劇場公開日 2020年9月11日

「過激で切なく、生々しく美しいラブストーリー。」窮鼠はチーズの夢を見る aikoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5過激で切なく、生々しく美しいラブストーリー。

2020年9月19日
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鑑賞方法:映画館

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大倉忠義演じる"流され侍"とあだ名がつくほど、来るもの拒まずで女にだらしないクズ男・恭一と、成田凌演じるそんな恭一に7年間想いを寄せている大学の後輩・今ヶ瀬との切ないBLラブストーリー。

大倉忠義のクズっぷりがあまりにハマってて、「これは素の大倉忠義では?」と思ってしまうほど自然だった。
でも、あのビジュアルのせいか「やっばりかっこいいなぁ…」とクズっぷりさえも許してしまう雰囲気があった。

それに対して成田凌が可愛い!!
可愛すぎる!!
「もう、そんなクズやめておきなさい!!」って言いたくなるほど一途で切なかった。
恭一の前では「迷子の子犬」、恭一に関わる女性達には「気の強い雌猫」と表情の変化が素晴らしかった。

そしてSNSやメディアでは濃厚なベッドシーンが話題になっていますが……確かに凄かった!!

Rー15指定となっているけれど、限りなくRー18に近いRー15。

映像ももちろんだけど、音がめちゃくちゃ生々しい。
文字にするのも恥ずかしいぐらいのリアルさ!!
あれは行定監督のごだわりなのかなぁ…
あの生々しい音があったからこそよりリアルに感じられて「過激で生々しく美しい」シーンになった気がします。

今ヶ瀬のセリフで「心底惚れるって、すべてにおいてその人だけが例外になっちゃうって事なんですよね」に全てが集約されていると思う。

間違いなく大倉忠義と成田凌にとって代表作になる作品だと思った。

是非、劇場で観て聴いて欲しい作品。

aiko