「成田凌の好演は一見の価値あり」窮鼠はチーズの夢を見る Tさんの映画レビュー(感想・評価)
成田凌の好演は一見の価値あり
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とても純度の高い恋愛映画でした。
大学生の頃からずっと片想いを拗らせてるなんて、男女だと割とありがちなシチュエーションだけれども、男同士だと少し違ったフィルターを通して見てしまうのは、まだまだ自分に先入観や固定観念があるのだと思い知らされます。
主人公の恭一が、今ヶ瀬と過ごすうちに、人を好きになることや愛することの価値観が変化していく様子がとても丁寧に描かれていました。
特にキュンとして嬉しいけどズルい苦しいと思ったのが、今ヶ瀬が恭一からワインをプレゼントされ、恭一が何気なく来年の話をするシーンです。恋愛は嬉しくて苦しくて辛いけど楽しい、そんな複雑な気持ちが成田凌さんからものすごく伝わってきて涙が止まりませんでした。
途中、展開の早さに???となったり、これは膨大な行間を読めってことなのか?となったりすることもありましたが、映画自体はよくまとまっていて面白かったです。
アジアン料理屋での地獄のキャットファイトは最高でした。楽しかった。
最後、恭一は今ヶ瀬と生きていく決心をしたのに、片想いの相手が急にこちらを向いて怖くなって逃げ出した今ヶ瀬が切なくて切なくて…。この後に救いがあると信じたいです。
一緒に観た友人がチーズ出てこないじゃんって言っていたのには笑いました。
後、ブロークバックマウンテンがあまり好きじゃない人はあんまり好きじゃないかも…と個人的に思います。
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