窮鼠はチーズの夢を見るのレビュー・感想・評価
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男と男の切ない恋愛映画
BL映画というイメージで最初見たのですが、普通の恋愛映画以上にピュアで心に染みる恋愛映画でした。
まず、恭一役の大倉忠義と今ヶ瀬役の成田凌のケミストリーがすごい。恭一はストレートですが、ゲイの今ヶ瀬の猛烈なアプローチに次第に恭一がほだされていく。今ヶ瀬がなんといっても可愛い。嫉妬深いのに一歩引いていたり(自分の部屋を借りたままにしているとか)、恭一にただひたすらかと思ったら元カレと現れたりとか、ちょっと何を考えているか分からないところも魅力的。
恭一は、好意を寄せられると無下にできず流されたり、外で女性と会って帰って今ヶ瀬に嘘をついたりする。優しいんだけど優しくない、結構自分本位な男性です。今ヶ瀬と体の関係ができても、受け身な感じで、それが一番象徴されているのが耳かきのシーンでしょうか。今ヶ瀬が「耳かきして」っておねだりすると「やだよ」って即効断るんだけど、「じゃやってあげましょうか」と言われると「いいの」と即OK。「やってもらうのはいいんですかぃ?」って突っ込みたくなります。今ヶ瀬が「僕上手なんですよ」なんて言って、膝枕してあげる時すごい嬉しそうで、二人の関係性がよく分かります。恭一はずるい男だなぁーって思う。
でも、映画のラストでは恭一の成長が感じられます。今ヶ瀬はいないのですが、あの部屋で今ヶ瀬の灰皿を洗ってテーブルの上に戻して、清々しい表情の恭一がいます。彼が戻っていくことを確信していて、恭一の中で覚悟ができている。恭一は流され侍だけれど、実は分かれた妻とも2年付き合った後にちゃんと結婚しているし、会社の岡村さんにも指輪をプレゼントしています。恭一の恋愛の証として、結婚を考えるタイプの男性なのでしょう。
恭一の住む部屋のロケーションが渋谷区の鉢山町周辺というのも伏線だと思うんですよね。渋谷区は全国で初めて同性同士のパートナーシップ制度を設けた自治体です。きっと、恭一はあの部屋に戻ってきた今ヶ瀬とちゃんとやり直して、きっとその先にはパートナーシップ制度で共に生きていく二人がいるのでは?という未来が示唆されているように強く思いました。
73点
私の中で新たな扉が開かれた作品。
2019年までは月に一回話題作を見るか見ないかでしたが、2020年は倍以上鑑賞し、その中でも個人的邦画ランキング2位の作品です。
成田凌が元々好きな役者さんで、なんというか演技力が高いのは言わずもがな、どの役をやっても良い意味で成田凌が残っている。それはキムタクが何をやらせてもキムタクみたいなのじゃなくて、言葉では説明し難いその何かに魅了され今作も劇場で拝見しました。
全体として、お相手の大倉くんとの美男子同士だったからこそ初めての世界でも観れたのもありましたが、大倉くんみたいなこーゆー良い加減な人いるよね、とか本当に成田凌の繊細な演技も相まって心にささったな、とか、、、
2021年一番周りの人に勧めた作品の綾野剛と舘ひろし主演のヤクザと家族でしたが、2020年も年間1位のミッドナイトスワンとほぼほぼ同じくらい窮鼠も周りに勧めた気がします。
是非。
観終わるのが惜しい作品でした。
予想以上に面白かった
映画館で鑑賞したのですが、今更レビューします(笑)
原作が好きであまり期待しないで観に行ったのですが、普通にめちゃくちゃ良作でびっくりしました。雰囲気やキャラクターは原作と違うところもあったのですが、あまり真似しようとし過ぎないところがオリジナリティがあって良かったです。恋愛漫画を映画化するときってそのままやろうとするとクサ過ぎて観てられなくなったりするので・・・。
俳優お二方の演技がとても上手でしたし、カットや間の取り方など演出もとても良かったです。
ただ濡れ場が長い長い(笑)正直半分くらい目つむってました。
濡れ場の長さ半分くらいにしてラストシーン原作のままにしてほしかったという願望で-0.5させて頂きます。
低評価見ていたが、予想に反して面白かった
ポルノか!と言っている人が多かったが、私はベッドシーンは違和感はなかった。それより、主人公のサラリーマンの主体性がなく、周りを苦しめていてイライラした。成田凌が上手くて、特に夏生先輩とのバトルシーンは三人三様抜群の演技だった。
素材が生きてない...
役者、原作、テーマ、映像美…これだけそろってるのに素材が生かしきれてないってどういうことなんだろう、と思いました...
いろんなところで、腐女子下に見てるし女見くびってるしゲイもバカにしてるし、絶対監督男だろ?と思ったらやっぱりそう。
原作って、登場人物全員の泥臭い人間の弱さとか愚かな感情をむき出しでぶつけてると思うんですけど、芝居がかってきれいにつくろっちゃっててなんかなーってなってるシーンも多くて…
原作と変更したところも、そこ変更したら帳尻合わないね、とか思ったり。
タバコ吸いながら掃除とか調理とか、パティシエの漫画描いてる人が描くわけないと思うんだけど、原作にそんなシーンあったっけ?汚らしすぎて集中できませんでした...
他きれいなんだけどなー。。
映像美に、モラルって重要な要素なんだな、と、改めて気づかされました。
るろ剣でも見てこようかな…
原作好きからするとイマイチ
お洒落な空間演出してんなぁが第一印。
そして、結局ラストまで第一印象のままでした。
監督が行定勲だから少し悪い予感してたんだけど、原作が好きで期待してただけに残念でした。
この話は、確固たる芯を持てなくて自分を好きになってくれる相手ばかりを受け入れていた人間が、とうとう同性の後輩にも絆されて、ずるずると迷いながらもやがてそれが本当の愛に変わり、自分の全てを受け入れてくれる女との生活を捨てて困難な恋愛の方を選ぶ、そんな大伴恭一という男の一つの成長物語として捉えていたのですが・・・。
原作だと所々コミカルな所があって会話劇的な要素もありテンポも良かった分、会話が減って雰囲気で見せようとするこの映画はなんか暗くて間延びして後半は飽きてしまいました。
原作のラストシーン、大伴恭一の覚悟が滲み出てハッピーエンドのようでそうではなく、愛する2人が一緒になったのにお互い同じ想いではないのだと、それでも今一緒にいる事を選ぶ刹那的な終わり方に心震えたのに、映画はなんだかお互い踏み込まずにまるでお洒落な広告のシーンのように終わって反吐が出ました。
いろんな愛のカタチ
Amazon primeで鑑賞しました。
登場人物のすべてのひとの恋愛の描き方が面白かった。
それぞれのアプローチの仕方とか、いろんな表現の仕方とか。
BL系は正直苦手だったけど、
純粋に惹かれあっている姿が、男とか女とか関係なくとても美しかった。
恭一の夫婦の部屋はお金だけはあるコギレイな感じ
渉の部屋はアジアンテイストなちょっと変わった感じ
浮気相手の井出さん?の部屋は、普通の大人の女性の充実した感じ
たまきの実家は親子二人で不自由なく暮らしてきた感じ
恭一の新しい部屋は無骨だけど、必要最低限の、少しこだわりのある部屋
誰かが入ってきても部屋の雰囲気は変わらない。何もないようだけど、だれも深くは入り込めない感じ。
本人の人物像とよく似てる。
それぞれ人物を上手く表現してて素敵でした。
映像としての魅せ方が美しくて素敵でした。
撮影、照明、美術、それぞれちゃんと考えられている。
今度はそういう視点でもう一度見たくなりました。
しつてるワイフ‼️ビギニング‼️まじか‼️❓
愛の形
主役の二人のおかげで最後まで観れるけど…
今ヶ瀬が可愛すぎる
何がいいのかわからない
正直今まで見た映画の中で最悪だった。クズがクズどうしで利用しあって引っ付いて離れて周りまで巻き込んで恋愛するだけの映画。
最後まで救いもない。これを見て何を思えばいいのかもわからなかった。
何がいいんですかね。切ないとも思えなかった。最後まで主人公の優柔不断さとクズ加減にイライラするだけ。
ただただBLだから、ってだけで評価されてるように思う。
迷うなら見るべき
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