てる側も悲嘆に暮れるヒマもないので、復讐であった事もスッカリ忘れてしまう、そんな勢いだ。
麻薬組織のイカれたボスの馬鹿さ加減も、部下たちの個性的な人物設定も抜かりなく、細かい部分で笑わせてくれる。
全篇に渡りニヤニヤしっぱなしだった。
貴方が観たいと思っているものが観られます。
舐めてた相手が〜どころか、これはもう「リーアムニーソン映画」というジャンルと言っていいと思うんですが、リーアム映画が観たい人が、「おお、これはリーアム映画だな。うむ。」と満足して帰る事の出来る映画です。いつものやつです。
ただ、これ事前には知らなかったんですがノルウェーのヒット作を同じ監督がハリウッドでセルフリメイクした作品なんですね。
たしかに、独特の味があるなと思ってました。
スカっとするアクション性だけでなく、復讐モノとしての哀しさに笑いのエッセンスを散りばめる「泣いたら良いのか笑ったら良いのか」感。
音楽もなかなか素晴らしく、その泣き笑い感をさらに演出してますし、敵も味方も脇役まで矢鱈にキャラの立った面々が揃っていて皆で映画を引っ張っていきます。
そうした意味で言うとリーアムニーソンのスター性に頼るばかりでない、珍しいリーアム映画かも知れません。
子役が可愛いのも地味にポイント高し。
ポリコレ旋風未だ吹き荒れるアメリカで、ネイティブアメリカンをあんな風に描けるのは(特に高級ホテルへの泊まり方は「マイノリティ逆用の手法は世界共通なんだなあ」とニンマリしてしまったw)ノルウェーから来た男が監督してたからなんですね。
リーアム映画としての満足度と、ちょっと独特な感覚を同時に味わえる、なかなかおトクな良作でした。
ブラックユーモア溢れる雪だるま式勘違いバトル!
『スノー・ロワイヤル』字幕版
*主演*
リーアム・ニーソン
*感想*
あらすじが面白そうだったので鑑賞。生真面目な除雪作業員のコックスマンがある日、一人息子が勘違いから麻薬組織に殺されてしまう。
怒りに震える父親リーアム・ニーソンが麻薬組織に関わる人間を一人ずつ始末。それを知った麻薬組織のボス、バイキングが敵対する組織の仕業と勘違いし、そのボスの息子を始末。そこから雪だるま式にどんどん勘違いが生まれてしまい、警察まで巻き込んだ勘違いバトルが勃発します!
シリアスなのかと思いきや、意外にも笑えるシーンがあって、ブラックユーモア溢れてましたね。死んだ人間の名前を一人ずつ画面に出す所がまた良い。←最初は何の字幕だ?って思ってましたが、殺された人間の名前だったんですね。(笑)
死亡フラグがびんびんに立つと、始末されるシーンがカットされて、すぐに名前を画面に映し出す演出はシュールなんだけど、嫌いじゃないです。(笑)
一人の除雪作業員の復讐が麻薬組織、先住民の組織、警察まで巻き込み、その一つ一つの勘違いがまるで雪だるま式にどんどん大きく膨れ上がるのが面白かったw
最後もブラックユーモアがあって、クスッと笑っちゃいましたw
登場人物が多いので、なんとか頭で整理して集中して見ましたが、みんな巻き込まれてたな~w
総じて、ブラックユーモアがたくさんあって面白かったです!
勘違いって、恐ろしいな~…(^^;
ブラックユーモア増し増し
模範市民と表彰される真面目な除雪員にリーアム・ニーソンって、説得力なし!
空港でバイトしていた息子が、麻薬取引を見てしまい、マフィアにコカイン過剰摂取に見せかけて殺されたことを知ったリーアム!
マフィア構成員を、素手、ライフル、除雪車で、次々と殺していきます。
単なる復讐譚かとおもいきや、ブラックユーモア大盛りの、コメディタッチ!
リーアムの役名が「コックスマン」ですよ。
登場人物たちが、ずっと「コック」「ファック」「フェラ」と、名前連想の下ネタトーク。
さらに先住民族ネタやら、SNS炎上ネタやら、色々突っ込まれていて、たまらん。
一人、また一人殺すたびに、十字架と名前のクレジットが出てくる仕掛けにも、大喜びの私。
そして、戦争終結し、油断したラストで大笑い。
ひと味違うリーアムニーソンが観れる作品
いつものリーアムニーソン作品同様、アクション系で復習に燃えるパターンと思いきや…ひと味違うリーアムニーソンが観れる作品。ブラックユーモア溢れる面白い映画で、試写会でも笑いが起こるほどでした(笑)ラストまでの展開が読めなく見応えありな映画であっという間の上映時間でした。こんなリーアム作品もいいかも
スリリングで笑える⁈
予告、あらすじを見ず試写会にて。序盤からハッとするシーンがありスリリングな展開と思いきや、以外と笑える。頼りなさそうなオヤジを装いながら頼もしさ満開。タイトルからは想像つかない面白さ。迫力のある喜劇が好きな人にお薦め。
除雪車オヤジを怒らせたらヤバイ!
面白かった!
予想外に超笑えて楽しかった!!
息子を殺された父親が、その復讐のために容疑者を殺しまくる…
というサスペンスアクションのはずが、笑えるところが満載で、もはやサスペンスじゃない!!
だけど、そこが面白い!!
そもそも、ドラッグディーラーの勘違いで息子は殺されたのだけど
警察は、息子がドラッグの過剰摂取で死んだと判断
唯一「息子はドラッグなんてしない」と信じた父親が真相を究明することに
そもそも、欧米ではドラッグディーラーや、ジャンキーが死んだところで警察は動かない
そこをうまく利用して、サスペンスアクションにしているのだけど、セリフがイチイチ気が利いていて面白く、笑えるところ満載
人が次から次へと殺されていくのに、怖いどころか、笑ってしまうというのは、コーエン兄弟とか、タランティーノのセンスを感じさせる
だから「血が吹き出る怖いサスペンスは苦手」と思っている人も、この映画は楽しめる… はず!
(その二人のセンスはあっても、血は吹き出ない(笑))
あまりに笑いすぎて、面白くて、途中、目的を失いかけたけど、今回「除雪車の鬼」と化したリーアム・ニーソンが、最後まで、キチッとしめてくれる
もうね、やることが大胆すぎるし、スケールでかすぎる!
元ネタは北欧サスペンスのようだけど(観てないです)、雪深いということ以外、あまり北欧らしさを感じない
(北欧サスペンスは、暗くて冷たくてネガティブなイメージだから)
が、意外なところで北欧魂を感じたのが、途中、黒人の暗殺者がタクシーに乗ってる場面で「カニエ以外のまともな音楽をかけろ」とドライバーに言った時、かかった音楽が懐かしのAQUAだった!
そこに北欧魂を感じたわ(笑)
まぁ、そんな感じで、笑えるところが満載なサスペンスアクション
肩肘張らずに、気楽に娯楽作を楽しみたい時におススメ!
特にスカッとしたい人はぜひ!!
このころリーアム・ニーソンは炎上?
この作品は、ノルウェーの映画のリメイクされたハリウッド映画らしいのだが、冒頭の30分ほどは,いつもの荒っぽいリーアム・ニーソンなのだが、話が進むにつれて尻すぼみ感が出て、しかも別のマフィアとのからみもあって、なぜかシナリオが精彩を欠くものとなっていっていると個人的に感じた。また、スピード感がどんどん失せていくと同時につまらなくなっていくように思われた。彼の映画の中でも一番面白くないものととらえている。しかしながら、多くの評論家はこの映画を支持していて、また評論家ほどではないにしても一般の視聴者も少なからず支持をしている。
2009年に妻のナターシャ・ジェーン・リチャードソンをなくしたのだけれども、最近の記者のインタビューの時にアクションからは遠ざかるというような発言があったが、その後すぐに否定しているのだが、最近の彼の言動に注目しながら、彼にもっと質の高い映画に出演してほしいと思っている。上から目線であるけれども.....。
昔、日本映画で「八甲田山」という映画があったが、友人と見に行ったが、その時の季節が夏だったので、暑い時にいいものを見せてもらったと友人と話していたが、この作品も6月公開なので、彼のファンならいいものが見ることが出来るかもしれない。......すこしいやみでした。すみません。
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