「【自らの想いを貫いた恋の経験がない男が、或る男の強い想いにより"真の恋"を知る迄を静謐なトーンで描き出した作品。】」窮鼠はチーズの夢を見る NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【自らの想いを貫いた恋の経験がない男が、或る男の強い想いにより"真の恋"を知る迄を静謐なトーンで描き出した作品。】
-人を深く愛する気持ちに性の壁はない。-
■印象的なシーン
・序盤の恭一の"ハーメルンの笛吹の後をフラフラ付いて行き、最後はどぶに落ちる"ような、主体性のない行動に苛々する。
-かつて、付き合っていた女性から投げつけられた言葉が彼の生き方、性格をズバリ言い当てている。-
-恭一に大学一年の時、初めて会ってから八年間、一途に想いを育んできた今ヶ瀬を演じた成田凌の表情、声の変化、眼が凄い。
恭一が眠る姿を椅子に座って見つめる姿。彼が生きる意味は恭一を遠くからでも、見守る事なのだろう・・。-
・そして、彼の強い想いを知った恭一はある重要な決断を"自ら"下す。
・二人が海岸で佇む姿。彼らの生きる道は相当厳しいのは、容易に想像が付く。
だが、彼らは愛を貫くために蕀の道を選んだのだ。
〈大倉さんと成田凌のラブシーンが、全く違和感なく観れる作品。それは、二人の恋が誰にも理解されないが故の美しさに溢れているからであろう。〉
■蛇足
・今作品と似たトーンの映画に、アンドリュー・ヘイ監督の「WEEKEND」があります。
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R41さんのコメント
2024年5月25日
コメントありがとうございます。
BL系苦手です。
どの時代にもタブーがあって、それを表現することをダメとするのは一番愚かでしょうね。
作品の中の登場人物たちが醸し出す葛藤はとても人間らしく、それが人間という境界線のないジャンルなんでしょうね。
私の精一杯の評価です。
今後ともよろしくお願いいたします。