JKエレジー

劇場公開日:2019年8月9日

JKエレジー

解説・あらすじ

地方都市で暮らす鬱屈した日々を打破しようと、逆境にもめげず突き進む女子高生の姿を描いた青春映画。群馬県桐生市に暮らす高校3年生の梅田ココアは、学業は優秀だが家庭が貧しく、ギャンブル狂の父親と元漫才師でニートの兄のせいで将来に希望を見いだせずにいた。そんなココアには、学校とバイトの合間に「クラッシュビデオ」(ものが女性に踏み潰され、破壊されるさまを見て性的欲求を満たす目的で作られた動画)に出演しているという秘密があった。もともとは兄の元相方であるカズオに頼まれてはじめたことだったが、最近ではココア自身も、さまざまなものを踏み潰す感触に快感を覚えはじめていた。そんなある時、クラッシュビデオ出演が学校にバレてしまい、大学推薦を取り消されて学校にも居場所がなくなってしまったココアだったが……。2017年の「ミスiD」で入選した希代彩が映画初主演を務め、インディペンデント映画を対象とした米スカイダンス映画祭で優秀演技賞を受賞。監督はこれがデビュー作となる松上元太。

2018年製作/88分/日本
配給:16bit.inc
劇場公開日:2019年8月9日

スタッフ・キャスト

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(C)2018 16bit.Inc

映画レビュー

3.5 闘え。女の子。

2019年12月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

アストラル・アブノーマル鈴木さん、のノリな映画を予想してたらアテが外れただす。地方の貧困女子の青春グラフィティーで、普通に良い感じの普通の映画だったでござる。

働かない父と兄との生活保護詐欺生活。フェチ向けビデオで小金を稼ぐ女の子は成績優秀で国立大を目指し、友達には恵まれているし勉強も頑張るGood Girl。もうね。肩入れしたくなります。徐々に可愛く見えて来るし。

今時なら、ビデオじゃなくてYouTuberなんでしょうが、リアリティに欠ける感は無く。半グレやくざ者に迫力無さ過ぎなのはご愛嬌。希代彩さんへの共感を得るストリー運びに、まんまとしてやられたせいか、まぁまぁの満足度で良かった。

監督の松上元太さんって方は、お初でしたが、次作も見てみたいと思う出来だったのは間違いないです。希望のあるラストショットの映画って、やっぱり好き。

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bloodtrail

4.0 絶望からの微かな希望

2019年8月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

悲しい

公開前からタイトル、粗筋や予告映像から主人公ココアが状況に抗うも挫折して希望のないラストだと思った。覚悟して見たが予想より清潔感があった。
劣悪な家庭環境、優秀で努力する人が進学できないという辛い状況を描く社会問題を提起する映画かなと思っていた。
希代彩のココアは思った以上に役に合っていて、川瀬陽太の父シゲル、前原滉の兄トキオのダメさ加減が凄く良かった。
猪野広樹の兄の友人カズオのダメだけど少し得体の知れないところが良かった。
廃校のシーンや友達二人とのシーンはとても良かった。ココアとカズオの空気も予告だと恋愛になりそう。世相を描くより、青春とか家族にフォーカスした方がいいのでは…と思った。
ココアと父、兄のやり取りに、家族は良くも悪くもこのくらいなあなあになるものだなあと共感した。
地方の閉塞した空気感、お祭りが凄く大事な娯楽なんだろうなとか、高校生がアルバイトするのも限られる、車がないと話にならないとか、ダメな大人達のダメさ加減も凄かった。
ラストの「簡単に謝らないで」っていう台詞が良かった。
事態の悪化を招く、自分の失態を改善しようと無茶な行動して、結局年下に助けられるカズオは憎めない。
展開が甘い、ご都合主義な点も多々あった。
部屋の様子とか作り込みが甘い。
社会制度と合ってないと思われる点も多いが、ココアが悪意や暴力からは回避できている点等リアルな現実そのまま描いてはいないのだなと思う。映像は良かったので別の脚本家の作品で監督の次回作に期待したい。

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ゴロウ1111

1.0 全てが既視感満載

2019年8月13日
iPhoneアプリから投稿

もうやめてください。貴重な映画館数を減らさないで。

何もないでしょ、こんな内容にキャスト。女子高生に音楽…
作ってて悲しくならないか?

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ビビ

5.0 濁りの美しさ

2019年8月10日
iPhoneアプリから投稿

タイトル通り、これは女性の物語

主人公ココアの映画に描かれない母の死から現在までの時間の中に、様々な紆余曲折があったのだろう

主人公ではないが、友人2人の「生」にも映画の主題となるような物語があったのだろうと感じられる

気持ちの良い「清さ」でなく「濁り」の中にも、「美しさ」を感じる

希代彩演じるココアの生命力に惹かれる

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ジュン